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2017年07月11日

2016年

2016年正月は道後温泉で迎えた。両親と姉夫婦で。恐らくこの頃から今に至るまで症状は変わっていないと思う。良く感じたり、悪く感じたりの繰り返し。
1月4日に東京に戻って「餅つき大会」9升のもち米を用意した。もちろん、こんなことをするのはT君。

この年から完全に元の生活パターンに戻っている。ただ冬場のゴルフは無理だった。3月下旬のゴルフスタートまではほぼ毎日飲んでいたような。しかし、「痛さ」「痺れ」を気にしないことだけでは毎日は過ごせない。「不自由」という言葉は適切なのか。けっこう自由に生きてきた自分として、ちょっと自由な気持ちや身体でなくなった。

ジムでの筋トレ、少しずつだが荷重を上げるようになった。退院した時、「ラットプルダウン」は18kgが精いっぱいだった。しかも真っ直ぐ引き下ろせない。左腕の力が無かったから、左が下げられない。このころから24kgを真っ直ぐ降ろせるようになった。他のマシンも受傷前までの荷重は無理だが、少しづつ荷重をアップさせた。
ただ、筋肉は前のようには付かなかった。特に大胸筋が付かない。働いている筋肉がどこかで止まっているという感覚がある。

足の筋肉はけっこう付いた。受傷前はステップマシン程度しかやっていなかったが、レッグカール・レッグエクステンション・レッグプレスを少しやっただけなのだが。

なんで筋トレがリハビリと思ったか。ほかに自分で出来ることがなかったから。筋肉が付けば足は踏ん張れるのは間違いないと思ったし、腕に筋肉が付けば重いモノも持てると思った。
足は踏ん張れるようになったと思う。手は・・・やはり使い方なのだろう。左手では2リットル満タンのペットボトルをもってコップに注ぐのは難しい。
これは握力なのだ。残念ながら握力はある程度までしか戻らない。調子良い時で右が35、左が22くらい。それでも入院中よりは良くなった。受傷前は55と50だったと記憶している。

すこしづつ歩けるようにはなったが、会社への通勤には杖を持っている。杖がなくてもヨロヨロ歩けるのだが、まさに転ばぬ先の杖。
ポケモンGOが始まった時には、スマホ歩きで急に立ち止まる人も多かった。流れに沿って歩いていて、急に止まることはなかなか難しい。杖は頼りになる。また、“そういう人”だと認識してもらえる。

うまく歩けるときもあれば、無理な時もある。筋トレでは右の筋肉は付くのだが、左は付きにくいようだ。両手・両足を均等に使うマシンなのだが、左は軽い麻痺があるからか。
またキレイに筋肉がつかない。ところどころ凹んだ状態。その部分の神経がうまく稼働していないのか?
筋肉がいくら付いても神経はまた別物なんだ。
階段でつまずく時もある。登りで。左足が上がっているつもりで上がっていないのだ。

2016年の生活は受傷前と変わらなかった。ほぼ毎日近所の飲み屋に行く。ただ、21時過ぎには帰るが。休み前は深酒。毎週土曜には鍼、土日はジム。
毎週行っていたゴルフは、さすがにシーズン月で2回か3回。これまで参加していた飲み屋のゴルフにも復帰した。

時々、すごく痛みや痺れが強くなる。低気圧だ。これだけはどうしょうもない。また、月の満ち欠けも身体に影響があるとも聞いた。でも自然が相手だとどうしょうもない。そんな日は早くから飲んでやり過ごした。

2016年は元の自分を随分取り戻せた。仕事もまずまず順調であった。
posted by shigenon at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 入院
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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