2015年09月18日
金剛界 降三世会 尊像パーツ描き13(金剛輪2)
金剛輪の尊像パーツ描き2
引き続き、降三世会 金剛輪内の尊像パーツ描きをしてます。
今回はA 四波羅蜜菩薩(黄番号:6〜9)です。
順番は東南西北の時計回りで、上が西。
降三世会 金剛輪 四波羅蜜菩薩
6)金剛波羅蜜菩薩
羯磨衣を着て触地印であることはわかるが、左手の持物が不明。御室版曼荼羅では蓮華を持物としており同様とした。
金剛波羅蜜菩薩は阿閦如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。金剛波羅蜜は梵名のヴァジュラ・パーラミターの意訳で「堅固な菩提心により悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
右手は阿閦如来と同じ触地印で、左手に菩提心の象徴である蓮華を持つ。
7)宝波羅蜜菩薩
右手が施願印で、左手に三瓣宝珠を載せた蓮華を持つ姿は微細会と同様。
宝波羅蜜菩薩は宝生如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。宝波羅蜜は梵名のラトナ・パーラミターの意訳で「財宝により悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
右手は宝生如来と同じ施願印にして上に宝珠を載せ持ち、左手に無尽蔵の財宝の象徴である三瓣宝珠を載せた蓮華を持つ。
8)法波羅蜜菩薩
これは・・・一見、弥陀定印を結んでいるだけのようにしか見えない。
『密教大辞典』には「成身會は・・・彌陀定印の上に、蓮花を立て、花上に梵筺を載せたり。」あり、「微細會には定印の上に獨鈷杵を立つ。」といい、「供養會には両手にて蓮花を持ち、花上に獨鈷杵を茎とする未敷蓮花を立つ。」とあるが、降三世会についての記述はない。御室版曼荼羅では彌陀定印の上に、蓮花を立て持つのみである。
ここでは弥陀定印の上に蓮華を立て、華上になにか・・・梵筺を載せているとみる。
法波羅蜜菩薩は阿弥陀如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。法波羅蜜は梵名のダルマ・パーラミターの意訳で「法により悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
両手で結んだ弥陀定印の上に蓮華を立て、華上に梵筺を載せている。
9)業波羅蜜菩薩
じ〜〜〜〜っとみつめたら、右手の上に羯磨杵を載せ、左手で持った蓮華の華上にも羯磨杵を載せているように見える。
業波羅蜜菩薩は不空成就如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊。業波羅蜜は梵名のカルマ・パーラミターの意訳で「行いにより悟りに至る」ことを誓願する菩薩。
右手の上に羯磨杵を載せ、左手で持った蓮華の華上にも羯磨杵を載せている。
以上、降三世会 四波羅蜜菩薩の尊像パーツ描きでした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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