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2024年10月08日

1329番:ペルル嬢(146)


ペルル嬢(146)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【146】−−−−−−−−−−−−−−
   
Je me demandais: ≪ Ai-je eu tort ?
Ai-je eu raison ? ≫ Ils avaient cela dans
l'âme comme on garde du plomb dans
une plaie fermée. Maintenant ne seront-ils
pas plus heureux ?


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私は何度も自問していました: 「私は間違ってい
たのだろうか?それとも正しかったのだろうか?」
彼らはこのことを、まるで鉛を傷口に残したまま、治
したように、心の奥底にずっと仕舞っていたのだ.こ
の今は彼らはより幸福を感じてはいまいか?
   
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−
me demandais:(直半過/1単) < se demander (pr)
se demander:(pr) ❶自問する; ❷不思議に思う
   本文は❶の意味.
tort:[トール](m) 間違い、誤り;
avoir tort:間違っている、
avoir raison:正しい
âme:[アーム](f) 魂、霊魂、
plomb:[プロン](m) 鉛
plaie:[プレ](f) 傷、傷口、
   panser une plaie / 傷口に包帯をする
fermé, e:(形、p.passé) < fermer (他) 閉じる
seront-ils:(直単未/3複) 〜だろうか? < être
   この単純未来は、現在の推量を表す.  .
heureux, se:(形) 幸福な、幸せな

1328番:ペルル嬢(145)


ペルル嬢(145)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【145】−−−−−−−−−−−−−−
   
Je m'en allai à grands pas, le cœur
secoué, l'esprit plein de remords et de
regrets. Et parfois aussi j'étais content;
il me semblait que j'avais fait une chose
louable et nécessaire.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私は大股歩きで立ち去っていきました.心が動揺
していました.後悔と自責の念でいっぱいでした.
そしてときどき満足感にも浸りました:私にはそれ
がほめられてしかるべき、必要不可欠なことのよう
に思えたのでした.
  
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

secoué, e:(形、p.passé) secouer (他)
揺さぶる、激しく動かす、 
remords:(m) 悔恨、後悔、良心の呵責、自責の念、
regret:(m) 後悔、悔い、残念さ、
louable:(形) 称賛すべき、< louer (他) ほめる、
    称賛する
nécessaire:(形) 必要な、不可欠の、


1327番:ペルル嬢(144)


ペルル嬢(144)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant



−−−−−−−−【144】−−−−−−−−−−−−−−
   
Je criai: ≪ Au secours ! au secours !
Mlle Perle se trouve mal. ≫
Mme Chantal et ses filles se précipitèrent,
et comme on cherchait de l'eau, une
serviette et du vinaigre, je pris mon chapeau
et je me sauvai.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私は叫びました: 「助けてください! 誰か!
ペルルさんが倒れました.」
 シャンタル夫人と娘さんたちが駆けつけました.
そして、みんなは、やれ水だ、やれタオルだ、やれ
ワインビネガーだのと言って取りに行ったりしてい
るうちに、私は自分の帽子を取って、そそくさと、
その場を立ち去りました.
 
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

au secours !:たすけて!
secours:[スクール](m) 助け、救助、救い
se trouve mal:❶気を失う;❷気分が悪い、
se précipitèrent:(直単過/3複) < se précipiter
se précipiter:(pr) 駆けつける、突進する 
précipiter:(他) (高いところから)落とす、
     突き落とす
serviette:(f) タオル
vinaigre:(m) 酢、ビネガー、(気付け薬?)
me sauvai:(直単過/1単) 私は逃げ出した;
se sauver: (pr) 逃げ出す、急いで立ち去る



1326番:ペルル嬢(143)

 
ペルル嬢(143)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【143】−−−−−−−−−−−−−−
   
Sa figure pâle me paru s'alloner un peu;
ses yeux toujours ouverts, ses yeux calmes
se fermèrent tout à coup, si vit qu'il sem-
blaient s'être clos pour toujours. Elle glissa
de sa chaise sur le plancher et s'y affaissa
doucement, lentement, comme aurait fait une
écharpe tombée.



−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 ペルルさんの青白い顔はいくぶん憂いに沈んでい
るかのように見えました.目は相変わらず大きな目
です.物静かな、その目が突然閉じたものだから、
そのまま永久に開かないような気にもなりました.
彼女は座っていた椅子から床の上に滑り落ちました.
 
    

−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

s'alloner:(pr) ❶長くなる、伸びる;
   ❷憂う
   Son visage s'allongeait. /
   彼(女)は浮かぬ顔をしていた.
clos(e):(形, p.passé) 閉まった; < clore
pour toujours:永久に、いつまでも
affaissa:(直単過/3単) < affaisser (他)
affaisser:(他) たわませる、沈下させる
doucement:(副) そっと、静かに、穏やかに
   ゆるやかに、やさしく、
lentement:(副) ゆっくりと、 静かに
écharpe:(f) 襟巻、スカーフ、肩掛け

  

1325番:ペルル嬢(142)


ペルル嬢(142)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant



−−−−−−−−【142】−−−−−−−−−−−−−−
   
Elle tressaillit: ≪ Comment, il pleurait ?
−−Oh ! oui, il pleurait !
−−Et pourquoi ça ? ≫
Elle semblait très émue. Je répondis:
 ≪ À  votre sujet.
−−À mon sujet ?
−−Oui, Il me racontait combien il vous avait
aimée autrefois; et combien il lui en avait
coûté d'épouser sa femme au lieu de vous... ≫


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 ペルルさんは身震いしました.「あの人が泣いたで
すって?」
 「そう!そうなのです.泣いておられました!」
 「でもまたどうして?」
ペルルさんはとても動揺したような様子でした.私は
返答しました:
 「あなたのせいなんですよ.」
 「私のせいですって?」
 「はい、確かに.シャンタルさんは私に語って聞
かせてくださいましたよ.昔はどれほどあなたのこ
とが好きだったかという話をね.そして彼にとって
あなたではなく今の奥さんと結婚することがどれほ
ど苦痛だったかを聞かされましたよ.」

    

−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

tressaillit:(直単過/3単) < tressaillir [tresajirトレサイール]
tressaillir:(自) 身震いする、おののく、びくっとする
ça:(中性指示代名詞) それ、これ、あれ、cela の代用
  話言葉ではcela より多用される.ここではシャン
  タルさんが泣いていたことを指す 
  Et pourquoi ça ? /
   泣いていたって、どうしてよ?
ému(e):(形) 心を動かされた、感動した、興奮した、
  動揺した、se sentir ému / 感動する、動揺する、
   répondre d'un voix ému /
   (興奮で)うわずった声で答える   
   Elle semblait très émue. / 彼女はひどく動揺した
   ように見えた.
sujet:(m) ❶主題、話題;❷理由、原因、
   ❸(試験の)問題、❹⦅文法⦆主語、
   ここでは❷À votre sujet / あんたのせいだ.
coûter:【非人称】
    Il en coûte.../ 〜が辛い、苦しい
Il en coûte à qn de + 不定詞
    (〜にとって…するのが辛い、苦しい
épouser:(他) (と)結婚する;
   Il a épousé ma sœur. /
   彼は私の姉(妹)と結婚した.

    

1324番:ペルル嬢(141)


ペルル嬢(141)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【141】−−−−−−−−−−−−−−
   
Et je lui dis tout bas, comme font les
enfants qui cassent un bijou pour voir
dedans: ≪ Si vous aviez vu pleurer M.
Chantal tout à l'heure, il vous aurait fait
pitié. ≫


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 そして私は、中が何なのかペンダントを壊す子供た
ちのように、小さな声でペルルさんに言いました:
 「さっきシャンタルさんが泣いていらしたのですが、
それをあなたがご覧になっていたら、きっと同情なさ
っていたことでしょう.」

    

−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

bijou:(m) 宝石、装身具、アクセサリー
   訳本は「ペンダント」となっていたので、辞書
   を引き直したところ、bijou とは、ネックレス
   (collier)、ブローチ(broche)、イヤリング
(broche d'oreilles)とありました.さらにロワイ
   ヤル中辞典ではmédaillon (ロケット)、
   pendentif (ペンダント)がありました.
Si vous aviez vu pleurer M. Chantal tout à l'heure,
il vous aurait fait pitié:(条件法過去)
   <Si + 直説法大過去、条件法過去>のセット
   です.「もし〜だったとしたら…だったことで
   しょう」と、すんでしまったことを「もしも
   〜だったら」と過去の仮定的想像をする言い
   回しです.ここは「もしもあなたがシャンタル
   さんがさっき泣いていたのを見ていたら、あな
   たは、哀れみを感じていたことでしょう」


1323番:ペルル嬢(140)


ペルル嬢(140)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【140】−−−−−−−−−−−−−−

Je la regardais, je voyais battre son cœur
sous son corsage à guimpe, et je me de-
mandais si cette douce figure candide avait
gémi chaque soir, dans l'épaisseur moite de
l'oreiller, et sangloté, le corps secoué de
sursauts, dans la fièvre du lit brûlant.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

私はペルルさんを眺めていました.胸飾りのついた
ブラウスの下で彼女の心臓が動悸を打つのがわかり
ました.私はこの優しい無邪気な顔が毎晩、湿っぽ
い枕にうずくまり、呻いでいたことがあったのだろ
うか、そして焦げ付くような熱いベッドの中で、体
を震わせすすり泣いたことがあったのだろうかと思
ってみたりしました.
    

−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

battre:(自/他)(ここでは自) 打つ、たたく、
   (心臓が) 動悸を打つ
corsage:(m) ブラウス
guimpe:[ガンプ](f)❶【服飾】ギンプ(女性用の
    袖のない胸衣) ❷ウィンプル(尼僧の
    用いる白い頭布)❸胸飾り、胸当て;
se demander:(pr) 自問する、。考える
candide:[カンディド](形) 純真な、無邪気な
avait gémi:(直大過去) < gémir (自) (苦痛に)うめく、
épaisseur:(f) ❶厚さ、厚み;❷濃さ、濃密さ、
    ❸豊かさ、❹奥、深いところ
moite:(形) 湿っぽい、湿り気のある、 
oreiller:(m) 枕
sangloté:(p.passé) < sangloter (自) すすり泣く、 
    むせび泣く
secoué:(p.passé) < secouerr (他) 揺さぶる、
    激しく動かす、
sursaut:(m) びくっとすること、思わず跳び上がる
   こと、辞書不掲載ですが、ぴくぴく痙攣する
   ことを言っているだと思います.むせび泣き
   体を痙攣させた、あるいは、むせび泣き見悶
   えした
fièvre:(f) (病気による)熱
lit:[リ](m) ベッド、寝台
brûlant(e):(形/p.pré) 燃えるような、焼けるような
    熱い、熱烈な、< brûler (他) 焼く、燃やす
    焦がす


1322番:ペルル嬢(139)

 
ペルル嬢(139)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant



−−−−−−−−【139】−−−−−−−−−−−−−−

mais un besoin me venait aux lèvres, un
besoin harcelant de l'interroger, de savoir
si, elle aussi, l'avait aimé, lui; si elle
avait souffert comme lui de cette longue
souffrance secrète, aiguë, qu'on ne voit
pas, qu'on ne sais pas、qu'on ne devine
pas, mais qui s'échappe la nuit, dans la
solitude de la chambre noire.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 しかしある欲求が頭をもたげてきたのです.質問し
たい、知りたいというあくなき欲求でした.ペルルさ
のほうでもシャンタルさんを愛していたのだろうか知
りたい、彼女のほうでもシャンタルさんのように長年
人知れず、秘密の激しい恋の悩みに苦しんでいたのか
どうかを、人の見えない恋に、人の知らない思いに、
人の言い当てられない愛に、苦しんでいたのかどうか、
暗い部屋の中で、そっと漏れるかもしれない苦しみが
あるのかどうか、きいてみたいと思いました.
    

−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

besoin:(m) ❶必要、❷欲求:
un besoin me venait aux lèvres:
〜の気持ちがのど元まで登ってきた
lèvre:(m) 唇
†harcelant:(p.pré) < harceler (他)
†harceler (他) 休みなく攻撃を繰り返す
interroger:(他) interroger qn 
     (人に)尋ねる、質問する
besoin harcelant de l'interroger:聞き出したいという
     ひっきりなしの欲望
de savoir:知りたくて
si, elle aussi, l'avait aimé, lui:彼女のほうでも彼を
     好きだったのかどうかを
souffert:(p.passé) < souffrir (自) 苦しむ
si elle avait souffert:ペルルさんも苦しんだのかどうか
comme lui:シャンタルさんと同じように
souffrance:(f) 苦しみ、苦悩;
de:[前置詞](原因を示す) 〜のために
de cette longue souffrance secrète:
   長きにわたるこの密かな苦しみのために
elle avait souffert comme lui:
   ペルルさんもシャンタルさんのように苦しんで
   きた.
si elle avait souffert comme lui:
ペルルさんもシャンタルさんのように苦しんで
   きたのかどうか
aigu(ë):[エギュ](形) ❶先の尖った、鋭い;
   ❷激しい、急性の、
qu'on ne voit pas:人に見えない
qu'on ne sais pas:人のしらない
devine:(直現/3単) deviner (他) 見抜く、推察する
   言い当てる
qu'on ne devine pas:人が予測できない
s'échappe: < s'échapper (pr) [de から]逃げる、出る
   脱走する、漏れる、立ち去る、そっと出て行く 
qui s'échappe la nuit:夜に漏れる苦悩
dans la solitude de la chambre noire:.暗い部屋でひとり
   のときに


1321番:ペルル嬢(138)


ペルル嬢(138)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【138】−−−−−−−−−−−−−−

Il me semblait que je voyais en elle,
comme J'avais vu tout à l'heure dans
l'âme de M. Chantal, que j'apercevais, d'un
bout à l'autre, cette vie humble, simple et
dévouée;


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私はペルルさんの中に、先ほど私が気づいたシ
ャンタルさんの心の中にあるようなものを見まし
た.そのつつましやかで素朴で献身的な人生の端
から端までを見てしまいました.


    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−
*œ の上に鼻母音記号~ がどうしても乗ら
  ないのでœ~としています.
d'un bout à l'autre:端から端まで、徹頭徹尾
humble:[œ~bl](形) 謙虚な、控えめな、
    へりくだった
dévoué(e):(形) 献身的に仕える、献身的な
    忠実な


−−−−−−−−≪文構造≫−−−−−−−−−−−−−−−

je voyais en elle:「私は彼女の中に見た」,何を
見たかというと、目的語は後ろの方、cette vie
humble 「そのつつましやかな人生」です.comme
以下の挿入のため、後ろに廻りました.
なぜ、後ろにまわったか?つつましやかだからだよ.

1320番:ペルル嬢(137)


ペルル嬢(137)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【137】−−−−−−−−−−−−−−

Moi, j'avais rejoint Mlle Perle et je la
regardais, tourmenté par une curiosité ardente,
une curiosité qui devenait une souffrance.
Elle avait dû être bien jolie en effet, avec
ses yeux doux, si grands, si calmes, si
larges qu'elle avait l'air de ne les jamais
fermer, comme font les autres humains. Sa
toilette était un peu ridicule, une vraie
toilette de vieille fille, et la déparait sans la
rendre gauche.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私は再びペルルさんと相まみえ、激しい好奇心から
彼女を不自然なほどまじまじと眺めていました.それ
はもう苦しくなるほどの好奇心でした.実際のところ、
甘いその目を見れば、彼女は美人だったに違いありま
せん.かくも大きな目といい、穏やかな目といい、人
が閉じるようには閉じたことがないのでは、と思うほ
どの目をしていました.身なりはいささか滑稽だった.
まさしく老婦人の着るものを着ていた.そのため彼女
の美しさは損なわれていたが、不格好とまでは行かな
かった.
   

−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

rejoint:(p.passé) < rejoindre (他)
rejoindre (他) (人と)再び一緒になる、合流する
tourmenté(e):(形) ❶苦しんでいる、苦悩に満ちた
    ❷不自然な
curiosité:[キュリオジテ](f) 好奇心
ardent(e):(形) 熱い、激しい、熱心な
souffrance:[スフランス](f) 苦しみ、苦悩
humain(e):[ユマン, ユメヌ](形) 人間の、人間的な
toilette:(f) 装い、身なり、おしゃれ、婦人服
ridicule:(形) こっけいな、おかしな、
déparait:(直半過3単) < déparer (他)
déparer: (他) の美しさを損なう
rendre: < rendre + 直接目的 + 属詞 >
    〜を…にする
gauche:(形) ぎこちない、不自然な、
sans la rendre gauche:彼女を不格好にするという
   ことはなく.

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