2015年05月24日
センター試験 現代文問題に挑戦!
センター試験 現代文問題に挑戦!
高校3年生の娘が嘆いている。国語ができない。現代文がわからない。塾の先生がなにを言っていっているのか、わからない。現代文の読解のための参考書を読んでわかった様に思ったいた様でしたが、テスト問題は全くわからない、とのことで、親としても心配です。
ある塾の保護者会で塾の国語の講師の話しでは、”国語は暗記問題が82%、その他は理解してイメージを膨らませて答える難しい問題”とのこと。なので、”80%までが目標の生徒にとっては国語は簡単で、それ以上を目指している生徒にとっては難しい教科である”、とのこと。芸人のサンキュータツオさんはブログに、”現代文だけは唯一、コツさえつかめばなんの勉強もせずに満点が取れる科目だ”、”答えは文章のなかに書かれており、なにも知らなくても考えれば答えられる”、”知識などまるで必要のない科目なのです!”、と書いている。
実際のセンター試験問題を解いてみた。私は理系の大学へ行ったこともあって、数学、英語、物理は、(時間制限がなければ、)今でも90%以上はできた。実際は時間制限もあって、ミスも多発して、70%程度と思われるが、そこそこできそうと実感した。しかし国語となると、選択肢からある程度まで絞れますが、最後の一つに絞れない。答えをみてもよくわからない、という問題がいくつもありました。しかし、解説文を読むと、それぞれ明確な根拠があることと問題の作り方が見えてきて、コツをつかめば、そこそこの点は取れると感じました。そこで、私の勉強も兼ねて、センター試験の現代文問題を娘と一緒に考えてみることにしました。
まずは、娘がトライした問題を解いてみました。間違ったところはいくつもありましたが、娘よりは出来ていました。そこで、娘をまず私のレベルまで引き上げて、塾の先生は学校の先生の説明が理解できるレベルまでもっていこう、と考え、娘と一緒に娘のテスト直しをすることにしました。
そこで、気がついたこととはいろいろありました。それらは次の様な点です。
娘の現代文に対する課題
語彙力不足:
問題という単語の使い方に気がついていなかった。 (テストの問題という使い方しか知らなかった。)
問題は〜、という文に使う”問題”は、課題とか論点とかを明示するときに使うことをわかっていなかった。
筆者の注目する点を現す”キーワード”であることを気がついていなかった。
背景、理由、原因の言葉の区別があいまい。
背景なのか原因なのかよくわかっていないため、”その背景を答えなさい”との問題に直接的な原因を探していた。
段落毎の意味を把握していない。
その段落で言いたいことをつかもうとする意識が足りなかった。
AならばB、 BしかしC、とか単純な形は意識できているが、AならばBしかしCよってD、とかなると、
各接続詞がどこまで係っているかわからなくなる。
よって、段落毎の意味、段落に分けた意図がつかめなくなっていた。
段落全体を掴む前に、個々の文の言い回しに気が取られ、木を見て森をみていない状態になっていました。
よって、文全体の筆者の主張は見えていませんでした。
結局、選択肢では、筆者の主張を示している文は選択できず、明確な根拠のない感で選択し、まんまと出題者の術中にはまってしまって間違えていた。
娘は、参考書などでいろいろな手法は学んできたが、それらを効果的につかっていなかった。または使い過ぎてかえってわからなくなったり、時間がかかったりしていた。
流し読みして忘れていいところと、印をつけて把握すべきこととを明確に意識していなかった。
そこで、次の様な提案をした。
全体の流れを読み取りましょう。
そのためには、接続詞のつながりを意識して、段落として、その段落の言いたいことを一文で表す。
その段落の役割、前提なのか、現状なのか、問題提起なのか、主張なのか、などを意識する。
文全体として、流れを意識して主張を汲み取る。わざわざ文章にしたのだから、一般論となにが違うかを意識する。
(選択肢の中では、一般的に考えやすい文で引っ掛けてくるので、違いがわからないと必ず引っかかる)
国語の出来る先生からみれば、確かに考えればできて、コツをつかめば簡単でしょう。しかし、娘をみていて、コツをつかむことが難しいことである、と感じた。あるレベルまで達すれば、解説をよんでなるほど、と思えるでしょうが、そこまでいっていない子にとっては、解説そのものがわからずにストレス源になってしまいます。勉強してもテストの点は上がりません。ますます嫌気がさしてきます。その問題の答えがわかっても同じ問題はでませんので、意味ありません。答えの導き方がわからないといけません。答えの導き方の勉強ができる様に導く戦いは今始まりました。
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