鶴の恩返し(29)(最終回)
−−−−−−−【29】−−−−−−−−−−−
Vor den Augen des Mannes verwandelte
sie sich wieder in den weißen Kranich.
Er schlug langsam mit den Flügeln und
flog in den weißen Himmel auf. Einmal
kreiste er über dem Mann, kreischte
traurig und flog davon. Er kam nie
wieder zurück.
−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−
女は若者の目の前で再び、白い鶴に変わりま
した.鶴はゆっくりと羽をばたつかせて、白
い空に舞い上がりました.鶴は1度若者の頭
上を旋回し、悲しそうに甲高い鳴き声をあげ
て若者の頭上から、飛んで行きました.鶴は
再び戻ってくることはありませんでした.
−−−−−−−〘単語等〙−−−−−−−−−−−
verwandelte sie sich in + Akk:
彼女はAに変わった
<sich verwandeln in A :Aに変わる
In der Nacht hat sich der Regen in Schnee
verwandelt. /
夜の間に雨が雪に変わった.
schlug (過去3単) <schlagen (他) 打つ、
(自)(羽を)ばたばたさせる
Der Vogel schlägt mit den Flügeln.
鳥が羽をばたばたさせる.
kreiste (過去形3単) <kreisen (自) 旋回する、
(方向詞とともに)回る
kreischte (過去形3単)
<kreischen (自) 金切声をあげる
−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−
1行目のsie は「女」、3行目のer は
「女が変身した鶴(男性名詞)」で
同一人物?でありながら、sie とer で
受けるドイツ語ならではの面白い現象
が起こっています.3行目のer は決し
て「若者」のことではありませんので
念のため.
以上で「鶴の恩返し」の学習を終了いたし
ます.
おつきあいいただきまして、まことにあり
がとうございました.
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