2024年10月19日
トヨタブランドの進化、レクサスならではの装備はかなり少なくなった?
確かにそのとおりで、特にトヨタブランド者のレベルアップがものすごくなってきており、レクサス車専用装備がほとんど新規開発・搭載されなくなってきています。
実際のところは、見えない部分の補強や剛性強化、静音化のほか、樹脂パネルのクオリティ、縫製やシート・ステアリング、ルーフ、ピラー等の内装素材等の違いなどは確実にありますが、「見た目で差別化されている点」は確かに非常に少なくなってきました。
レクサス「LM」、「LX」、「LS」など「L」モデルには特徴的な車種専用装備がありますが、それらを除外すると、想像以上にレクサス専用装備が少なくなっていることがわかります。
■ブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム
【LS、LX、RX、GX、ES】
2019年、レクサスRXのマイナーチェンジあわせて登場したのが、ブレードスキャン式のアダプティブハイビームシステム。
意外なことに、トヨタ・クラウンシリーズや、アルファード/ヴェルファイア、新型センチュリーにも搭載されず、未だにレクサス専用装備となっていますが、夜間のみ効果を発揮するという点では地味な装備ではありますね。
■L-ANILINE本革シート
【LS、LM、LBX】
上質なセミアニリン本革シートよりもさらに上質な、柔らかさと自然な風合いと耐久性を併せ持つ 最高級本革「L-ANILINEシート」。
時代的に、動物由来の素材を使用しないことが上質という流れも出てきていますが、大変高級
■カーボンセラミックブレーキなど「F」専用装備
【RCF】
RC F後期で設定された”Perfomance Package"専用装備。
レクサス唯一の高性能ブレーキや、専用カーボンエクステリアパーツ、チタン製マフラーなど、スポーツカー専用装備が満載。
■プリクラッシュセーフティシステム(ステレオカメラ方式)
【LS”Advanced Drive”搭載車】
ステレオカメラを搭載した高性能なプリクラッシュセーフティシステムは、「Lexus Safety System+A」と呼称されていましたが、2023年の年次改良により廃止され、”Advanced Drive”搭載車以外は、他の車種と同様、「Lexus Safety System+3.0」で統一され、単眼カメラに変更されました。
早期の歩行者検知から操舵回避支援まで実現する「アクティブ操舵回避支援」をサポートする高価なシステムですが、ごく一部のグレードのみの採用にとどまったことや、基本性能のアップデートが行われなかったことから、他車種への展開が凍結されたと考えられるのは残念です。
■マークレビンソン オーディオ
トヨタブランドでは「JBL」サウンドシステムがありますが、スピーカー数も多く、より上質なのはマークレビンソンかと思います。
どちらも日本ではハーマンインターナショナルが提供していますので、ブランド違いとも言えますが、サウンドの感じ方は個人差も大きく、必ずしもマークレビンソンの方が優れているとは言えないかもしれません。(聴き比べができないので・・・)
「マークレビンソン」を選ぶとインテリアに加飾が追加されますが、これが車種ごとに統一されていないのが残念な点です。
スピーカーグリル、ドアトリム、オーディオノブなど加飾箇所がバラバラですから、こういった点で見た目の違いも演出してくれるとより嬉しいのですが・・・
・・・っと、これぐらいしかないような気がします。
かつてトヨタブランド車では装備されることが珍しかった以下の装備は、レクサス車でもおなじみの装備ではありますが、ココ数年、トヨタブランド車でも幅広い車種で装備されるようになってきていますので、レクサス車を購入しなくても快適性や満足度が高まっています。
・3眼(4眼)フルLEDヘッドランプ
・前席シートベンチレーション、後席シートベンチレーション
・後輪操舵(DRS)
・後席シートヒーター
・リフレッシュシート(リラクゼーション機能)
・マルチカラーアンビエントライト
・アドバンストドライブ(渋滞時支援)
・アドバンストパーク(駐車時支援)
レクサスならではの装備というとやはり欧州車のような先進的かつコストがかかる装備が思い浮かびます。
・レーザーライト(ヘッドランプ)
・有機LEDランプ(テールランプ)
・ARーヘッドアップディスプレイ
・異型の大型ディスプレイ、スピードメーター、助手席側のサブディスプレイ
・AI機能搭載音声認識機能
・液晶画面搭載 多機能スマートキー
・全面ガラス(または樹脂)ルーフ
etc・・・
しかし、上記のような先進感を感じる技術は、残念ながらいまだ投入されていません。
このあたり、最初に新技術が投入されるのはフラッグシップの「L」モデルかと思いますが、「LS」も「LC」もフルモデルチェンジからすでに「7年」が経過しますが、その間、新規に追加された技術や装備はほとんどないのが残念です。(マイナーチェンジ相当の時期に追加されればよかったのですが・・・)
「LX」と「LM」に関しては、ベースモデルのトヨタブランド車との共用部分も多いため制約があると考えられますので、やはりフラッグシップモデルの「LS」と「LC」での進化に期待したいところですが、今のところ両モデルとも、大きなモデルチェンジやマイナーチェンジの噂は聞こえてきません。
また、2024度に発売された「TX」(日本未発売)や新型「GX」においても新技術の装備はありませんし、この点ではレクサスブランドの先進性という面がほとんどないのは非常に残念ではあります。
車を「モノ」としての価値のみではなく、ブランド体験価値、新たなライフスタイルの提案などの道を歩んでいるものとは思いますが、やはりクルマ好きのユーザーにとっては「トヨタブランド車との違い」を提示して欲しいと感じます。
それには、2026年と言われている次世代型「BEV」モデルの登場まで待つ必要があるのでしょうか・・・?
残念ながら2024年内はニューモデルや大きな改良モデルの発表はなさそうですが、今後のサプライズに期待したいところです。