クリントンVSトランプ、初の「世紀の討論会」激しい舌戦
CNN世論調査ではクリントン氏に軍配?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160927-00000529-san-n_ame
二人の舌戦に興味があったので
序盤を少しだけ見てみた。
ここ最近アメリカの南北戦争についての話を読んでいたのだが、
二人の論戦を見ていると
南北戦争が私の頭のなかでリンクしてしまった。
一方的には南北戦争というものは
アメリカの奴隷制解放のための戦い
というような受け止め方がされていると思う。
私は常々黒人のために白人が血を流すということに
疑問を感じていた。
戦争をするということの動機は
そのほとんどが経済活動絡みである。
主義主張や理念のために銃を持つという人もいるかもしれないが、
それは末端の一部の人に限ったことで、
戦争を引き起こす立場の人達は
損得で動くものだと私は確信している。
実際南北戦争もそうであった。
南部は奴隷を使って綿花を安く栽培して
それを産業革命で潤っているイギリスに売りたい。
北部は綿花が取れないので
工業製品を作っていた。
イギリスから優れた製品が輸入されると
北部の製品が売れなくなるので
イギリスの製品には高い関税をかけたい。
イギリスは関税をかけられると
自国の製品が売れなくなるので
アメリカに高い関税をかけるのなら
アメリカから綿花は買わないと脅しをかける。
イギリスに綿花を買ってもらえなくなると南部は困るので
アメリカ合衆国から分離独立をしようとする。
南部に分離独立されると国力が弱くなるので
北部のリンカーン大統領はそれを阻止しようと戦闘に踏み切った。
これが南北戦争の経緯である。
その際、イギリスやフランスなどの介入を阻止するために
この戦争は奴隷解放のための正義の戦いである
という旗印を立てた。
こういう大義があれば外国はこの戦いに
首を突っ込むことができなくなる。
そしてその大義が独り歩きし始めて
南北戦争は奴隷解放のための戦争
というイメージが出来上がってしまったのだ。
リンカーンは共和党である。
今回の大統領選挙で共和党代表のトランプ氏も
北部ニューヨーク出身で経済の保護主義を訴えている。
一方のヒラリー・クリントンは生まれこそシカゴであるが、
夫ビルとともにビルの出身地である南部アーカンソー州で
長いこと活動してきた。
南北戦争から150年も経過しているから
共和党、民主党ともに
その頃と立ち位置は変化しているだろうが、
なんとなく根底に流れているものというのは
現在に何らかの影響を与えているように思えてならない。
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