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2015年09月28日

金剛界 降三世会 下絵ギャラリー

金剛界 降三世会 下絵ギャラリー

前回で金剛界 降三世会の下絵が完成したので、今回は下絵ギャラリーをします。

ところで、降三世会以外の五解脱輪四隅の小月輪には三辨宝珠が描かれていますが、降三世会ではここに四親近菩薩の三昧耶形が描かれています。

前回の金剛界 降三世会 下絵完成をよく見るとそれぞれ異なる図像が描かれているのはわかりますが、小さくて分かり難い図像もあるかと思います。

というわけで、降三世会下絵ギャラリーで少し大きくしてみます。

_DSC5571-Edit.jpg
(降三世会 中央解脱輪)

_DSC5571-Edit-Edit.jpg
(降三世会 東方解脱輪)

_DSC5571-Edit-Edit-2.jpg
(降三世会 南方解脱輪)

_DSC5571-Edit-Edit-Edit.jpg
(降三世会 西方解脱輪)

_DSC5571-Edit-Edit-3.jpg
(降三世会 北方解脱輪)

降三世会では金剛界道と外周三昧耶形に独鈷杵が描かれています。

_DSC5571-Edit-Edit-Edit-2.jpg
(降三世会 独鈷杵金剛界道と外周三昧耶形)

これで降三世会の下絵はひとまず完了で、次は金剛界最後の成身会の下絵作製をします。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月26日

金剛界 降三世会 下絵完成

金剛界 降三世会 下絵完成

前回で降三世会の尊像パーツを描き終えました。

下絵製図は今月の初めに描きました(2015/09/01の記事参照)。

続いての行程ですが、

(1)文様などは尊像パーツ紹介をしてる合間に描き入れました。
(2)尊像パーツの貼りつけ方などはこれまでと同じです。

というわけで、これまでと同様の行程は割愛して

金剛界 降三世会 下絵完成!

_DSC5571-Edit-Edit-2-Edit.jpg
(金剛界 降三世会 下絵)

というわけで今日はここまで。

次回は下絵完成ギャラリーします。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月25日

金剛界 降三世会 尊像パーツ描き18(金剛輪7)

金剛輪の尊像パーツ描き7

今回は降三世会 金剛輪諸尊で最後となるC 内四供養菩薩(桃色番号:26〜29)です。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit-Edit-Edit.jpg
(降三世会 金剛輪 内四供養菩薩(桃色番号:26〜29))

金剛界曼荼羅は上が西で、東南(26)から時計回り。
降三世会 金剛輪 尊像パーツ

26)金剛嬉菩薩

7_DSC5391-Edit-Edit-4.jpg
降三世会の十六大菩薩は降三世明王を除き全て胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結んでいましたが、内四供養菩薩は四印会や微細会と同様の容姿を整えています。この金剛嬉菩薩は少々画面が荒れているので残念に思います。

金剛嬉は梵名のヴァジュラ・ラーシーの意訳。毘盧遮那如来が遊戯・愛楽の嬉びをもって阿閦如来を供養するために出生した金剛輪東南の月輪に座す女尊。

27)金剛鬘菩薩

7_DSC5391-Edit-Edit-2-Edit.jpg
表情の中から穏やかな静けさを感じます。

金剛鬘は梵名のヴァジュラ・マーラーの意訳。毘盧遮那如来が華鬘・宝鬘をもって宝生如来を荘厳し供養するために出生した金剛輪南西の月輪に座す女尊。

28)金剛歌菩薩

7_DSC5391-Edit-Edit-Edit-Edit.jpg
女尊にしては右胸など少々硬い表現に思います。

金剛歌は梵名のヴァジュラ・ギーターの意訳。毘盧遮那如来が歌詠偈頌をもって阿弥陀如来を供養するために出生した金剛輪南西の月輪に座す女尊。

29)金剛舞菩薩

7_DSC5391-Edit-Edit-Edit-3.jpg
右手のかたちなどが少々わかりにくいのですが顔の傾け方や腕の動きなどに繊細さを感じます。

金剛舞は梵名のヴァジュラ・ヌリトヤーの意訳。毘盧遮那如来が舞踊技芸をもって不空成就如来を供養するために出生した金剛輪西北の月輪に座す女尊。


内の四供養菩薩は毘盧遮那如来が四方如来を供養するためにそれぞれ、
阿閦如来の瞋恚の炎を滅した徳を嬉びで供養し
宝生如来の一切財宝の施しの徳を宝鬘で供養し
阿弥陀如来の極楽不死の徳を歌詠偈頌で供養し
不空成就如来の精進・済度の徳を舞踊で供養し
ている。

以上で降三世会の尊像パーツ描きを終えます。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月24日

金剛界 降三世会 尊像パーツ描き17(金剛輪6)

金剛輪の尊像パーツ描き6

今回はB 十六大菩薩のうちの北方の不空成就如来の四親近菩薩(水色番号:22〜25)です。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit-3.jpg
(降三世会 金剛輪 北方四親近菩薩(水色番号:22〜25))
各尊の位置と順番については/2015/09/16の記事を参照のこと

金剛界曼荼羅は上が西です。
降三世会 金剛輪 北方四親近菩薩

22)金剛業菩薩

6_DSC5379-Edit-Edit-Edit-Edit-3.jpg
ここでも四親近菩薩は胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結んでいるのがよくわかります。ここで、あらためて菩薩の衣装を見てみると、上衣が条帛、腰に石帯を締め、裳を履きます。この金剛業菩薩はの条帛はオレンジ色で石帯は緑ですが、裳は白でしょうか?これまでだと、条帛がオレンジ色の時は裳は赤だったと思うのですが、もう一度よく見てみないといけませんね。

金剛業は梵名のヴァジュラ・カルマの意訳。不空成就如来の南方の月輪に住し、諸仏を供養し衆生を済度する働きを誓願する菩薩。
胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

23)金剛護菩薩

6_DSC5379-Edit-Edit-2-Edit-2.jpg
ここでは条帛は赤で石帯は緑、裳はオレンジ色です。

金剛護は梵名のヴァジュラ・ラクシャの意訳。不空成就如来の西方の月輪に住し、衆生を守護する働きを誓願する菩薩。
胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

24)金剛牙菩薩

6_DSC5379-Edit-Edit-2-Edit-3.jpg
ここでは体色が緑のようです。・・・そうそう、次の成身会で下絵を描き終えますので、もうそろそろ色についても明確な方向性を持たないといけないなと思い、かたちとともに徐々に色に着目し始めているのでそういうことが気になります。今作っているブログのデータも着色のときに役に立つと思います。

金剛牙は梵名のヴァジュラ・ヤクシャからの意訳。不空成就如来の東方の月輪に住し、あらゆる障害を食い尽くし衆生を救済する働きを誓願する菩薩。
胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

25)金剛拳菩薩

6_DSC5379-Edit-Edit-Edit-Edit-2.jpg
こちらも緑色のようですね。なぜ緑?

金剛拳は梵名のヴァジュラ・サンディの意訳。不空成就如来の北方の月輪に住し、衆生を修行の成就へと導く働きを誓願する菩薩。
胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

これで降三世会の十六大菩薩を描き終えました。

成身会には十六大菩薩を描きませんので、十六大菩薩の下絵パーツはこれで描き納めです。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月22日

金剛界 降三世会 尊像パーツ描き16(金剛輪5)

金剛輪の尊像パーツ描き5

降三世会の金剛輪内の尊像パーツ描き中です。

今回はB 十六大菩薩のうちの西方に位置する阿弥陀如来の四親近菩薩(水色番号:18〜21)です。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit-Edit.jpg
(降三世会 金剛輪 西方四親近菩薩(水色番号:18〜21))
各尊の位置と順番については/2015/09/16の記事を参照のこと

金剛界曼荼羅は上が西です。
降三世会 金剛輪 西方四親近菩薩

18)金剛法菩薩

5_DSC5382-Edit-Edit-Edit-Edit.jpg
落ち着いた、静かな尊像。

金剛法は梵名のヴァジュラ・ダルマの意訳。観自在菩薩、観世音菩薩ともいい、阿弥陀如来の東方の月輪に住し衆生に法の清浄なるを覚らせる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

19)金剛利菩薩

5_DSC5382-Edit-Edit-4.jpg
少々絵の具の剥離が見られるが、蓮華座の色合いなどが美しい。

金剛利は梵名のヴァジュラ・ティークシュナ(鋭利な剣)の意訳。文殊菩薩と同体で、阿弥陀如来の南方の月輪に住し仏智により衆生の苦を断ち切る働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

20)金剛因菩薩

5_DSC5382-Edit-Edit-2-Edit.jpg
所々に残る金の色が往時の輝きを偲ばせる。

金剛因は梵名のヴァジュラ・ヘートゥの意訳。弥勒菩薩ともいい、阿弥陀如来の北方の月輪に住し、堅固な菩提心を因とし法輪を転ずる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

21)金剛語菩薩

5_DSC5382-Edit-Edit-Edit-2.jpg
特徴を捉えてなんとか形にしたい。

金剛語は梵名のヴァジュラ・ヴァーシャの意訳。阿弥陀如来の西方の月輪に住し、真言により衆生の正法を示す働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

以上です。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月21日

金剛界 降三世会尊像パーツ描き15(金剛輪4)

金剛輪の尊像パーツ描き4

今回はB 十六大菩薩のうちの南方に位置する宝生如来の四親近菩薩(水色番号:14〜17)です。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit-2.jpg
(降三世会 金剛輪 南方四親近菩薩(水色番号:14〜17))

各尊の位置と順番については/2015/09/16の記事を参照のこと
降三世会 金剛輪 南方四親近菩薩

14)金剛宝菩薩

4_DSC5379-Edit-Edit-2-Edit.jpg
南方四親近菩薩も全て金剛吽伽羅の印を結日ます。

金剛宝は梵名のヴァジュラ・ラトナの意訳。宝生如来の北方の月輪に住し一切の衆生にあらゆる功徳を施与する働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

15)金剛光菩薩

4_DSC5379-Edit-Edit-Edit-Edit.jpg
全て右腕が前に来るように交差しています。右優先の思想がここにも働いているようです。

金剛光は梵名のヴァジュラ・テージャの意訳。宝生如来の東方の月輪に住し、一切世界を照らし衆生の迷妄の闇を破ることを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

16)金剛幢菩薩

4_DSC5379-Edit-Edit-Edit-2.jpg
顔が一部見えにくくなっていますが、腕の交差ははっきりとわかります。

金剛幢は梵名のヴァジュラ・ケートゥの意訳。宝生如来の西方の月輪に住し、一切世界の衆生のあらゆる願いを円満せしめることを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

17)金剛笑菩薩

4_DSC5379-Edit-Edit-4.jpg
十六大菩薩のうち降三世以外はすべて同じ金剛吽伽羅の印を結ぶので悩まずに描けます。その一方で各尊格の特徴をいかに表現できるかという課題も残ります。

金剛笑は梵名のヴァジュラ・ハーサの意訳。宝生如来の南方の月輪に住しよく衆生済度したことを嬉び微笑む菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

以上、南方四親近菩薩も金剛吽伽羅の印を結ぶことで降三世明王の強い降伏教化の力を示している。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月20日

金剛界 降三世会 尊像パーツ描き14(金剛輪3)

金剛輪の尊像パーツ描き3

降三世会の金剛輪内の尊像パーツ描きをしています。

今回はB 十六大菩薩のうちの東方に位置する阿閦如来の四親近菩薩(水色番号:10〜13)。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit.jpg
(降三世会 金剛輪 東方四親近菩薩(水色番号:10〜13))
金剛界曼荼羅は上が西

各尊の位置と順番については/2015/09/16の記事を参照のこと
降三世会 金剛輪 東方四親近菩薩

10)降三世明王

3_DSC5382-Edit-Edit-2-Edit-2.jpg
降三世会の中心と言っても良い降三世明王だが、その姿を浮かび上がらせるのにはもう少し努力が必要かと。

降三世明王は金剛薩捶が大自在天と烏摩妃を降伏するために現した忿怒身。
火髻冠の三面または四面八臂で各面に三眼あり。
左右第一手は胸前にて降三世印を結び、右第二手は五鈷金剛杵、第三手は箭、第四手は劍、左第二手は五鈷鉤、第三手は弓、第四手に索を持つ。
左足で大自在天の頂を踏み、右足で烏摩妃の乳房を踏む。

11)金剛王菩薩

3_DSC5382-Edit-Edit-Edit-Edit-2.jpg
これ以降、降三世会では十六大菩薩は全て胸前で二手金剛拳を交差させる印を結ぶが、金剛王菩薩は成身会でも、微細会でも同様の印を結ぶ。ただし、成身会および微細会で結ばれる印は金剛王と呼ばれ、降三世会で十六大菩薩が結ぶ印は金剛吽伽羅と呼ばれることなる印相である。

金剛王は梵名のヴァジュラ・ラージャの意訳。阿閦如来の北方の月輪に住し衆生をを引き寄せ仏道に向かわせる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

12)金剛愛菩薩

3_DSC5382-Edit-Edit-Edit.jpg
この尊も細部までよく保存されており間違いありません。

金剛愛は梵名のヴァジュラ・ラーガの意訳。阿閦如来の南方の月輪に住し、衆生に菩提心への愛着をもたせる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

13)金剛喜菩薩

3_DSC5382-Edit-Edit-2.jpg
三昧耶会では金剛喜菩薩の三昧耶形は弾指する二手を並べる形でしたが、供養会では宝珠を載せた蓮華を捧げ持っています。

金剛喜は梵名のヴァジュラ・サードゥ(よきかな)の意訳。阿閦如来の東方の月輪に住し、衆生衆生の迷妄を除去し歓喜せしめる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。

以上、降三世会は降三世明王の強い降伏教化の力を尊像で示す。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月18日

金剛界 降三世会 尊像パーツ描き13(金剛輪2)

金剛輪の尊像パーツ描き2

引き続き、降三世会 金剛輪内の尊像パーツ描きをしてます。

今回はA 四波羅蜜菩薩(黄番号:6〜9)です。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit-2-Edit.jpg
(降三世会 金剛輪 四波羅蜜菩薩(黄番号:6〜9))

順番は東南西北の時計回りで、上が西。
降三世会 金剛輪 四波羅蜜菩薩

6)金剛波羅蜜菩薩

2_DSC5391-Edit-Edit-3.jpg
羯磨衣を着て触地印であることはわかるが、左手の持物が不明。御室版曼荼羅では蓮華を持物としており同様とした。

金剛波羅蜜菩薩は阿閦如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。金剛波羅蜜は梵名のヴァジュラ・パーラミターの意訳で「堅固な菩提心により悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
右手は阿閦如来と同じ触地印で、左手に菩提心の象徴である蓮華を持つ。

7)宝波羅蜜菩薩

2_DSC5391-Edit-Edit-Edit-2.jpg
右手が施願印で、左手に三瓣宝珠を載せた蓮華を持つ姿は微細会と同様。

宝波羅蜜菩薩は宝生如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。宝波羅蜜は梵名のラトナ・パーラミターの意訳で「財宝により悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
右手は宝生如来と同じ施願印にして上に宝珠を載せ持ち、左手に無尽蔵の財宝の象徴である三瓣宝珠を載せた蓮華を持つ。

8)法波羅蜜菩薩

_DSC5391-Edit-Edit-2-Edit-2.jpg
これは・・・一見、弥陀定印を結んでいるだけのようにしか見えない。
『密教大辞典』には「成身會は・・・彌陀定印の上に、蓮花を立て、花上に梵筺を載せたり。」あり、「微細會には定印の上に獨鈷杵を立つ。」といい、「供養會には両手にて蓮花を持ち、花上に獨鈷杵を茎とする未敷蓮花を立つ。」とあるが、降三世会についての記述はない。御室版曼荼羅では彌陀定印の上に、蓮花を立て持つのみである。
ここでは弥陀定印の上に蓮華を立て、華上になにか・・・梵筺を載せているとみる。


法波羅蜜菩薩は阿弥陀如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。法波羅蜜は梵名のダルマ・パーラミターの意訳で「法により悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
両手で結んだ弥陀定印の上に蓮華を立て、華上に梵筺を載せている。

9)業波羅蜜菩薩

_DSC5391-Edit-Edit-Edit-Edit-2.jpg
じ〜〜〜〜っとみつめたら、右手の上に羯磨杵を載せ、左手で持った蓮華の華上にも羯磨杵を載せているように見える。

業波羅蜜菩薩は不空成就如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。業波羅蜜は梵名のカルマ・パーラミターの意訳で「行いにより悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
右手の上に羯磨杵を載せ、左手で持った蓮華の華上にも羯磨杵を載せている。

以上、降三世会 四波羅蜜菩薩の尊像パーツ描きでした。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月17日

金剛界 降三世会 尊像パーツ描き13(金剛輪1)

金剛輪の尊像パーツ描き1

さて、降三世会 金剛輪の尊像パーツ描きを始めます。

今回は@ 五仏(白番号:1〜5)です。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit-Edit-2.jpg
(降三世会 金剛輪 五仏(白番号:1〜5))

順番は東南西北の時計回りで金剛界曼荼羅は上が西
降三世会 金剛輪 五仏

1)毘盧遮那如来

1_DSC5391-Edit-Edit.jpg
供養会では衲衣(大衣)を偏袒右肩で身につけていましたが(2015/06/03の記事参照)、ここでは微細会と同様に条帛偏袒右肩で宝冠と装飾品を身につけた菩薩形で描かれています(2015/07/18の記事参照)。

毘盧遮那如来は梵名のヴァイローチャナの音訳で「遍く照らす」の意。
五智如来の中心、世界の中心にあり、法界体性智(法と如来の智慧そのもの)を体現する。
金剛界では両手で智拳印を結ぶ。

2)阿閦如来

1_DSC5382-Edit-Edit-Edit-3.jpg
通常、如来は宝飾品などを身につけない。しかし、降三世会では宝冠を頂き、衲衣の通肩(両肩の袖を通している)で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。

阿閦如来は梵名のアクショーブヤの音訳で「瞋りに心を動かさないもの」の意。東方解脱輪中央の月輪に住し、大円鏡智(すべてをありのままに映す鏡のごとき如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。

3)宝生如来

1_DSC5379-Edit-Edit-3.jpg
上記の阿閦如来と同様に、宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。

宝生如来は梵名のラトナサムバヴァの意訳「財宝を生み出すもの」より。南方解脱輪中央の月輪に住し、平等性智(すべてのものが差別なく平等であるとする如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。

4)阿弥陀如来

1_DSC5382-Edit-Edit-3.jpg
阿弥陀如来も他の四方四仏同様に宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。ここで参考にしている左の尊像では左足が見えないので、半跏趺坐のようでもあるが特にそうでなくてはならない理由が見当たらないので結跏趺坐とする。

阿弥陀如来は梵名のアミターユスの音訳で「永遠のいのち(光)」の意。無量寿如来、無量光如来ともいう。西方解脱輪中央の月輪に住し、妙観察智(すべてを見通し明らかにする如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。

5)不空成就如来

1_DSC5379-Edit-Edit-Edit-3.jpg
以上の四方四仏は印相と方位以外で区別をつけるのが難しい。

不空成就は梵名のモーガシッディの意訳「空しくなく成就する」より。北方解脱輪中央の月輪に住し、成所作智(すべて正しく感じ、真実の行いをなす如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。

以上、降三世会の五智如来でした。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年09月16日

金剛界 降三世会 尊像パーツ描き12(金剛輪)

金剛輪 尊格の配置と順番

さて、降三世会 金剛輪内の尊像パーツ描きに進みますが・・・

金剛輪内の尊格の配置と順番について降三世会を用いて解説をします。

これまでに下絵を描いた供養会も三昧耶会も微細会も降三世三昧耶会も基本構造は同じですので何度も同じことをやってますが降三世会だけやらないというのもなんかかわいそうなので・・・

これまでにも何度も同じようなことを繰り返しているが、金剛界曼荼羅そのものが何度も何度も観想を繰り返すためにあると思えば何度も描き、何度も同じようなブログのまとめ方をすることこそが金剛界曼荼羅の意味。重複し多様化した世界の本質であるようにも思えます。

すこし詳しい内容は三昧耶会 金剛輪の記事で説明してますのでご参照ください。

EPSON008-Edit-2-Edit-Edit-Edit-5.jpg
(降三世会 金剛輪尊格)

金剛輪内の尊格は大きく四つのグループ(@〜C)に分かれます。
   @ 五仏     (白番号:1〜5)
   A 四波羅蜜菩薩 (黄番号:6〜9)
   B 十六大菩薩  (水色番号:10〜25)
   C 内四供養菩薩 (桃色番号:26〜29)

       (カッコ内の色数字は上図の色番号に対応します。)
@ 五仏(白番号:1〜5)

白番号1〜5の五仏(五智如来)は金剛輪内に十字に配された五つの解脱輪の中央に住します。

金剛界曼荼羅世界は中尊 毘盧遮那如来(1)を中心にできていて、四方四仏(2〜5)は東南西北の時計周りに配されます(金剛界曼荼羅は上が西)。
A 四波羅蜜菩薩(黄番号:6〜9)

黄番号6〜9の四波羅蜜菩薩は毘盧遮那如来(1)の四方を囲むように東南西北の順に時計周りに住しています。
B 十六大菩薩(水色番号:10〜25)

水色番号10〜25の十六大菩薩は毘盧遮那如来(1)と四仏(2〜5)との位置関係から配置が決まります。

各四仏を取り囲む十六大菩薩をそれぞれ四親近菩薩と言い、それぞれ次の二つのルールに従って配置が決まります。

  1)毘盧遮那如来に近い方が上位
  2)毘盧遮那如来に向かって四仏の右側が上位


尊格がこちらを向きに座して描いている西院本金剛界曼荼羅ではわかりにくいのですが、金剛界世界では毘盧遮那如来に向かって説法を聴いていますので、同グループ内では毘盧遮那如来に近い尊格が上位になり、また右側上位文化の影響も働いています。
C 内の四供養菩薩(桃色番号:26〜29)

桃色番号26〜29の内四供養菩薩は八方位の東南西北が抜け「東南→南西→西北→北東」の順に配されることになります。

以上で降三世会の金剛輪内の尊格の配置と順番についての略式解説を終わります。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

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