入院していた時の担当だった看護師さん、PTさん、OTさんに挨拶。みんなが驚いていた。「全然ふつうじゃない」
そう、杖をついてはいるものの、見た目は全くの普通だった。また、パジャマも着ていない。
病棟のエレベーターではその後に診察してもらう主治医とも会った。「歩けているんですね」
このあとの診察では、退院時にもらった薬では足りないからと追加で処方され、MRIを予約させられた。
これからもここが通院する病院だという感じで。ただもうMRIは勘弁してほしかった。
あのキンコンカンを今は聞きたくなかった。
翌日、リハビリ病院で院長診察。昨日の病院でMRIを予約したことを言うと、「こちらにもMRIはあるので受けなくいい」と言われる。まあ、そういう風に話を持っていったのだが。
両方の病院に行かないといけないのですかとも聞く。院長は両方のオーナーなのだが、リハビリ病院だけで良いとのことになる。
翌週から週1回の通院リハビリが実施されることになった。さあ、それ以外に自分でできることを考えないと。仕事復帰は5月15日と決めた。
109日間の入院生活は全ての筋肉を落としていた。外から見える筋肉よりもインナーマッスルが大事ということも学んだ。筋肉名も入院中にPTさんやOTさんやネットから学んだ。
暇さえあればスマホで筋肉図を見て、どの筋肉を鍛えたら歩けるか・スムーズに動かせるかを想像していた。・・・実際は筋肉だけの問題ではないのだが。
ジムは毎日行った。
これまでは脚はステップマシンだけだったが、マシンで大腿四頭筋と下腿三頭筋を鍛え始めた。「レッグエクステンション」「レッグカール」「レッグプレス」を新たに始めた。
腕は「引く動作」も必要だと思い「シーデッド・ロー」も加えた。
相変わらず関節の可動域は良くなかった。単なる関節が固くなった問題なのか・それとも麻痺に起因するものかが解らなかった。
これは通院の時にPTさんやOTさんに聞くが、解らないとのことだった。
自転車の乗り方も上手になってきた。タイヤの空気が減っていた。いつも行っていたクリーニング屋の隣のメガネ屋に無料の自動空気入れがおいてあり、前からよく使わせてもらっていた。
そのメガネ屋で空気をいれるのだが、全く入らない。昼の暇な時間だったので店長が出てきて見てくれた。「虫ゴムが破れていますね」「少し押し込めば大丈夫ですよ」
しかしながらゴムを引っぱる握力はなかった。店長が引っ張って空気を入れてくれた。
メガネ屋だけにメガネの似合う店長だった。
もう50も超え、そろそろ遠近両用が欲しかった。店ののぼりには「4980円〜」という看板が。それほど高い店ではないのだろう。
「ありがとう、メガネ買うよ」といって店に入った。
気に入ったデザインを選んでいたら、店のどんどん奥の方へ。気に入ったフレームは35000円くらいだった。レンズ込みだし、まあいいか。2日分の個室代だ。
この当時は全て入院していた個室代を基準にモノの金額を推し量っていた。
レンズに遠・中・近を入れて処方。合計で65000円と言う。どうも遠近のレンズは別料金のようだった。
しばらく人と接していなくて、優しくしてくれたから少し値切って購入。
今も掛けているが、レンズの上下幅が短いので遠・中はあまり機能していないが・・。
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