ネコと贅沢　ボンビーライフ

今回のSMAPの解散騒動。
私はSMAPに思い入れはないので
解散しようがどうしようがどうでもいいのだが、
ただ眺めていると、どうも当事者たちは
どれもこれも誰も彼も得しているように見えるのだ。

まず第一に時期の問題がある。

今年は北川景子の結婚や
ベッキーの不倫疑惑などで賑やかだったが、
普段なら芸能ニュースは静かな時期だ。
そんな時に出てきたこの騒動。
ちょっとやそっとの話題では太刀打ち出来ない
ダイナマイト級の大きな話題である。
連日彼らの話題で持ちきりになるはずだ。

ファンは気になるから新聞だけでは満足せず
テレビのワイドショーにもチャンネルを合わせる。
これだけの大騒ぎになったら
年末の「今年の重大ニュース」までSMAPの名前は
出続けることだろう。

解散を思いとどまらせるために
ファンがSMAPのCDの購入運動をしているらしい。

しかもこんな時期にメンバーが主演のドラマが
２本も始まった。
おまけに同時期にキムタク主演の映画のクランクアップも。

１８日放送のスマスマは一部生放送にして
興味を煽っていたし、
別の彼らが出ているテレビ番組も視聴率は上がるだろう。

また、独立に関するメンバー間の意見の食い違い方も
実に絶妙なのだ。

木村氏以外のメンバーは
育ての親である飯島氏に従うという男気を見せた。
一方の木村氏も、
恩義のあるジャニーズ事務所を辞めることはできないという
また別の男気を見せ、
しかも木村氏は他のメンバーとジャニーズ事務所を取り持つという
これまた別角度の男気を見せた。

ファンには一旦バラバラになってしまうかも、という
不安な気持ちにさせておいて、
でも彼らの絆は強く、
やはり５人揃ってSMAPだ、
という感動的なドラマに仕立てあげられている。
当然好感度も上がるから
彼らをCMで起用している企業のイメージは上がり、
今後は彼らのCMはもっと決まりやすくなるだろう。

飯島氏が事務所を辞める、という事実を基にして
これだけ各方面が大儲けできるドラマが出来上がった。
稀代の名プロデューサー、ジャニー喜多川氏の
一世一代の大演出ではないか。

真偽の程は分からないが、
斜め見の私には
このように見えて仕方がない。