政治・時事ネタ、批判的な事は、ここでは極力書かない主義なのですが、
強く気になっている事があるので、今回だけはちょっと例外と言う事で
書かせてもらいます。
今回の衆院選の報道を見てて感じますが、マスコミのやっている事。
これって明らかにプロパガンダ(正確にはアジテーションかな?)の気が
します。
どっちを勝たせようとしてるかは明白だし。
社会心理学の観点から見ると、特定の方向性に導く為に、意図的に様々な
手法を使っています。
大衆扇動、情報操作、マインドコントロール・・・etc、が随所に組み込まれて
います。
正確に言うと、1〜2年前からの報道を見る限り、この動きは顕著になって
いましたが。
しかし、例えば企業が広告の一環で、自社製品のPR目的でこの手法を行なう
というのならまだしも、中立であるべきはずの報道機関が、国政に関わる事で
行なうのはマズイでしょう。世界大戦をやってた20世紀前半の時代じゃ
あるまいし、ここは共産国家とか社会主義国家じゃないんだから。
極論ですが、質の違いの差はあれ、大衆の思想をコントロールしようとして
いる点では、北朝鮮とか、かつての大日本帝国とやっている事と近いかも
知れません。
21世紀の先進国でやるのは、ちょっとどうなの? と言う気もしなくも
ありませんが、残念ながら、現代の時代においても、どうやら想像以上の
成果が表れそうな可能性があります。
集団心理の特徴を捉え、巧みに操作しているから、人間の心のメカニ
ズム上、 仕方ない部分もありますが、「集団に流されやすい」日本人の
特性が、嫌な形で表われているのかと思います。
これは個人に限った事でなく、団体もしかりです。この一連の報道の傾向、
当然最初にどこかの報道機関が始めた事でしょうが、そのやり方が大衆の
興味を引くと感じたのか、大半のマスコミが次々と追随していっているのが、
恐ろしいところです。「日本の」マスコミだから、多数派に「追随する」
動きも当然なのかも知れませんが。
与党のここ最近の体たらくぶりも問題ですが、もう片方の党は実は、かつて
社会問題にもなった某カルト教団と今でも癒着していたり、マルチ商法を
擁護・推進している立場を取っている側面を持っていたりするので、この
方がもっと問題だと思います。
マスコミも与党の不祥事ばかりをクローズアップして、意図的なイメージ
ダウンを図るのではなく、もう片方の党のこういったネガティブな要素も、
ちゃんと事実として伝えるべきです。
そうしないと、多くの人々に偏った見方を植え付け、正しい判断力を奪う事に
なりかねませんし、マスコミ側の何らかの利害関係の存在や、きな臭さを
どうしても感じてしまいます。
私は現在の与党に、特別な思い入れがある訳でもないので、最近の流れだと
政権交代があっても仕方ないとは思いますが、政治に関わる事だけに、
中立の立場を取るべきマスコミは、公正を保ち、フェアにやってもらいたい
モノです。
昔マスコミにいた、私からのちょっとした願いです。