2010年04月02日
蘆花公園の物件では新価格販売!?
本日、世田谷区南烏山3丁目に約半年前に完成したマンション「グローリオ蘆花公園」(売主:セコムホームライフ・平和不動産)の折込チラシが配布されていましたので、簡単に解説致します。
1月31日にこのブログで、セコムホームライフの「10周年、総額3億円キャンペーン」について書いておりました。その時にもこちらの蘆花公園の物件は対象物件で当時3期2次で20戸でした。
まず驚いたのは新価格の発表です。
「10周年謝恩価格」という表記 ← 残念ながら苦しい口実(言い訳)のように思えてなりません。
1.2LDKの88.00uの住戸 旧価格 8,910万円 ⇒ 新価格6,130万円(31.2%DOWN)
2.3LDKの93.51uの住戸 旧価格 9,870万円 ⇒ 新価格7,890万円(20.0%DOWN)
3.3LDKの121.33uの住戸 旧価格12,420万円 ⇒ 新価格9,850万円(20.7%DOWN)
当初の価格設定が坪単価330万円を超える金額であったのが、そもそもの誤りですね。
新価格にしても坪単価が270万円程度するのでは、今後どうなることでしょうか?
今回のチラシの概要は以下の通り。
総戸数:363戸
住宅棟:8棟
構造・規模:地上5階・9階・10階・12階
販売戸数:84戸
販売価格:3,790万円〜15,820万円
専有面積:47.76u〜172.04u
最多価格帯:6,800万円台(6戸)
売れ残り住戸の平均価格が8,000万円と仮定した場合、売上では約67億円が未販売という状況で、原価ベースでは、仮に原価率80%とすると、約53億円の資金が寝てしまっていることになります。
世田谷区で千歳烏山駅からも徒歩8分という表示であっても、値付けが330万円超えというのは無理をしましたね。
⇒ 環八の外側で甲州街道も近い場所という事を客観的に理解していれば、そのような無理をしなかったでしょう。仕入れ(事業化)を決定した方は、大変なことをしてしまいましたね。
一方で消費者としては、このよう売れ残り物件を検討する場合には、環境や立地などで特に問題なしと思われる方は、じっくり待っていて下さい。
⇒ 売れなければじりじりと値段は下がってきますので。(但し、買取業者に買い取らせてしまうこともありますが。)
施工会社は前田建設工業(一部上場企業)です、設計会社は、存知ませんが。
マンション購入を検討中の方は、「買い時」をじっくり考えるのと、立地・環境、企業そのものの経営状態の把握など、チェックしなければならないことは数多くあります。
不動産そのもののリスクや重要事項説明書に記載される複雑な内容(特約事項・容認事項など)をきちんと理解し納得してから、最終的に購入するか否かを判断して、それらを踏まえた後に手付金の振り込みと契約書への署名・捺印をして下さい。
以上
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