2017年12月25日
B栄養・食事療法と栄養補給法【ポイント】
今日は、栄養・食事療法と栄養補給法のポイントの説明をします。
【栄養補給法の種類】
![栄養補給法.png](/shokuchie4/file/E6A084E9A48AE8A39CE7B5A6E6B395-thumbnail2.png)
【経口栄養補給法】
経口栄養法とは、口から摂取した食物を咀嚼・嚥下。腸管から栄養素として吸収し、
体内に取り入れる方法です。
食事の種類には、以下のようなものがあります。
・一般治療食
常食、軟食、流動食、ミキサー食
・特別治療食
エネルギーコントロール食、たんぱく質コントロール食、脂質コントロール食、食塩制限食
【経腸栄養補給法(EN)】
経腸栄養法は経管栄養法ともいい、上部消化管にチューブを挿入し流動食や経腸栄養剤を注入する方法です。
腸管機能はあるが、摂食が困難であるなど経口摂取ができない場合に行われます。
〇経腸栄養の利点
・中心静脈栄養と比べて廉価である。
・生理的投与経路である。
・中心静脈栄養よりも感染症の危険が少ない。
・代謝性の合併症も少なく、比較的安全である。
〇禁忌
汎発性腹膜炎、活動性の消化管出血、イレウス、病勢が重篤な活動性の炎症性腸疾患、難治性嘔吐、
難治性下痢、ショック時など
〇経腸栄養の投与ルート
![投与ルート.jpg](/shokuchie4/file/E68A95E4B88EE383ABE383BCE38388-thumbnail2.jpg)
〇投与方法
持続投与(一定時間をかけて緩徐に投与)と間欠投与(1日数回に分けて投与する方法)があります。
〇経腸栄養剤の種類と成分
天然濃厚流動食、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤(ED)があります。
![経腸栄養剤の種類.png](/shokuchie4/file/E7B58CE885B8E6A084E9A48AE589A4E381AEE7A8AEE9A19E-thumbnail2.png)
〇免疫増強栄養剤(IED)
![免疫 栄養剤.png](/shokuchie4/file/E5858DE796ABE38080E6A084E9A48AE589A4-thumbnail2.png)
〇経腸栄養の合併症
腹部症状(下痢)、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、必須脂肪酸欠乏)
【静脈栄養補給法(PN)】
静脈栄養法は、栄養剤を静脈に直接注入する方法です。
生理的栄養投与経路でないため、経腸栄養法と比べて不利な点は多いが、
消化吸収機能が望めない患者や消化管の安静を必要とする患者、
重症患者においては、重要な栄養補給手段です。
中心静脈栄養と末梢静脈栄養法があります。
〇中心静脈栄養
鎖骨下静脈、内頸静脈から心臓に近い大静脈までカテーテルを挿入して、高濃度栄養剤と投与する方法です。
〇末梢静脈栄養
末梢の静脈から栄養剤と投与する方法で、主に前腕の橈側、尺側皮静脈と用いるが、
その他、肘正中側静脈、手背皮静脈、頸部の外頸静脈などが使われます。
![PN 比較.jpg](/shokuchie4/file/PN20E6AF94E8BC83-thumbnail2.jpg)
〇静脈栄養の合併症
カテーテルによる合併症、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、低血糖、理フィーディング症候群、
乳酸アシドーシス)、長期絶食による合併症(バクテリアル・トランスロケーションなど)があります。
次回、問題を出題します。
【栄養補給法の種類】
![栄養補給法.png](/shokuchie4/file/E6A084E9A48AE8A39CE7B5A6E6B395-thumbnail2.png)
【経口栄養補給法】
経口栄養法とは、口から摂取した食物を咀嚼・嚥下。腸管から栄養素として吸収し、
体内に取り入れる方法です。
食事の種類には、以下のようなものがあります。
・一般治療食
常食、軟食、流動食、ミキサー食
・特別治療食
エネルギーコントロール食、たんぱく質コントロール食、脂質コントロール食、食塩制限食
【経腸栄養補給法(EN)】
経腸栄養法は経管栄養法ともいい、上部消化管にチューブを挿入し流動食や経腸栄養剤を注入する方法です。
腸管機能はあるが、摂食が困難であるなど経口摂取ができない場合に行われます。
〇経腸栄養の利点
・中心静脈栄養と比べて廉価である。
・生理的投与経路である。
・中心静脈栄養よりも感染症の危険が少ない。
・代謝性の合併症も少なく、比較的安全である。
〇禁忌
汎発性腹膜炎、活動性の消化管出血、イレウス、病勢が重篤な活動性の炎症性腸疾患、難治性嘔吐、
難治性下痢、ショック時など
〇経腸栄養の投与ルート
![投与ルート.jpg](/shokuchie4/file/E68A95E4B88EE383ABE383BCE38388-thumbnail2.jpg)
〇投与方法
持続投与(一定時間をかけて緩徐に投与)と間欠投与(1日数回に分けて投与する方法)があります。
〇経腸栄養剤の種類と成分
天然濃厚流動食、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤(ED)があります。
![経腸栄養剤の種類.png](/shokuchie4/file/E7B58CE885B8E6A084E9A48AE589A4E381AEE7A8AEE9A19E-thumbnail2.png)
〇免疫増強栄養剤(IED)
![免疫 栄養剤.png](/shokuchie4/file/E5858DE796ABE38080E6A084E9A48AE589A4-thumbnail2.png)
〇経腸栄養の合併症
腹部症状(下痢)、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、必須脂肪酸欠乏)
【静脈栄養補給法(PN)】
静脈栄養法は、栄養剤を静脈に直接注入する方法です。
生理的栄養投与経路でないため、経腸栄養法と比べて不利な点は多いが、
消化吸収機能が望めない患者や消化管の安静を必要とする患者、
重症患者においては、重要な栄養補給手段です。
中心静脈栄養と末梢静脈栄養法があります。
〇中心静脈栄養
鎖骨下静脈、内頸静脈から心臓に近い大静脈までカテーテルを挿入して、高濃度栄養剤と投与する方法です。
〇末梢静脈栄養
末梢の静脈から栄養剤と投与する方法で、主に前腕の橈側、尺側皮静脈と用いるが、
その他、肘正中側静脈、手背皮静脈、頸部の外頸静脈などが使われます。
![PN 比較.jpg](/shokuchie4/file/PN20E6AF94E8BC83-thumbnail2.jpg)
〇静脈栄養の合併症
カテーテルによる合併症、代謝性の合併症(高血糖高浸透圧症候群、低血糖、理フィーディング症候群、
乳酸アシドーシス)、長期絶食による合併症(バクテリアル・トランスロケーションなど)があります。
次回、問題を出題します。
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