正社員生活も2年と半年が過ぎ、そろそろ折り返しを迎えるころ、私の所属していた営業部で一大事件が起こりました。
それはただでさえ少人数の部の社員が半数近く辞めてしまったことです。
きっかけは毎年年1回行われる宅建の試験で私含めまだ未取得の社員が試験に全員落ちたことで社長の逆鱗に触れたからでした。
私とその同期は入社2年目なので今までで2回、先輩社員はもっと回数を重ねていました。
仕事上重要な資格なので社長のお怒りはごもっともなのですが、特に会社で資格取得の費用負担や講習会があるわけでなく学習費用はすべて自腹であった上に、連日平均22時近くのサービス残業の中勉強するのは困難を極めていました。
そして言い渡されたペナルティーが営業部全員その日から資格を取得するまで、つまり早くても来年まで1年間減給されることになりました。その場ですぐに社長から人事・経理部に話が通され、給与減額手続きがされました。
これは宅建すでに持っている社員含めて全員の連帯責任ということになり、役職クラスで月数万円、我々平社員でも月数千円の減額になりました。
これは大きな引き金になり、宅建を持っていた私の2人目の上司はふざけるなということで辞めることとなり、資格取得に必死ではなかった先輩社員も何人か辞めることになりました。
私はこれをきっかけに独学をやめ自腹で資格の学校に通い、次の年には合格するのですがそれがまた自分の首をしめることになることを知るのは少し先の話・・・
確かに今まで合格できなかったことは言い訳できるものではないのですが、こんな簡単に給料に手が出されるということは入社2年目にして本当に会社というものに恐怖を感じました。
別の会社でも給与減額を言われたことはあるのですが、私の中でこれが一番サラリーマン=安定の常識をぶっ壊された原因でもあり、今でも会社組織を信用していない要因でもあります。
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