2019年09月15日
バイクレストア第7弾 【12】HONDAシルクロード SST製作 タペット調整
今までのレストアで気になっていて、出来ていない項目に
『タペット調整(バルブクリアランス調整)』があります。
なぜかと言うと
1)このマシンのタペット調整にはSST(特殊工具)が必要です。
なくても良いのですが、微妙な調整が困難です。
↓こんなのらしいです。
2)前回確認したところ、IN側もOUT側もクリアランス”ゼロ”なんです。
これはおかしいです。何か秘密があるはずです。
今回は、この二つを解決してタペット調整を行ないました。
まずSSTですが、なぜ必要かといいますと、アジャストねじの先端が3mmの四角でできています。
他の機種では6角穴だったりして、一般の工具が使えますが、このマシンはペンチで挟むしかありません。
そこで、上記の写真の様なSSTが必要になるわけです。
この作業だけの為に買うのも無駄な気がしますし、暇あり金無しの生活ですので、
SSTもどきを作ることにします。
素材は、工具箱に転がっている六角レンチです。
これを、バイスに挟んで3mmの切り込みを入れれば完成です。
切り込みを入れるのに使った道具はグラインダーです。
切断用の厚み2.2mmの砥石を使いました。
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このマシンのクリアランスは、IN0.05mm OUT0.08mmという非常にシビアな数値です。
ですから、余計にSSTでの微妙な調整が必要になるようです。
二つ目の準備です。
なぜ、現状のクリアランスは”ゼロ”なのか?です。
少し調べるのに苦労しましたが、同じ疑問を説明されているブログを発見しました。
そのブログに寄りますと、
このシリーズのエンジンはロッカーアームにテンションがかかってアジャストねじを押さえる構造なので、そのまま計るとクリアランスがゼロみたいに見えるようです。
ここまで分かれば、あとは簡単ですね。ロッカーアームをドライバーで持ち上げて調整すればいい訳です。
後はお決まりの手順です。
エンジン左サイドのクランクシャフト部のホールカバーとタイミングマークを見るホールカバーを外します。
クランクシャフトの軸に付いている17mmのナットにボックスを掛けます。
ボックスレンチを半時計周りに回して、上の窓で圧縮上死点のTマークを合わせてから、
クリアランス調整開始です。
規定値に設定して、今日の作業は終了です。
そろそろ、登録に行ってナンバーをつけましょうかね。
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ご主人にも、宜しくお伝え下さい。
夫が大好きな趣味なので帰宅したら教えてあげたいと思います。
また後ほど!!