前回からの続きで、40km夜間行進で負傷した私ですが学んだことが1つ・・・
それは無理をせず周りを頼ったほうが良いとのことです。これはもう私の性分で、一人でがんばりすぎるところがあり、この時も行進中は保健係としてバッグを1つ多く持ち負担が増えているにも関わらず、さらに負傷した班員の手当てもバタバタ一人で行っておりました。
結果、班員からも感謝され私が負傷した時も色々助けてくれましたがもっと早く特に周りを頼っていればよかったと思います。このような極限状態では一つの判断が結果を左右するので
「周りを頼れ」 これ大事!
さて、訓練も折り返しを過ぎたころ慣れもありますが身体的にきついものは少なくなってきますが、精神的にきつい訓練は続きます。
もう1つの名物「駅頭歌唱」というものがあります。
それはこの訓練学校の校歌(軍歌に近いような・・・)を前々から練習していたのですが、それをバスで下山して最寄駅のロータリーのど真ん中で一人ずつ歌うというものでした。
教官は離れたところでこっそり影で聞いていて合格か不合格かを手で合図してきます。
審査基準はシンプル。教官に聞こえるくらい大きな声が出ているか、歌詞が間違っていないかくらいです。
音痴でも問題なし、多少噛んでも大丈夫なのですが、問題なのは地方のローカル線の駅前なので車や人通りが多いわけではないのですが、やはり駅前なのでロータリーに入ってくる車の音で声がかき消されることと、地元の人の視線にさらされることです。
不合格の場合は離れたところで待機中の訓練生の列の最後尾に周り合格が出るまで歌います。何人かは恥ずかしがったり、周りの視線が気になりすぎて歌詞が頭から飛んだりしていました。
私も似たようなもので3回はやり直しましたが、よく考えたら地元の人にとってはよく見る光景であり、こちらが恥ずかしそうにすればするほどドツボにはまるのではないかと考え吹っ切れました。
これは正直度胸がつきましたし、発想の転換の早さも身に着きました!2度とはやりたくないですが・・・
実は行進と歌唱以外の訓練が卒業に大きく影響するわけで、たくさんあるのでここのブログでは載せませんが卒業予定の日が近くなってきたある日、教官から訓練機関の延長のお知らせが来ました。
というのも最初説教だけで何日か終わってしまい、流石にその分の訓練の遅れを取り戻せないとのこと。ストレートで卒業した優秀な人も一人いましたが、他は終わるまで最大3日間の延長が待っているとのことでした。
自分たちにも非があるので文句は言えませんが私含め皆絶望した表情になっていました。
次回、地獄の訓練最終回・・・お楽しみに
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