本題の前に、先日から続々と本業での指名ランクイン入りお祝いのメッセージを知人からいただき、ありがたく存じますm(__)m
その中には去年の浜松合宿の同期の人もいて、その人の方が先にランクインを果たしており、きつい合宿の後、離れ離れになっていてもお互い同じ空の元、別の土地で頑張っているんだなと懐かしくも、嬉しく思いました。
私より10以上年上で、なおかつ経験者の方だったので、私が比べるのもおこがましい限りなのですが、グループLINEで聞いてると、いずれは独立という考えもあるらしく、親近感は湧きました。
さて、私は常々、何をやるにも才能が無いと言いながら、今回のようにランクインを果たしたり、前回までで話をしたように、習い事で強豪を倒すようなジャイアントキリングを成し遂げているのは、矛盾しているんじゃないの?と思われた方もいるかもしれませんので、その辺の補足をしたいと思います。
では本題へ…
皆さんも、物事を進めていて、「自分て才能ないなぁ」と思ったことはありませんか?
無いなら結構です。今日はブログを閉じてください(笑)
私は何をやるにしても才能無いことを感じてしまいます。謙遜抜きでマジで…
今の仕事ですら、惚れ惚れするような手技を使う同僚たちが多く、見様見真似には頑張るけどコンプレックスが増えるばかり。師匠も最初は才能無い私に技を教えるのをためらっていたくらい。
ではなぜ、少しずつ結果が出るようになって来たのか?
これは別に意識してなったわけではありません。もちろん凡才が結果無理するのだから、私に至ってはおそらく寿命の前借をしていると思う。
いうなれば仕事中は「集中力」が限界を突破している状態が続いているためだと思いました。
指名が増えた最近感じていたのが、土日は食事取れないほど忙しいというのは続いているのですが、それに慣れてくると、もう休憩無しでも6時間くらいはずっと施術に集中していられて、むしろ途中で変に休憩を挟むと集中が途切れて、パフォーマンスを発揮できなくなる場面が出てきました。
朝から始めて、お昼がいつの間にか過ぎ、もう夕方の退勤時間?みたいな時間の錯覚が最近起き始めています。スタンダードな60分の施術が物足りなくなるくらいの時間間隔。
もちろん反動はあるので、帰宅後は風呂だけ入ったら食事もせずまず倒れるようにして仮眠を取ります。
その集中の深さと長さも個人によって違うのだろうからこれはこれで一つの才能かもしれません。
もう一つわかりやすい例えをしましょうか?
トップアスリートが使う表現で「ゾーン」というものがあると思います。
あれに近い感覚。といっても入ったことある人の方が少ないだろうし、マッサンは入ったことあるような口ぶりだなと思われますが、あります。
先日記事にした、小学生の頃にぶっ倒れる程の長時間戦を戦い抜いて、格上相手に勝利したことは話したかもしれませんが、正確に言うとその時に入れたわけでは無いのですが、あれでゾーンに入る下地が出来ていたと思います。
さすがに易々と入れるものでは無いので、そこからしばらくは何もありませんでしたが…
「ゾーン」はいわゆる超集中状態のことであり、トップアスリートともなると、常に最高のパフォーマンスを出すことで、競技中に雑念を捨てることができるので、入れる確率が高いのでしょう?
私のような凡人には意図的になんて入れるような技術は持ち合わせてません。
前述のジャイアントキリングでは、長期戦になると才能やフィジカルを超えて最終的に集中力がモノをいいます。相手の集中力が途切れた瞬間を狙った感じ。
人によるのでしょうが、私が思うに「集中バースト状態」と雑念を捨てる意味では「自分の役割が噛みあう」この2つがゾーンに入るトリガーなのではないかなと思います。
当時は、2回戦目が同門の先輩が勝ちあがってくるのが確定していたので、相手が格上過ぎておそらく私が勝てるとも思っていなかったので、私の1回戦目の相手に対して道場主の指示は相手の体力を極限まで削れとの指示でした。
結果、指示通り相手は消耗しましたが、私が勝ってしまってこちらも消耗してしまったので、無駄な同門対決になってしまったというとんちのような話になりました(笑)
でもそこで集中の深さと長さの重要性は身に沁みました。
その後、才能の無さに比べフィジカルの無さにも嘆く羽目になりながらも迎えた大学生生活。
20年目に届こうかという競技現役生活の引退年。ではなくその前年(笑)常に私の進学する学校は存在も危ぶまれる弱小校であったので、一人二人部員を倒せばレギュラー入りという緩さでしたが、相対する大学は高校で華々しい結果を残して大学にスポ薦でスカウトされた。しかもその中でレギュラー争いを勝ち抜いてきた猛者だけが立つことを許された地。日本武道館で相まみえることになりました。
7人制の団体戦2回戦目の話で、相手はベスト8常連校でありながら、シード枠で上がってきた大学。こちらは1回戦辛勝して既に満身創痍。この時点で勝てる要素はどこにもありませんでした。結果から先に言ってももち負けてます…ただ予想以上のことは起きた。
先陣から中盤までは今年で引退の4年生の先輩を置いていたので、やはり一つでも勝ち上がりたい一心もあったのでしょう。ストレート負けはせず、一進一退ながらも勝敗数は首の皮1枚つながった状態で後輩の私のところまで回ってきました。私が負ければ試合は終わり。引き分けか勝てば同期の大将までつながる。
崖っぷちでしたが、今思えばゾーンに入るには私にとっては最高のシチュエーションでした。
贅沢な話ですが、弱小校であったがゆえに早いうちからレギュラー入りして、大舞台に立つ経験もしていたから緊張も無かった。そして難しいのだけれど負けなければいいという単純明快な自分の役割。
残すは集中バースト状態。
試合が始まり、無難な立ち上がりで相手がシード上がりで体が動かないことをいいことにこちらが先取。ところがそれで相手の火に油を注ぎ、早々に取り返され、2分経過。ここで私の体力が途切れます。ただベンチで不安な顔する引退する先輩の顔を見ていられなかった。
そこで気持ちを切り替えて、ただ相手に当てるだけでは生ぬるい。ぶった斬ってやる!!と意気込んで残り3分の制限時間戦い抜きました。
その瞬間に視界が一度真っ白になった。そして観客の声援や上から降り注ぐ武道館会場独自の強力なライトアップも認識はしてるけど、意識の外で自分の中に入らなくなった。自分の体は軽いし、相手の動きもよく見える。視野も広がる。
数段格上の相手の集中砲火をかわし切り、引き分けで次にバトンタッチできました。勝てるまでいかないのは凡才が故の私の限界なのでしょう(笑)
試合後は相手は私に止めをさせてないので、顔を真っ青にしてベンチに戻っていき、私は反動でベンチでこれまた動けなくなるという何とも痛み分けな結果になりました。
20年近く競技やってきて、たった3分しかゾーンに入っていられないというのは難儀なものでした。
スポーツをしていると極限集中状態にもなれるのでしょうが、仕事中だと雑念入るので難しいですね。
今後、自分の売り上げの事だけでなく、店全体の売り上げも自分の役割として意識し始めれば、色々噛み合って「ゾーン」に入れる可能性もあるかもですね。
間違っても凡才がそんなのを頼りにしていると身を亡ぼすので、集中していても途中で休憩を入れて、維持できるようコントロールしていく必要性を感じています。
皆様も才能無いと感じるなら、まず集中力から上げてみてはいかがでしょうか?
1000記事いけばこのブログも閉じるので、今まで時間の余裕も無く現在進行形でキツイ人生の軌跡を書いてきましたが、きっかけがあればこんな子供時代を送っていたんだよというのも間に話として挟んでいきたいと思います。
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