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2015年09月20日
金剛界 降三世会 尊像パーツ描き14(金剛輪3)
金剛輪の尊像パーツ描き3
降三世会の金剛輪内の尊像パーツ描きをしています。
今回はB 十六大菩薩のうちの東方に位置する阿閦如来の四親近菩薩(水色番号:10〜13)。
各尊の位置と順番については/2015/09/16の記事を参照のこと
降三世会 金剛輪 東方四親近菩薩
10)降三世明王
降三世会の中心と言っても良い降三世明王だが、その姿を浮かび上がらせるのにはもう少し努力が必要かと。
降三世明王は金剛薩捶が大自在天と烏摩妃を降伏するために現した忿怒身。
火髻冠の三面または四面八臂で各面に三眼あり。
左右第一手は胸前にて降三世印を結び、右第二手は五鈷金剛杵、第三手は箭、第四手は劍、左第二手は五鈷鉤、第三手は弓、第四手に索を持つ。
左足で大自在天の頂を踏み、右足で烏摩妃の乳房を踏む。
11)金剛王菩薩
これ以降、降三世会では十六大菩薩は全て胸前で二手金剛拳を交差させる印を結ぶが、金剛王菩薩は成身会でも、微細会でも同様の印を結ぶ。ただし、成身会および微細会で結ばれる印は金剛王と呼ばれ、降三世会で十六大菩薩が結ぶ印は金剛吽伽羅と呼ばれることなる印相である。
金剛王は梵名のヴァジュラ・ラージャの意訳。阿閦如来の北方の月輪に住し衆生をを引き寄せ仏道に向かわせる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。
12)金剛愛菩薩
この尊も細部までよく保存されており間違いありません。
金剛愛は梵名のヴァジュラ・ラーガの意訳。阿閦如来の南方の月輪に住し、衆生に菩提心への愛着をもたせる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。
13)金剛喜菩薩
三昧耶会では金剛喜菩薩の三昧耶形は弾指する二手を並べる形でしたが、供養会では宝珠を載せた蓮華を捧げ持っています。
金剛喜は梵名のヴァジュラ・サードゥ(よきかな)の意訳。阿閦如来の東方の月輪に住し、衆生衆生の迷妄を除去し歓喜せしめる働きを誓願する菩薩。
降三世会では胸前で二手金剛拳を交差させる金剛吽伽羅の印を結ぶ。
以上、降三世会は降三世明王の強い降伏教化の力を尊像で示す。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ