2015年05月21日
中学2年理科A(酸化と還元)
中学2年理科A(酸化と還元)
物質が結びついたり、離れたりする。その主人公が酸素です。物事は酸素を中心に回っていると言っても過言ではありません。
地球上はもともと酸素と炭素とが結びついた二酸化炭素でいっぱいでした。それを植物が光合成をして、二酸化炭素を酸素と炭素に切り離しました。炭素は植物の体を作るもととなり、酸素は空中へ戻されました。動物は、その酸素と炭素を結びつけて、それをエネルギーにしてく生きています。まさに、酸素を中心に世の中は回っています。その酸素の性質をみてみましょう。
(酸化)・・・物質が酸素を化合すること。
酸化物: 酸化によってできた物質。
燃焼: 酸化のうち、光と熱を出しながら、激しく酸素を結びつくもの。
例: 金属の酸化
鉄 + 酸素 ー> 酸化鉄
マグネシウム + 酸素 ー> 酸化マグネシウム
銅 + 酸素 ー> 酸化銅
金属以外
炭素 + 酸素 ー> 二酸化炭素
水素 + 酸素 ー> 水
(還元)・・・酸化物が酸素を奪われる化学変化。
例:炭素を使った還元
酸化銅 + 炭素 ー> 銅 + 二酸化炭素
・・・・・酸化銅は還元され、炭素は酸化する。
酸化銅 + 水素 ー> 銅 + 水
・・・・・酸化銅は還元され、水素は酸化する。
酸素がくっついたものを離すためによく使う方法は、酸素と仲良しの物質をもってきて、その物質に酸素をもっていってもらう方法です。ちなみに、熱を加えるだけ、酸化物の酸素が奪われる物資もあります。
理科の教科書や参考書では、いろいろなことが羅列して紹介されます。それはそれでよいのですが、初めて出会う子供にとっては混乱します。なにがポイントで、なにがポイントを説明するための例で、なにを覚えて、なにを理解しればよいのか。そこで、よくあるパターンが練習問題になっているものの答えだけを覚えて、テストが終われば忘れていくというパターンです。もの事は全て、重要度が違っていたり、関連性があったり、ストーリー性があったりします。そのことを意識して、重要なものを探し、その幹になるものから理解していきましょう。しかし、この単元では幹を見つけることが難しい単元であるとともに幹から理解することが重要な単元でもあります。その当たりを意識して教科書を眺めてみましょう。教科書で、例として挙げられているものは酸化還元を象徴的に表現しているものであったり、世の中でよく利用されているものであったりします。化学反応を例を多く覚える必要はありませんが、少ない例を深く理解していけば、この単元で言いたいことが見えてきます。じっくり味わってください。
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