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ロシアの石油収入50％増、過去最高を記録してるんだが、これってどんな制裁なんですか？

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ロシアの石油収入50％増、過去最高を記録してるんだが、これってどんな制裁なんですか？

by Tyler Durden
金曜日、5月13日、2022 - 03:00 AM

そして制裁の打撃は続く。

ロシアの経常収支が商品輸出の急増により過去最高を記録したことが判明してから数週間後（ちょうど米国の貿易赤字が単独で過去最高を記録したとき）...。



... 欧州諸国の思惑とは裏腹に、ドイツのシンクタンクの計算では、ロシアの石油・ガス収入が3月の1兆2000億円に続き、4月には単月で1兆8000億ルーブルと過去最高となり、"わずか4ヶ月でロシア連邦予算は2022年の石油・ガス計画収入（9兆5000億）の50％を既に受け取っている" という驚くべき統計が出たことが分かったのだそうです。


◆新データ! #ロシア の石油・ガス収入が4月に再び過去最高を記録。3月の1.2兆ルーブルに続き、単月で1.8兆ルーブル。わずか4ヶ月で、ロシア連邦予算は2022年の石油・ガス収入予定額（9.5兆円）の50％をすでに受領したことになる。

◆今日、ブルームバーグはこの驚くべき統計を確認し、最新のIEAレポートを引用して、ロシアの石油収入は今年50％増加していると書いている "ウクライナ侵攻後の貿易制限が多くの精製業者にロシアの供給を敬遠させたにもかかわらず"。どうやら、この制限-原油価格を過去10年で最高値に押し上げ、石油輸出企業の収入を押し上げた-は、まさにプーチンが望んでいたものであったようだ。

モスクワは2022年、原油と製品を合わせた日量約800万バレルの販売で、毎月およそ200億ドルを得ていると、パリに本拠を置くIEAは月例市場報告で発表した。

これまで何度もお伝えしてきたように、EUが輸入禁止に踏み切り、ShellやTotalEnergiesなどの国際石油メジャーが購入中止を表明しても、ロシアの石油は自由に流れ続けている。こうした自主的な制裁に対抗して、中国やインドが欧州で不要となったカーゴをスポット価格から大幅にディスカウントして引き取るなど、アジアはありがたい熱心な顧客であり続けている。

ロシアが原油生産を安定させているにもかかわらず、ディーゼル、燃料油、ナフサといったロシアの精製品の流量が減少しているため、世界市場の逼迫感が増しているとIEAは指摘し、過去1ヶ月間ほぼ毎日述べてきたことと同じことを述べた。備蓄は7四半期連続で減少しており、いわゆる中間留分の備蓄は2008年以来最低となった。

すべての混乱のために、モスクワは2021年の最初の4カ月と比較して、財政的な風評を享受し続けている。EUがクレムリンの侵略を公に非難したにもかかわらず、石油輸出の総収入は今年50％増となった。

IEAによれば、EUは4月もロシアの輸出の43％を占め、最大の輸出市場であった。

欧州の制裁が無駄にならないような希望はまだある。先月は供給が1日100万バレル減少し、この損失は今年の後半には3倍になる可能性があると、IEAは推測している。EUは、生産大手のロスネフチPJSCなどのロシア国営企業に対する制裁を5月15日に発動し、同国からの供給を全面禁止する方向で動いている。

IEAは、「もし合意されれば、新たな禁輸措置は、すでに進行している貿易フローの方向転換を加速させ、ロシアの石油会社はさらに油井を閉めざるを得なくなるだろう」と述べている。

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