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2024年11月13日

1153番:鶴の恩返し(29)(最終回)


鶴の恩返し(29)(最終回)



−−−−−−−【29】−−−−−−−−−−−

Vor den Augen des Mannes verwandelte
sie sich wieder in den weißen Kranich.
Er schlug langsam mit den Flügeln und
flog in den weißen Himmel auf. Einmal
kreiste er über dem Mann, kreischte
traurig und flog davon. Er kam nie
wieder zurück.
  
 
−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−

女は若者の目の前で再び、白い鶴に変わりま
した.鶴はゆっくりと羽をばたつかせて、白
い空に舞い上がりました.鶴は1度若者の頭
上を旋回し、悲しそうに甲高い鳴き声をあげ
て若者の頭上から、飛んで行きました.鶴は
再び戻ってくることはありませんでした.


−−−−−−−〘単語等〙−−−−−−−−−−−

verwandelte sie sich in + Akk:
彼女はAに変わった
<sich verwandeln in A :Aに変わる
   In der Nacht hat sich der Regen in Schnee
verwandelt. /
夜の間に雨が雪に変わった. 
schlug (過去3単) <schlagen (他) 打つ、
   (自)(羽を)ばたばたさせる
   Der Vogel schlägt mit den Flügeln. 
鳥が羽をばたばたさせる.
kreiste (過去形3単) <kreisen (自) 旋回する、
   (方向詞とともに)回る
kreischte (過去形3単)
<kreischen (自) 金切声をあげる


−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−

1行目のsie は「女」、3行目のer は
「女が変身した鶴(男性名詞)」で
同一人物?でありながら、sie とer で
受けるドイツ語ならではの面白い現象
が起こっています.3行目のer は決し
て「若者」のことではありませんので
念のため.

以上で「鶴の恩返し」の学習を終了いたし
ます.
おつきあいいただきまして、まことにあり
がとうございました.


1152番:鶴の恩返し(28)


鶴の恩返し(28)

−−−−−−−【28】−−−−−−−−−−−

 Die Frau stand leise auf und wollte
aus dem Haus gehen.
„ Bitte geh nicht ! Ich brauche kein
Geld mehr. Bleib doch bitte bei mir ! “
Er folgte ihr. Draußen schneite es
leicht. Die Frau blickte kummervoll zu
ihm zurück und sagte:
 „Verzeihen Sie mir, bitte ! Anders geht es
nicht."

 
−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−

女は静かに立ち上がって、家から出て行こう
としました.
 「どうか行かないでくれ! もうお金はい
らないんだ.どうか私のそばにいてくれよ!」
若者は彼女のあとを追いました.外は雪が軽
く降っていました.女は悲しみに満ちたまな
ざしで若者の方を振り返って言いました:
 「どうか許して下さい.こうするより他な
いのです.」


−−−−−−−〘単語等〙−−−−−−−−−−−

stand…auf:(過去3単)
  <auf/stehen:(自) 起きる、立ち上がる
leise:(形) (音などが) ちいさい、
  静かな、かすかな
brauche:(1単現) <brauchen (他)
   [Aを] 必要とする
folgte (過去3単) <folgen (自)
   [Dの] あとについていく
* ドイツ語ではA格を取らない動詞は
   自動詞として扱います.
   danken は[感謝する]という意味では自動詞、
   A格を持てば他動詞.
blickte: (過去3単) <blicken (自)
   (方向詞〜に) 目を向ける 
   blicken + [様態] […の] まなざしをしている
   Er blickt traurig./
   彼は悲し気なまなざしをしている.
kummervoll:[クンマーフォル] (形) 悲しみに満ちた 
verzeihen:(他) [Aを] 許す
  Verzeihen Sie die Störung !/
    お邪魔してすみません.
  [D格と] Er verzieh mir meine Fehler.
    彼は私の過ちを許してくれた.

1151番:鶴の恩返し(27)


鶴の恩返し(27)

−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−
    
„ Ich habe mir gewünscht, mit Ihnen
für ewig zusammenzuleben. Aber Sie
haben mein Geheimnis herausgefunden.
Jetzt muss ich Sie verlassen.“
 
−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

「私はずっとあなた様と一緒に暮らしていた
いと願っていました. でもあなたは私の秘
密を知ってしまいました.もはや私はあなた
様のもとを去らねばなりません、」
 

−−−−−−−〘単語等〙−−−−−−−−−−−

wünschen:(他) [D+A+wünschen]
  DにA(成功、幸運など) を祈る
願う、求める
ewig:(形) ❶永遠の、❷絶え間ない、
   (副) いつまでも
das Geheimnis:(…nisse) 秘密
herausgefunden:
   <heraus/finden 見つけ出す、発見する、
   突き止める
verlassen:(他) A(場所)を去る、離れる、
   見捨てる

1150番:鶴の恩返し(26)


鶴の恩返し(26)


−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−

„ Ich wollte Ihre Wohltat vergelten.
Ich bin sehr glücklich als Ihre Frau.
Da Sie Geld zum Leben “ brauchten,
webte ich das Tuch mit meinen Federn.
 „ Ach, meine Gott !  Wenn ich das
nur gewusst hätte ! “ sagte er weinend.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

「私はあなたの慈悲に報いたかったのです.
私はあなたの妻としていられてとても幸せ
でした*.あなたがお金が必要だと言ったの
で羽を使って布を織りました.」
 「ああ、何ということだ!それを知ってさ
えいたら...」
若者は泣きながら言いました.


−−−−−−−−〘単語等〙−−−−−−−−−−−

doch: ここでは驚きを表す間投詞:
だって; まさか, 何と
geholfen haben (完了形)
<helfen (D)を助ける 
die Wohltat:(enタイプ) 慈善、善行
vergelten: (他) Aに報いる


−−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−

*) ドイツ語相当部は、過去形ではありません.
「...とても幸せでした」ならば、
Ich bin sehr glücklich als Ihre Frau.
ではなく
 Ich war sehr glücklich als Ihre Frau.
だと思うのですが ...
Ich war sehr glücklich als Ihre Frau.
と言ってしまうと今は不幸せだ
 と受け止められる恐れがあるので現在形で
話しているのでしょう.日本人が「あなたの
妻でいられて幸せでした」と言えば 過去形
でも、現在の心情を含んでいますのでこれで
いいのですが、 ドイツ語ではこういう場合、
現在形を使うのだと思います.

1149番:鶴の恩返し(25)


鶴の恩返し(25)


−−−−−−−【25】−−−−−−−−−−

„ Du bist doch...“ 
 „ Ja, ich bin der Kranich, dem* Sie
geholfen haben.“

−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−

「まさか君は....」
 「そうよ、あなたに助けられた鶴ですわ.」


−−−−−−−〘単語等〙−−−−−−−−−−−

doch: ここでは驚きを表す間投詞:
だって、まさか、何と
geholfen haben (完了形)
   <helfen (D)を助ける 


−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−

*) dem は関係代名詞です.先行詞は
  der Kranich 
  Sie geholfen haben (あなたが助けた)
  この文には目的語に当たる部分が
  [あるべき部分はdem Kranich(e)] dem
  だけになってぴょんと文頭にでました.
  先行する文の中の同じ単語der Kranich
の真後ろに来ました.これで
der Kranich, dem Sie geholfen haben /
  「あなたが助けた鶴」
  となります.


−−−−−−−−−≪質問≫−−−−−−−−−−−−−

−−鶴が女性に化けたのにdie Kranich
  じゃないのですか?

−−お答えします:そうです.変りません.

−−メスの鶴もder Kranichですか?

−−そうです.オスもメスもder Kranichです.

−−なんでですか?

−−すみません、わかりません.

−−なんでわからないの?あんた先生でしょ?

−−いいえ、違います.あなたと同じ生徒.

−−じゃ、どうして先生ズラしてるんだ、
  バカヤロー.

−−趣味だから...あのね、すぐに切れる人は、
  口から火を吐いているんだよ…怪獣ゴジラ
  みたいに.その炎はあなたの未来の幸福を
  焼き尽くす.

−−....

−−この教室で知り合ったのも何かのご縁、
  お互い、幸せになりましょう.あなたの心の
  なかの怪獣を退治して…

1148番:鶴の恩返し(24)


鶴の恩返し(24)

−−−−−−−−−【24】−−−−−−−−−−−

Als der Kranich den Mann bemerkte,
verwandelte er * sich wieder in seine
schöne Frau.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

鶴が若者に気がつくと、鶴は再び、美しい女
に変わった.


−−−−−−−−−〘単語等〙−−−−−−−−−−−

verwandelte <verwandeln (他) 
❶Aをすっかり変える
  ❷ A in A [AをAに] 変える
  Die Explosion hat das Haus in einen
Trümerhaufen verwandelt.
爆発がその家をがれきの山に変えた. 
*) er :念のため、書いておきます.
「彼」と訳したら不合格.
彼女と訳したのならとりあえず合格.
er が彼女?あほちゃうか!
 でも、これは鶴のことなので.
鶴は男性名詞なのでした.



   ヾ(@^▽^@)ノ


1147番:鶴の恩返し(23)


鶴の恩返し(23)


−−−−−−−−−【23】−−−−−−−−−−−−

Was er vor dem Webstuhl sah, war
ein weißer Kranich, der ganz erschöpft
und schwach aussah.  Aus seinem Gefieder
waren viele Federn gerupft worden.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

若者が機織り機の前で見たものは、まったく
疲れ果て、弱り切ったように見えた1羽の白
い鶴でした.その羽毛*の体からはたくさんの
羽がむしり取られていました.


−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−

der Webstuhl:(変E) はた、織機   
die Kranich:(Eタイプ) 鶴
erschöpft:(形、過去分詞) 疲れ果てた
  <erschöpfen (他) Aを使い果たす
schwach:(形)(体、力、意思、強度が)弱い
aussah:(過去、分離動詞の定型後置形)
  <aus/sehen (自)
  + 状態 〜のように見える
  Du siehst gut aus. 君はすてき[健康そう]に見える.  
das Gefieder:(同尾タイプ)(集合的に) 羽、羽毛
die Federn:(複数)
  <Feder (nタイプ) 羽毛、羽
gerupft:(過去分詞)
  <rupfen (他) 抜き取る、毛をむしり取る
引っ張る、引っ張って取る、毛をむしる


−−−−−−−−−−≪ひとこと≫−−−−−−−−−−−−

辞書を引くとGefieder も Federn も、
どちらも「羽、羽毛」と載っていましたので、
羽毛から羽毛をむしり取る、というへんてこ
な訳になってしまいます.本来あるべき羽毛
の体をもつ鶴から羽がむしり取られていた、
という意味でしょうから、Aus seinem Gefieder
のほうは、「体から」と訳しておきました.
物語としてではなく、このドイツ語の文だけ
を見せられて、「訳せ」と言われたら、羽から
羽をむしり取られた...という訳をする人が
出てきても、むべなるかな、辞書のGefieder
の欄に、「羽の生えた鳥の体」という意味も
エンピツ書きでつけ足しておきましょう.



1146番:鶴の恩返し(22)


鶴の恩返し(22)

−−−−−−−【22】−−−−−−−−−−

Der Mann machte sich Sorgen um
seine Frau und konnte es* nicht mehr
aushalten. Er machte die Tür auf und
wurde völlig überrascht.


−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−

若者は自分の妻が心配で、もうそれ以上、
我慢ができなくなりました.若者は戸を開
けたところ、すっかり驚ろいてしまいまし
た.


.−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−−
略号追加:1格=N、 2格=G、 3格=D、 4格=A
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Sorgen:(複) <die Sorge (Eタイプ) 心配
  sich3 um + A + Sorgen machen /
  Aのことを心配する
aushalten:(他) Aに耐える、Aを我慢する
auf/machen:(他) A を開ける
   die Tür aufmachen ドアを開ける
   einen Brief aufmachen 手紙を開封する
  このauf という前綴りには「開ける」とか
  「開く」という意味があります.
  auf 〜の意味がわからないときはとりあえず「開く」
  と訳してみれば当たらずといえども遠からずです.
  
  【練習問題】次の文を辞書なしで訳しましょう
  Im wunderschönen Monat Mai,als alle
  Knospen sprangen,da ist in meinem
  Herzen die Liebe aufgegangen.
  
  【解答例】
  麗しの5月に全ての蕾がほころんだとき
  私の心にも恋の花が開きました
【寸評】
  aufgehen がわからなくてもauf だけで何
  とかなるものです.
völlig: (副) まったく、完全に
überrascht:(過去分詞、形) びっくりした、驚いた
    <überrasch (他) Aを驚かす
der Webstuhl:[-(e)s/-stüle] 機織り機


−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−

受身表現は [werden + 過去分詞] で表します.
ただし状態受動は [sein + 過去分詞] です.
動作受動:Das Tor wird geschlossen. /
     門が閉められる.
状態受動:Das Tor ist geschlossen. /
     門が閉められている.
通常、受動態といえば、動作受動のほうを
 いいます.
 それで、本文ですが、(すこし変形)
 Er wurde völlig überrascht. / 彼はすっかり驚いた.
überrascht はまあ一応過去分詞なので、この文も
 一応受動態ということにします.
 受動態なのでwerden + 過去分詞で構成されています.
 ここではwerden が過去形なので
 びっくりさせる→びっくりする→びっくりした
 völlig が乗っかりまして「まったくもって驚いた」
 となります.


−−−−−−−−−≪語法es*≫−−−−−−−−−−−

Er konnte es* nicht mehr aushalten.
彼はもうそれ以上耐えられなかった.
国語の時間に「それ」とは何を指しますか?
と質問されれば、「約束を守ること」と答え
るところですが、このes はそれほど指示性
はないと思います.
このフレーズでのesはしばしば形式上の
esで現れます.

Ich kann es vor Kält nicht aushalten.
私は寒くて我慢できない.
 es in der Stadt nicht mehr aushalten
都会に我慢ができない.
念のため、「独和大辞典」でaus/haltenを
調べたところ、はっきり、
≪目的語なしで、またはesを目的語として≫
持ちこたえる、もつ、くじけない
という意味が載っていましたので、ほぼ間違
いなく本文のes も指示性ゼロだと思います.


1145番:鶴の恩返し(21)

 
鶴の恩返し(21)


−−−−−−−−【21】−−−−−−−−−−−−

Die ganze Nacht und den ganzen nách-
sten Tag hörte man das leise Klappern
des Webstuhls. Diesmal klangen sie
aber ganz anders als beim letzten Mal:
schwer, mit Unterbrechungen und manch-
mal mit Stöhnen.

−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−
 
 まる一昼夜、機織り機は静かにかたかたと
いう音を立てました.しかし今回は、前回の
ときと違って、全く別の響きがしました:重
たそうで、中断がたびたびあって、それにし
ばしば、うめき声までがありました.


−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−

der Webstuhl: [ヴェープシュトゥール]
    (変E式)機織り機
klappern: [クラッパーン](自)
  (固いものが) かたかたと音を立てる
Seine Zähne klapperten vor Kälte.
  寒さのため彼の歯はがちがち鳴った.
das Klappern: 動詞klappern の名詞化
   (この場合、原則として
中性名詞になります)
leise:(形) (音・声が) ちいさい、静かな
   leise Schritte かすかな足音 
mit leiser Stimme 小声で
klangen: <klingen (klangm geklungen)
  (自) ❶鳴る
  ❷[〜な] 響きをもつ
die Unterbrechung: (enタイプ) 
中断、遮断、阻止
<Unterbrechen (他)(4格を)
(一時)中断する
  (4格を)中断させる、遮る
das Stöhnen(不定詞の名詞用法)
<stöhnen (自) うめく


−−−−−−−−− 《ひとこと》−−−−−−−−−−−−

最後の部分、schwer 以下は文になっていません.
文でないので訳す場合は、Das Klangen war ...
など、主述関係語を補ってみたら分かりやす
いかも知れません.  
:Das Klangen war schwer, mit Unterbrechungen
und manchmal mit Stöhnen.
その響きは重重しくときどき中断され、さらに
 しばしば呻き声が混じっていました.



1144番:鶴の恩返し(20)


鶴の恩返し(20)


−−−−−−−−【20】−−−−−−−−−−−−

Für eine Weile blieb seine Frau stumm,
lächelte traurig und sagte:
„ Das würde ich gerne tun, wenn Sie
wollen. Aber bitte vergessen Sie das
Versprechen nicht. Während ich arbeite,
dürfen Sie nie ins Zimmer gucken.“


...−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−
 
 女はしばらく黙っていましたが、悲しそう
にほほえんで言いました:
 「もしもあなたがお望みならば、私は喜ん
でするでしょう.でもどうかお願いです.約
束を忘れないで下さい.私が仕事中、部屋を
覗かないで下さい.」



−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−−

blieb <bleiben (自/s) ❶(ある場所に) 留まる 
  ❷(ある状態に) とどまる、〜のままである
stumm (形) ❶沈黙した、❷口のきけない 
lächelte (過去3単) <lächelen (自) ほほえむ
traurig (形) 悲しい
das Versprechen (通例単) 約束 (敢えて複は同尾式)
gucken (自) [+方向詞] 見る

1143番:鶴の恩返し(19)


鶴の恩返し(19)


−−−−−−−−【19】−−−−−−−−−−−−

  „ Liebe Frau *, vielen Dank !  Damit
können wir gut weiterleben. Dem Reichen
hat das Tuch so gut gefallen, dass er
es noch mehr haben will. Kannst du
mir den Gefallen tun und das Tuch noch
einmal weben ? “

..−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

 「これはこれは、ありがとう! これがあ
れば、私たちはこの先も不自由なくやってい
けますよ.町のお金持ちがこの生地をとても
気に入っていたのでもっと買ってもらいまし
ょう. 君にお願いしたいんだが、もう一度
生地を織ってはくれまいか?


−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

damit: これがあれば:前置詞mit はしばしば
   「条件」を述べる.
weiterleben:辞書不掲載→weiter (さらに)
     + leben (生活をする)
Reichen:reich (豪華な、金持ちの)という
    形容詞の名詞化
    (形容詞の変化を踏襲)
Tuch: [既出単語] 生地 
so gut ...dass ~ :相関関係
    「とてもよく ...なので〜」
gefallen:(自) (3格の) 気に入る
    Der Film gefällt mir./
    その映画を私は気に入っている.
der Gefallen:(単ダケ) 好意、親切
    Können Sie mir bitte einen Gefallen tun ?
   ひとつお願いがあるのですが.
weben: (他)(4格を) 織る


−−−−−−− 《ひとこと》−−−−−−−−−−

Liebe Frau 「愛しの妻よ」と言っているわけ
ですが、我々日本人が言うと滑稽ですので他
の表現にしました.独検で訳す時は正しく
「愛しの妻よ」とやっていただいた方が安
全です.  


1142番:鶴の恩返し(18)


鶴の恩返し18

−−−−−−−−【18】−−−−−−−−−−−−

„ Bringen Sie diese Rollen in die Stadt
und verkaufen Sie die dort. “
Der Mann war *überrascht und freute
sich darüber. Er ging in die Stadt, ver-
kaufte das Tuch und kam reichlich mit
Lebensmittel beladen zurück.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

 「この反物を町に持って行って売ってくだ
さい.」
 それには若者は、驚いて喜びました.若者
は町に行き、布地を売って食糧品をたっぷり
と背負いこんで帰ってきました.


..−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

überrascht <überraschen (他) (4格を)
(思いがけないことが) 驚かす
freute sich <sich freuen
das Tuch*1 (eタイプ) 布地、生地、織物
das Tuch*2 (変erタイプ) 布
本文では*1 の意味.*1、*2 とも既習単語、
reichlich (形) たっぷりした、十分な
  Wir haben noch reichlich Zeit. /
私たちはまだたっぷりと時間がある.
  reichlich は無冠詞の場合語尾はつけません
(強変化をしない).
das Lebensmittel (同尾タイプ)(通常複数で用いる) 
食品、食料品、食糧 
beladen (他) (トラックなど⁴に) 荷を積む、載せる
  [mit + 3格と]
das Schiff mit Kohle beladen /
船に石炭を積む
(jn ) (…に荷などを) 背負わせる
  Sie ist mit Schmuk beladen. /
彼女はやたらに着飾っている.
本文の kam mit Lebensmittel beladen zurück
ではsein が落ちて
  mit Lebensmittel beladen だけで状況補語に
なっています.
  おそらくzurück/kommen との相性が
いいためだと思います. 
kam ~ zurück (過去3単) 帰ってきた
<zurück/kommen 帰って来る


1411番:鶴の恩返し(17)


鶴の恩返し(17)


−−−−−−−−【17】−−−−−−−−−−−−

  Am dritten Abend trat die Frau
endlich aus dem Zimmer heraus. Sie
sah sehr erschöpft und blass aus. Sie
übergab dem Mann drei Rollen Tuch.
Die waren wunderschön, schneeweiß mit
einem seidigen Glanz und so weich und
leicht, als ob sie aus Mondschein
gemacht worden wären. 


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

3日目の夜になって、女はようやく部屋から出
てきました.とても疲れ果てた様子で、顔色も
青ざめて見えました.女は若者に3反の着物の
生地を渡しました.それらはまるで月の光から
生まれたように見事に美しく純白で、絹のよう
なつやがあり、そして柔らかく軽いものでした.


−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

endlich:(副) ようやく、やっと、ついに
heraus/treten:(自/h) (中からこちらの)
    外へ出てくる
aus/sehen:(自/h) (…のように) 見える
erschöpft: < erschöpfen (他)
❶[4格を] 使い果たす
  ❷[4格を] 疲れ果てさせる
blass:(形) 青白い、顔色が悪い、青ざめた
übergab: (過去) <übergeben (他)
  (3格に4格を) 手渡す 引き渡す
  ゆだねる、明け渡す
(an + 4格に4格を)手渡す
das Tuch:(Eタイプ) 布地、生地、織物
das Tuch:(変ERタイプ) 布
drei Rollen Tuch 三反の着物の布地
   drei の支配はRollen だけでTuch は単数
wunderschön:(形) すばらしく美しい、
実にすばらしい
Im wunderschönen Monat Mai / 麗しの五月に
seidig:[ザイディッヒ] (形) 
絹のように柔らかく光沢のある
der Glanz:(単ノミ) 輝き、つや、光沢
weich:(形) 柔らかい
der Mondschein:(単ノミ) 月光、月明り
worden:(過去分詞)
   <werden ここでは受動態を作る助動詞
  gemacht worden 作られる、
    [これの完了形を作る助動詞はsein]
als ob ~ まるで〜かのように 
   als ob のあとは接続法2式
   als ob sie aus Mondschein gemacht worden wären
  まるでそれらが月の光で作られたかのようでした.

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