2015年09月17日
金剛界 降三世会 尊像パーツ描き13(金剛輪1)
金剛輪の尊像パーツ描き1
さて、降三世会 金剛輪の尊像パーツ描きを始めます。
今回は@ 五仏(白番号:1〜5)です。
順番は東南西北の時計回りで金剛界曼荼羅は上が西
降三世会 金剛輪 五仏
1)毘盧遮那如来
供養会では衲衣(大衣)を偏袒右肩で身につけていましたが(2015/06/03の記事参照)、ここでは微細会と同様に条帛偏袒右肩で宝冠と装飾品を身につけた菩薩形で描かれています(2015/07/18の記事参照)。
毘盧遮那如来は梵名のヴァイローチャナの音訳で「遍く照らす」の意。
五智如来の中心、世界の中心にあり、法界体性智(法と如来の智慧そのもの)を体現する。
金剛界では両手で智拳印を結ぶ。
2)阿閦如来
通常、如来は宝飾品などを身につけない。しかし、降三世会では宝冠を頂き、衲衣の通肩(両肩の袖を通している)で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。
阿閦如来は梵名のアクショーブヤの音訳で「瞋りに心を動かさないもの」の意。東方解脱輪中央の月輪に住し、大円鏡智(すべてをありのままに映す鏡のごとき如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。
3)宝生如来
上記の阿閦如来と同様に、宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。
宝生如来は梵名のラトナサムバヴァの意訳「財宝を生み出すもの」より。南方解脱輪中央の月輪に住し、平等性智(すべてのものが差別なく平等であるとする如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。
4)阿弥陀如来
阿弥陀如来も他の四方四仏同様に宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。ここで参考にしている左の尊像では左足が見えないので、半跏趺坐のようでもあるが特にそうでなくてはならない理由が見当たらないので結跏趺坐とする。
阿弥陀如来は梵名のアミターユスの音訳で「永遠のいのち(光)」の意。無量寿如来、無量光如来ともいう。西方解脱輪中央の月輪に住し、妙観察智(すべてを見通し明らかにする如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。
5)不空成就如来
以上の四方四仏は印相と方位以外で区別をつけるのが難しい。
不空成就は梵名のモーガシッディの意訳「空しくなく成就する」より。北方解脱輪中央の月輪に住し、成所作智(すべて正しく感じ、真実の行いをなす如来の智慧)を体現する。
降三世会でのみ宝冠を頂き衲衣の通肩で金剛拳を胸前で交差させる印を結ぶ。
以上、降三世会の五智如来でした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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