人生徒然

こんにちは、マッサンです。

前回からの続きで私が人生に受けた洗脳３回のうち１回目である「地獄の訓練」をお話していきます。

入社半年前つまり大学卒業まで半年前に迫ったある日、内定をもらった会社で内定者と先輩社員との親睦会がありました。

その時に入社直前に外部研修があることが伝えられましたが詳細は教えてもらえませんでした。それにクリアできなかったら内定が取り消されるというようなお話もありそのようなことがあるのかといささか疑問に思っておりました。

そしていよいよ大学卒業が近くなり、研修が始まることになり当時の同期入社の人たちと新幹線、ローカル線、施設からの送迎バスを乗り継いでどんどん山奥に入っていきました。

この研修は施設が静岡県にあり知っている人は知っている有名な施設ですが名前は出さないでおきます。素晴らしい研修という人もいましたが、私は実際に経験してはっきり言ってお勧めしません。例えばまた転職してたとえどんなに入りたい会社であってもその会社の研修でもう一度受けるようなことがあったら即退職する自信があります。

そこでは他社の新入社員も集まり、男女別に別れ１０人弱で１班作って共同生活を１０日間程訓練を行います。

施設に着いて初日は特に何もしませんでしたが、すでに訓練を受けている受講生を見ると全身白い囚人服のような装いで、発生訓練や動作訓練をしており教官の怒号が常に飛び交っている状況・・・なんだここはと第一印象で感じました。

携帯電話も施設に預けなければならず卒業するまで返却されないと聞いた時には不安になりました。

実質２日目から訓練が始まり朝５時くらいに起床して夜１０時くらいに消灯それまでの訓練になりますが、校庭で行われる朝礼で発声や体操、規律を正す訓練をするのですが、動作が遅い声が小さい人は朝礼台まで出され教官から喝を入れられます。私も何度かつるし上げをくらいました。

日中は卒業までに１０数個クリアしなければいけない課題があるのでテストに向けて訓練を繰り返すのですが私がいた班は色々トラブルが多く、半日以上円卓になり教官から説教を受ける日が続きました。

訓練は滞り、教官の投げたスリッパが顔の横をかすめるなんてこともしばしばありました。１日３食の食事も１０分くらいでとらなければならず、魚のサバと漬物が多く質素な食事が続いたのもきつかったです。

そして３日過ぎたあたりから同じ班の人に異変が・・・

極度なストレスにほぼ２４時間さらされるので１人うつ病になってしまったのです。私はうつ病になった人を初めて間近で見ました。部屋の片隅で体育座りをして顔を埋め、ピクリとも動かず声も出さない状態になっていました。

後から知ったのですがもともとその方は軽いうつ病を持っていたようであり再発したようだと・・・

見た目髪を染めていて怖い感じの方でした、新卒が多い中、唯一中途入社からの入社研修で来られた方だそうで、実際はとても気さくでみんなを支えてくれた方でした。途中でリタイアということで私たちは大変ショックを受けました。

また、次の日別の会社の方でもう１人新卒の方が体調が悪くなり高熱が収まらずリタイアされました。

立て続けのリタイア続出で不安感が増し班の中でも緊張が高まってくるのがわかりました。

携帯電話を取り上げられているのでリタイアされた方たちとの連絡も取りようがなくその後どうなったかはわからないですが無事生活を送れているといいなと本当に思います。

ここから訓練がさらに本格化していきますがそれはまた次回・・・