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2024年10月08日

1335番:「湖畔」(52)


湖畔(52)
IMMENSEE(52)


−−−−−−−−−【52】−−−−−−−−−−−−−−

−−Auf einem Platze, über welchem uralte
Buchen mit ihren Kronen zu einem durch-
sichtigen Laubgewölbe zusammenwuchsen,
machte die Gesellschaft halt.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−

−−ブナの古木がその樹冠で一体となって透明な
木の葉の丸天井を作っている広場で、一行は休憩
を取った.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−

der Platz:[es / Plätze] 場所、広場
uralt:[ウーア アルト](形) きわめて古い、太古の、
    大昔の、非常に年老いた、高齢の
   seit uralten Zeiten / ずっと昔から
die Buche:(-/-n) ブナ (山毛欅)
die Krone:[-/-n] 樹冠、梢
durchsichtig:(形) 透明な、透けて見える
Laubgewölbe:辞書不掲載→ Laub + gewölbe
das Laub:[-(e)s/ 複ナシ]⦅集合⦆木の葉
再度 das Laubgewölbe:[-s/-]
    丸天井のように頭上を覆う木の葉
das Gewölbe:[-s/-] 丸天井、丸屋根
zusammenwuchsen:(自) 一体となる
wachsen:(自) 成長する
wachsen−−wuchs−−gewachsen
die Gesellschaft:一行、パーティー、仲間
halt:(分離前綴り) < halten (自) 止まる、停止する
halt/machen:(自) 停止する、立ち止まる、休憩する



1334番:ロンドリ姉妹(47)


ロンドリ姉妹(47)


−−−−−−−【47】−−−−−−−−−−−−−−−

 C'était une jeune femme, toute jeune et
jolie, une fille du Midi assurément. Elle
avait des yeux superbes, d'admirables che-
veux noirs, ondulés, un peu crêpelés, tel-
lement touffus, vigoureux et longs, qu'ils
semblaient lourds, qu'ils donnaient rien
qu'à les voir la sensation de leur poids
sur la tête.


−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 その人は若い女性だった.全く若くきれいだ
った.思えらくは南仏の娘だった.目が最高だ
った.見事な黒髪だった.ウェーブがかかって
いて、やや縮れ毛、とてもふさふさしていて生
命力に溢れる長い髪で、何だか重そうに見える.
見ていると頭の上が髪で重たくてしようがない
んじゃないかと思えた.
 

−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

C'était une jeune femme:その人は若い女性だった.
人を同定する(人の正体を明かす)ときは
   elle ではなくc'est で導きます.
toute jeune:とても若い
jolie:美しい
une fille du Midi:南仏の娘
assurément:(副) 確かに、間違いなく.
superbe:(形) 極めて美しい、見事な、素晴らしい
admirable:本文 d'admirables のde は不定冠詞、
   複数不定冠詞 des は複数名詞の前に形容詞が
来るときはde に変わる.de はさらにエリジ
   ョンを受けてd' となっている.
   脱線しました.admirable 語義は
   (形) 驚異すべき、すばらしい、
Elle avait d'admirables cheveux noirs:
   彼女は見事な黒髪だった.
ondulé, e:(形) ❶波打った、波状の、
   ❷(髪が)ウェーブのかかった、
   cheveux ondulés / ウェーブのかかった髪
   ❸(道などが)うねった
crêpelé,e:(形) (髪が) 縮れた、縮れ毛の、
   細かくカールした
tellement:(副) とても、非常に;
tellement...que~:非常に…なので〜だ.   
touffu, e:[トゥフュ](形) 密生した、ふさふさした、
   bois touffu / 密生した森
vigoureux, se:[ヴィグルー, ルーズ](形) 力強い、頑健な、
    たくましい、発育のよい
long, e:(形) 長い
semblaient:(直半過/3複) < sembler (自)
sembler:(自)[à qn / 人には] 〜のように見える
lourd, e:(形) 重たい
donnaient:(直半過/3複) < donner (他)
    donner la sensation ~ / 〜の感じがする
sensation:(f) ❶感覚、感じ、❷興奮、センセーション
poids:[プワ](m) ❶重さ、❷体重、❸分銅、❹重み
à les voir:それ(彼女の髪)を見ていると、
donner la sensation de leur poids sur la tête:
   頭の上の髪の重みが感じられる
donner rien que la sensation de leur poids:
   髪の重みしか感じられない
donner rien qu'à les voir la sensation de leur poids:
そいつを見ていると髪の重みしか感じられない
          ↓
髪が重たくてしようがないんじゃないかと思う


1333番:イヴェット(7)


『イヴェット』(7)
Yvette


−−−−−−【7】−−−−−−−−−−−−−−−−

Les deux amis marchaient d'un pas lent,
un cigare à la bouche, en habit, le par-
dessus sur le bras, une fleur à la bouton-
nière et le chapeau un peu sur le côté
comme on le porte quelquefois, par non-
chalance, quand on a bien dîné et quand
la brise est tiède.

    
−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 二人はタバコを口にくわえて、外套を腕に掛
けて、1本の花を胸のボタンホールに挿して、
そして帽子を少し横にずらしてかぶり、ゆっく
りした歩調で歩いて行きました.それは腹が満
たされて、不精になり、生ぬるい風が吹いてい
たりするときに、しばしば見る体たらくだった.


−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−

un cigare à la bouche:タバコを口にくわえて
   中高と英語の授業で5文型を叩き込まれた
   私たちは、こういうふうに名詞が浮いてい
   のは許せないようです.しかしフランス語
   の小説は当たり前に出てきますので慣れて
   おきましょう.浮いた名詞と次の前置詞句
   は、「〜を…する」、という関係になります.
   パーマ屋さんのお客がこの浮いた名詞で、
   次の前置詞句がお客の注文の髪型です.
   「私の髪を〜にして」この公式にあてはめて
   「タバコ」に「口に加えて」という処置を
   加えて「タバコを口に加えて」となります.
en habit:礼服を着て、夜会服を着て、燕尾服を着て;
   homme en habit / 礼装の男性
pardessus:(m) 男性用のオーバー、外套
pardessus sur le bras;(パーマ処理客)外套を腕に掛けて
「掛けて」という動詞は読み手側で補います.
une fleur à la boutonnière:(パーマ処理客)
    花を1本ボタンホールに挿して
boutonnière:(f) ボタンホール
porter une fleur à la boutonnière
花を1本ボタンホールに挿して
porter がなくても訳せるように慣れて
    下さい.
le chapeau un peu sur le côté:
帽子を少し横かげんに被り
   (宝塚のスターたちがかこよくかぶって
    いるあんな感じです)
長文なので、comme の手前で切って訳します.    
comme on le porte quelquefois, par nonchalance,
le は帽子.ときどき不精でこうかぶる、と
言っています.

quand on a bien dîné et quand la brise est tiède.
たらふく食べたとき、風が生あたたかいとき

そういうときに帽子を横かぶりにする
と言っています.

nonchalance:[ノンシャラーンス](f) 無頓着、投げやり、不精
    懶惰(らんだ)、怠け癖
brise:[ブリーズ](f) そよ風、微風、風
tiède:[ティエード](形) ❶生ぬるい、❷生暖かい.



1332番:ペルル嬢(149)(最終回)


ペルル嬢(149)(最終回)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【149】−−−−−−−−−−−−−−
   
et pet-être aussi que cette courte étreinte
fera passer dans leurs veines un peu de
ce frisson qu'ils n'auront point connu, et
leur jettera, à ces morts ressuscités en
une seconde, la rapide et divine sensation
de cette ivresse, de cette folie qui donne
aux amoureux plus de bonheur en un
tressaillement, que n'en peuvent cueillir, en
toute leur vie, les autres hommes !


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

そしてまた、あるいはその束の間の抱擁が、その
血管の中に、彼らがこれまで少しも知らなかった
であろう戦慄の幾ばくかを流すことだろう.そし
てたちまちにして恋の蘇った死者たちに、生涯の
中で、他のどんな人たちも摘み取ることのできな
いほどの幸福を、この抱擁が一度の慄きの中に一
瞬に神々しい興奮と陶酔で、その幸福をふたりに
投げかけるだろう.  


−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

court, e:(形) 短い
étreinte:(f) 抱き締めること、抱擁.
ne ... point:少しも〜でない.
   Je n'aime point cela. / 私は少しもそれが
   好きではない.
fera passer:(使役、直単未3単) 流すだろう
   主語は「抱擁」.この抱擁が血管のなかに
   戦慄を流すだろう、と言っています.自然
   な日本語は「その抱擁で血管の中に戦慄が
   流れるだろう」となります.事物主語は
   しばしば「〜で」、と副詞句に置きかえて
   訳すと文のぎこちなさが和らぎます.
   ただしここでは文法理解のため直訳にしました.
   それから「戦慄」とはもちろん恋の戦慄です
   のでね.恐怖の戦慄ではありません.熊も
   お化けも登場しません.
morts:死者たち、ここではペルルさんとシャンタル
   さんのことですが、このふたりが恋愛におちい
   る道は「死者として」でしかないということ.
jettera:(直単未/3単) < jeter (他) 投げる
   単純未来の語幹は1人称単数現在の
   語幹を基にしているのでje jette の
   jette に rai, ras, ra, rons, rez, ront などを
   加えて作る.
ressuscité, e:(p.passé) < ressusciter
ressusciter:(他) 生き返らせる、(死者を)蘇らせる;
   Jésus ressuscita Lazare, dit l'Évangle. /
福音書によればイエスはラザロを蘇らせた.
en une seconde:ほんの一瞬
seconde:[スゴンド](f) ❶秒;❷一瞬、瞬時
rapide:(形) 速い、すばやい、急速な、
divin, e:[ディヴァン, ディヴィーヌ](形) ❶神の、神々しい、
   神のような、❷素晴らしい
sensation:[サンサスィヨン](f) ❶感覚、感じ、❷興奮
ivresse:(f) 酔い、夢中、陶酔
folie:(f) 狂気、狂気の沙汰、精神錯乱
amoureux:(m)(単複同形) 恋人、恋人たち、
   ただし単では女性にはamoureuse を用いる.
   les deux amoureux:恋人同士(男女1名づつ)
bonheur:(m) 幸福、喜び;
plus de bonheur que ~:比較級、que 以下のの主語は
   倒置されているles autres hommes 
les autres hommes:他の人たち
n'en peuvent cueillir:摘み取るこのできる
    ne は虚辞のne
plus de bonheur que n'en peuvent cueillir
les autres hommes:他の人たちが摘み取るこのできる
    幸福よりも多くの幸福
qui donne aux amoureux:その幸福を与える、と言って
    います.誰が?qui の先行詞が.それは?
それは、la rapide et divine sensation de cette
ivresse, de cette folie:陶酔と狂気の急行の神々しい
興奮が(より多くの幸福を与える)
tressaillement:(m) 身ぶるい、おののき
cueillir:[クイイール](他) 摘む
en toute leur vie:彼らの全生涯で


−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−−−−

小文字 et から始まっていますが、前回の長文を
途中で切ったためです.前回の文は、Et peut-
être que ~「〜ということがあるかもしれない」で
始まり、ポワン・ヴィルギュルという記号で終わ
っていました.;という記号です.ポワンとの違い
は、長文を途中で幾つかの文に分けて切るときに使う
記号がポワン・ヴィルギュル「;」で、普通のポワン
「.」は単純に終了するときに打つ記号です.

さて、そういうわけで、前回の文を合わせると、この
長文は Et peut-être que ~, et peut-être aussi que ~ とい
う構造になるのですが、文法上の主語も述語もなく、
que だけですが、これで「〜ということもあるだろう、
また〜ということもあるだろう」となります.
il y aura が脱落したと考えればいいと思います.なぜ
脱落したか?que のなかに単純未来をもってきている
ので、冗長になるのを避けたためだと思います.裁判
調書なら几帳面にIl y aura ce que ~ とする所でしょう.


 以上をもちまして、「ペルル嬢」の学習を終了いた
します.みなさまには149回の長きにわたり、おつ
き合いいただいたことに心から感謝申し上げます.
ありがとうございました.みなさまの今後の益々の
学究とご多幸を祈念いたします.
2024年10月8日.ゴタぴょん
 



1331番:ペルル嬢(148)


ペルル嬢(148)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【148】−−−−−−−−−−−−−−
   
Et peut-être qu'on soir du prochain
printemps, émus par un rayon de lune
tombé sur l'herbe, à leurs pieds, à travers
les branches, ils se prendront et se ser-
reront la main en souvenir de toute cette
souffrance étouffée et cruelle; 


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 もしかしたら、今度の春の宵にでも、このふたりが
木の枝を通り抜け、足元の草原に降り注ぐ月の光に誘
われて、そして押し殺されていたむごい苦悩を思い出
しながら、手に手を取り合い、お互い握り合うという
ことがあるかも知れない.
  
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

ému, e:[エミュ](形) 心を動かされた、感動した
tombé sur l'herbe:草の上に降り注ぐ(月光),
à leurs pieds:彼らの足元を(照らす),
à travers les branches:木々の枝を縫って(降り注ぐ),
ils se prendront:彼らがお互いに〜を取り合って
se serreront la main:手を握り合って、
en souvenir de ~ :〜を思い出しながら、
souffrance:(f) 苦しみ、苦悩;
étouffé, e:(形) 窒息した、押し殺された、
   抑えられた
cruel, le:(形) 残酷な、残忍な、 


1330番:ペルル嬢(147)

 
ペルル嬢(147)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant



−−−−−−−−【147】−−−−−−−−−−−−−−
   
Il était tard pour recommençat leur
torture et assez tôt pour qu'ils s'en
souvinssent avec attendrissement.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 今さらそれを知ったところで、彼らが恋こがれ思い
悩むには遅きに失するが、しみじみと思い出すという
ことなら遅くはない、じゅうぶん間に合っている.い
いタイミングだろう.
   
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

recommençât:(接半過/3単) < recommencer ()
torture:(f) ❶耐え難い苦しみ、❷責苦、拷問
tôt:(副) 早く
se souvinssent de ~:[スーヴァンス](接半過/3複)
< se souvenir de ~ / 〜を思い出す、覚えている
attendrissement:(m) 感動、同情;
  pleurer d'ttendrissement / ほろりとして涙ぐむ

1329番:ペルル嬢(146)


ペルル嬢(146)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【146】−−−−−−−−−−−−−−
   
Je me demandais: ≪ Ai-je eu tort ?
Ai-je eu raison ? ≫ Ils avaient cela dans
l'âme comme on garde du plomb dans
une plaie fermée. Maintenant ne seront-ils
pas plus heureux ?


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私は何度も自問していました: 「私は間違ってい
たのだろうか?それとも正しかったのだろうか?」
彼らはこのことを、まるで鉛を傷口に残したまま、治
したように、心の奥底にずっと仕舞っていたのだ.こ
の今は彼らはより幸福を感じてはいまいか?
   
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−
me demandais:(直半過/1単) < se demander (pr)
se demander:(pr) ❶自問する; ❷不思議に思う
   本文は❶の意味.
tort:[トール](m) 間違い、誤り;
avoir tort:間違っている、
avoir raison:正しい
âme:[アーム](f) 魂、霊魂、
plomb:[プロン](m) 鉛
plaie:[プレ](f) 傷、傷口、
   panser une plaie / 傷口に包帯をする
fermé, e:(形、p.passé) < fermer (他) 閉じる
seront-ils:(直単未/3複) 〜だろうか? < être
   この単純未来は、現在の推量を表す.  .
heureux, se:(形) 幸福な、幸せな

1328番:ペルル嬢(145)


ペルル嬢(145)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【145】−−−−−−−−−−−−−−
   
Je m'en allai à grands pas, le cœur
secoué, l'esprit plein de remords et de
regrets. Et parfois aussi j'étais content;
il me semblait que j'avais fait une chose
louable et nécessaire.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私は大股歩きで立ち去っていきました.心が動揺
していました.後悔と自責の念でいっぱいでした.
そしてときどき満足感にも浸りました:私にはそれ
がほめられてしかるべき、必要不可欠なことのよう
に思えたのでした.
  
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

secoué, e:(形、p.passé) secouer (他)
揺さぶる、激しく動かす、 
remords:(m) 悔恨、後悔、良心の呵責、自責の念、
regret:(m) 後悔、悔い、残念さ、
louable:(形) 称賛すべき、< louer (他) ほめる、
    称賛する
nécessaire:(形) 必要な、不可欠の、


1327番:ペルル嬢(144)


ペルル嬢(144)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant



−−−−−−−−【144】−−−−−−−−−−−−−−
   
Je criai: ≪ Au secours ! au secours !
Mlle Perle se trouve mal. ≫
Mme Chantal et ses filles se précipitèrent,
et comme on cherchait de l'eau, une
serviette et du vinaigre, je pris mon chapeau
et je me sauvai.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 私は叫びました: 「助けてください! 誰か!
ペルルさんが倒れました.」
 シャンタル夫人と娘さんたちが駆けつけました.
そして、みんなは、やれ水だ、やれタオルだ、やれ
ワインビネガーだのと言って取りに行ったりしてい
るうちに、私は自分の帽子を取って、そそくさと、
その場を立ち去りました.
 
    
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

au secours !:たすけて!
secours:[スクール](m) 助け、救助、救い
se trouve mal:❶気を失う;❷気分が悪い、
se précipitèrent:(直単過/3複) < se précipiter
se précipiter:(pr) 駆けつける、突進する 
précipiter:(他) (高いところから)落とす、
     突き落とす
serviette:(f) タオル
vinaigre:(m) 酢、ビネガー、(気付け薬?)
me sauvai:(直単過/1単) 私は逃げ出した;
se sauver: (pr) 逃げ出す、急いで立ち去る



1326番:ペルル嬢(143)

 
ペルル嬢(143)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


−−−−−−−−【143】−−−−−−−−−−−−−−
   
Sa figure pâle me paru s'alloner un peu;
ses yeux toujours ouverts, ses yeux calmes
se fermèrent tout à coup, si vit qu'il sem-
blaient s'être clos pour toujours. Elle glissa
de sa chaise sur le plancher et s'y affaissa
doucement, lentement, comme aurait fait une
écharpe tombée.



−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 ペルルさんの青白い顔はいくぶん憂いに沈んでい
るかのように見えました.目は相変わらず大きな目
です.物静かな、その目が突然閉じたものだから、
そのまま永久に開かないような気にもなりました.
彼女は座っていた椅子から床の上に滑り落ちました.
 
    

−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

s'alloner:(pr) ❶長くなる、伸びる;
   ❷憂う
   Son visage s'allongeait. /
   彼(女)は浮かぬ顔をしていた.
clos(e):(形, p.passé) 閉まった; < clore
pour toujours:永久に、いつまでも
affaissa:(直単過/3単) < affaisser (他)
affaisser:(他) たわませる、沈下させる
doucement:(副) そっと、静かに、穏やかに
   ゆるやかに、やさしく、
lentement:(副) ゆっくりと、 静かに
écharpe:(f) 襟巻、スカーフ、肩掛け

  
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