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2020年09月15日

理性を正しく導くことから、真理を探究していくこと

使う哲学(斉藤孝氏)の著書の中で
古代ギリシャの三大巨頭の紹介のあとに
近代のギリシャの三大巨頭の3名(デカルト、カント、ヘーゲル)についても紹介されています。

古代に培われた思想哲学が
どのように解釈されて進化を遂げてきたのか、を知ることからも
現代の問題をどのように解釈していけば良いのか、という点で
見えてくるものがあるかもしれません。

そこで早速、今回もその3名にスポットを当てて
人生をより豊かにするために活かせる視点ということで
その内容に触れてみたいと思います。

デカルトでいえば、「我思う故に我あり」で有名な「方法序説」が
最初に思い浮かべるところがあります。

理性を正しく導くことから、真理を探究していくための序説、ですね。

著書の中では、その要点を4つにまとめられています。

@明証性の規則…根拠や証拠を明示して、証明できること以外は受け入れない。注意深く考えて、速断と偏見は避ける

A分析の規則…難問を理解するために、その難題を小さく分割する

B総合の規則…思考は順序立てて進める。単純なものから複雑なものへと思考していく

C枚挙の規則…最後に全てを列挙して、見落としがないか、再検討する

実際に並べてみると、当たり前のように思えるのも
普段の仕事をしていくうえでも
ここに基本の原典があるから、と言えるかもしれません。

明証性の規則で言えば、エビデンスにも解釈と事実を混同することで
判断基準を誤る可能性もあります。

分析の規則、総合の規則で言えば、感情に飲まれることで問題の定義を誤っていたり
頭の中で考えていることで、優先順位に取り違えを生んでいることもあるかもしれません。

まさに困難は分割して見ることから見えてくるものもありますよね。
かつて徳川家康も一向宗の勢力を削ぐために
本願寺を東と西に分ける事によって力を削いだ、というのも
この分割の視点から来ているものかもしれません。

枚挙の規則で言えば、断片的な情報だけで判断することで
思いつきの判断をしている、と見られることがあるかもしれませんね。

目の前の現実に対して、どのように解釈を持たせるのか、という点でも
方法序説での思想がここまで生き続けているものだからこそ
時代は違っても生きた知恵として見ることが出来るものがあります!

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