2017年12月25日
B栄養・食事療法と栄養補給法【ポイント】
今日は、栄養・食事療法と栄養補給法のポイントの説明をします。
【栄養補給法の種類】
【経口栄養補給法】
経口栄養法とは、口から摂取した食物を咀嚼・嚥下。腸管から栄養素として吸収し、
体内に取り入れる方法です。
食事の種類には、以下のようなものがあります。
・一般治療食
常食、軟食、流動食、ミキサー食
・特別治療食
エネルギーコントロール食、たんぱく質コントロール食、脂質コントロール食、食塩制限食
【経腸栄養補給法(EN)】
経腸栄養法は経管栄養法ともいい、上部消化管にチューブを挿入し流動食や経腸栄養剤を注入する方法です。
腸管機能はあるが、摂食が困難であるなど経口摂取ができない場合に行われます。
〇経腸栄養の利点
・中心静脈栄養と比べて廉価である。
・生理的投与経路である。
・中心静脈栄養よりも感染症の危険が少ない。
・代謝性の合併症も少なく、比較的安全である。
〇禁忌
汎発性腹膜炎、活動性の消化管出血、イレウス、病勢が重篤な活動性の炎症性腸疾患、難治性嘔吐、
難治性下痢、ショック時など
〇経腸栄養の投与ルート
〇投与方法
持続投与(一定時間をかけて緩徐に投与)と間欠投与(1日数回に分けて投与する方法)があります。
〇経腸栄養剤の種類と成分
天然濃厚流動食、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤(ED)があります。
〇免疫増強栄養剤(IED)
〇経腸栄養の合併症
腹部症状(下痢)、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、必須脂肪酸欠乏)
【静脈栄養補給法(PN)】
静脈栄養法は、栄養剤を静脈に直接注入する方法です。
生理的栄養投与経路でないため、経腸栄養法と比べて不利な点は多いが、
消化吸収機能が望めない患者や消化管の安静を必要とする患者、
重症患者においては、重要な栄養補給手段です。
中心静脈栄養と末梢静脈栄養法があります。
〇中心静脈栄養
鎖骨下静脈、内頸静脈から心臓に近い大静脈までカテーテルを挿入して、高濃度栄養剤と投与する方法です。
〇末梢静脈栄養
末梢の静脈から栄養剤と投与する方法で、主に前腕の橈側、尺側皮静脈と用いるが、
その他、肘正中側静脈、手背皮静脈、頸部の外頸静脈などが使われます。
〇静脈栄養の合併症
カテーテルによる合併症、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、低血糖、理フィーディング症候群、
乳酸アシドーシス)、長期絶食による合併症(バクテリアル・トランスロケーションなど)があります。
次回、問題を出題します。
【栄養補給法の種類】
【経口栄養補給法】
経口栄養法とは、口から摂取した食物を咀嚼・嚥下。腸管から栄養素として吸収し、
体内に取り入れる方法です。
食事の種類には、以下のようなものがあります。
・一般治療食
常食、軟食、流動食、ミキサー食
・特別治療食
エネルギーコントロール食、たんぱく質コントロール食、脂質コントロール食、食塩制限食
【経腸栄養補給法(EN)】
経腸栄養法は経管栄養法ともいい、上部消化管にチューブを挿入し流動食や経腸栄養剤を注入する方法です。
腸管機能はあるが、摂食が困難であるなど経口摂取ができない場合に行われます。
〇経腸栄養の利点
・中心静脈栄養と比べて廉価である。
・生理的投与経路である。
・中心静脈栄養よりも感染症の危険が少ない。
・代謝性の合併症も少なく、比較的安全である。
〇禁忌
汎発性腹膜炎、活動性の消化管出血、イレウス、病勢が重篤な活動性の炎症性腸疾患、難治性嘔吐、
難治性下痢、ショック時など
〇経腸栄養の投与ルート
〇投与方法
持続投与(一定時間をかけて緩徐に投与)と間欠投与(1日数回に分けて投与する方法)があります。
〇経腸栄養剤の種類と成分
天然濃厚流動食、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤(ED)があります。
〇免疫増強栄養剤(IED)
〇経腸栄養の合併症
腹部症状(下痢)、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、必須脂肪酸欠乏)
【静脈栄養補給法(PN)】
静脈栄養法は、栄養剤を静脈に直接注入する方法です。
生理的栄養投与経路でないため、経腸栄養法と比べて不利な点は多いが、
消化吸収機能が望めない患者や消化管の安静を必要とする患者、
重症患者においては、重要な栄養補給手段です。
中心静脈栄養と末梢静脈栄養法があります。
〇中心静脈栄養
鎖骨下静脈、内頸静脈から心臓に近い大静脈までカテーテルを挿入して、高濃度栄養剤と投与する方法です。
〇末梢静脈栄養
末梢の静脈から栄養剤と投与する方法で、主に前腕の橈側、尺側皮静脈と用いるが、
その他、肘正中側静脈、手背皮静脈、頸部の外頸静脈などが使われます。
〇静脈栄養の合併症
カテーテルによる合併症、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、低血糖、理フィーディング症候群、
乳酸アシドーシス)、長期絶食による合併症(バクテリアル・トランスロケーションなど)があります。
次回、問題を出題します。
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