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2023年06月06日

421番:アルト・ハイデルベルク(123)


アルト・ハイデルベルク(123)


−−−−−−−−−−【123】−−−−−−−−−−−−−−−


.........Käthie: Aber teuer ist er dieses Jahr. Für einen Prinzen
...................... macht das freilich nicht* viel aus.

Karl Heinrich: Wie meinen Sie ?

.........Käthie: Ich sag, für einen Prinzen macht das freilich nicht*1
...................... viel aus ob der Wein teuer ist.

Karl Heinrich: Ach so.

.........Käthie: Haben sie*2 noch andere Brüder ?

Karl Heinrich: Ob ich was ?

.........Käthie: (etwas ungeduldig). Ob sie noch andere
...................... Brüder haben, die auch Prinzen sind ?

Karl Heinrich: Nein.

.........Käthie: Aber Schwestern ?

Karl Heinrich: Auch nicht.

............Käthie: (rasch). Aberzwei Eltern ?

Karl Heinrich: Die sind tot.

..........Käthie: Oh, wie schrecklich, wie schrecklich ! Ich
....................... habe nämlich auch keine Eltern mehr.

Karl Heinrich: Oh.

.........Käthie: Also der Herr Fürst in Karlsburg, das ist
....................... nicht der Herr Papa ?

Karl Heinrich: Das ist mein Onkel.

.........Käthie: Der Herr Onkel (Pause.) Ich komme nämlich
...................... von weit her, aus Österreich. Aber ich habe vor,
...................... in Heidelberg zu bleiben. Es ist zu* schön hier.
.......................(Schenkt ein.) Trinken Sie doch*.


−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

...ケティー: でも今年はワインが高いんですのよ.
.......................もっとも王子さまにはたいしたことのない話で
......................しょうけど.

カール・ハインリヒ: どういうことをおっしゃっているのでしょうか?

...ケティー: ワインの値段が高いかどうかなんて一国の王子さ
.......................まにはまず関係のないことだと申し上げているの
.......................ですわ.

カール・ハインリヒ: ああ、なるほど.

....ケティー: まだ他にご兄弟はおありですか?

カール・ハインリヒ: 僕に何があるか、ないかって?

....ケティー: (もどかしく) まだ他の王子さまのご兄弟が
........................いらっしゃるかどうかと.

カール・ハインリヒ: いません.

....ケティー: じゃあお姉さまや妹さまは?

カール・ハインリヒ: やはりいません.

....ケティー: (即座に) でもご両親は?

カール・ハインリヒ : 2人とも他界しました.

....ケティー: まあ、なんてお気の毒に、ほんとお気の毒ですわ.
........................でも私も両親を失くしていますのよ.

カール・ハインリヒ : ああ、それはそれは.

....ケティー : それじゃカールスブルクの君主さまはお父さ
........................まではいらっしゃらないのですか?

カール・ハインリヒ : あの人は私のおじです.

....ケティー: おじさんなんだ.(間) 私ね、遠くから来てい
........................ますのよ.オーストリアです.でもハイデルベルク
........................にいるのが好きなんです.ここはとても美しいとこ
........................ろですから.
.........................(ワインをつぐ) お飲みくださいな. 



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

本日の使用辞書:「郁文社独和辞典」、「アポロン独和辞典」
「小学館独和大辞典」「研究社独和中辞典」
aus/machen:≪etwas, nichts, viel などとともに≫
    (何らかの意味をもつ:)
das macht nichts aus. / そんなことはなんでもない.
die neuen Möbel machen viel aus.
この新しい家具で部屋の感じが随分変わる.
    es macht viel aus, ob... …か否かは大違いだ.
     würde es Ihnen etwas ausmachen, wenn ... ?
     …したらご迷惑でしょうか?
freilich:(副) もちろん、確かに
ungeduldig:(形) いらいらした
rasch:(形) ❶速い、すばやい、
      ❷即座の、手早い、てきぱきした、
schrecklich:(形)気の毒な
nämlich:「つまり」という意味ですが、ここでは単に
語調に添えただけで、「言い換え」の言葉では
ないようです.しいて訳せば「だって」
also:(副) それでは、では、じゃあ
der Onkel:(同尾) ❶おじ、叔父、伯父
❷(子供が大人の男性をさして) おじさん
schenkt ... ein:<ein/schenken (他) [飲み物⁴を]つぐ
    Sie hat Kaffee eingeschenkt.
彼女はコーヒーをついだ.
   [A格目的語なしも可]
  Darf ich Ihnen noch einmal einschenken?
    もう一杯いかがですか?



−−−−−−−−−−−≪註釈≫−−−−−−−−−−−−−−−−−

*1) nicht:フラクトゥール版、電子版ともnetと書か
れています.南ドイツ訛りだと思いますが
nicht に書き換えました.
   (私たちの主目的は標準ドイツ語学習であって
地方方言は二の次、事のついでにほんの少しだ
け学習しましょう.)
*2) sie:フラクトゥール版が s 、電子版が 's ですが、紙版の
「Heinz-Peter Heilmann 版」は小文字でsie (通常はSie)
    になっています.

    今後私たちの学習ではこのHeinz-Peter Heilmann 版で進め
    て参ります.この本は訛り言葉のスペルを標準語スペルに
    書き換えている箇所が比較的多いようなので学習しやすい
    と思います.
*3) zu + 形容詞:あまりにも〜だ
    zu schön = あまりにも美しい;
    本文では「ここは美しすぎて帰る気になれない」と言ってい
    ます. 
*4) doch:ここでは「命令文」に添えられて「軽いお願い」の気持ち
    が込められます.「〜ってば」「〜、お願いするわ」
    「ねえ〜してちょうだい」

420番:ハリエット(143)


ハリエット嬢(143)
Miss Harriet
Maupassant



−−−−−−−−−−【143】−−−−−−−−−−−−−−−

 Vers le matin la fatigue m' accablant, le sommeil
enfin me saisit. Je m' éveillai tard et ne me mon-
trai que pour déjeuner, confus encore, ne sachant
quelle contenance garder.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 朝方になると、さすがに疲れて、やっと眠気が催しま
した.目覚めたのも遅く、昼食にしか姿を見せられませ
んでした.それも、まだぼんやりとしていて、どんな顔
をしていたのやら自分でも知るよしもありませんでした.
  


−−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

accabler:(他) 圧倒する、打ちのめす、参らせる、(de で)
la fatigue m'accablant:(分詞節) 疲れが私を打ちのめして
→もう疲れてくたくたになって
confus(e):[コンフュ、フューズ](形) ぼんやりした 
contenance:[コントナーンス](f) 態度、様子、平静さ
   garder une contenance assurée / 毅然たる態度を保つ
   par contenance / 平静を装って、照れかくしに


−−−−−−−−−−−≪文構造≫ −−−−−−−−−−−−−−−

「ne....que ~ / 〜しか…ない」
フランス語の授業で、必ず出てくる構文です.覚えてい
なければ、短編小説を読みこなすのは、きっと無茶です.
覚えてちょうだい.

Je ne me montrai que pour déjeuner.
私は昼食にしか姿を見せられなかった.
(pour にかかっていますので「〜昼食のためだけにしか」)

何ですか?単純過去はまだ習っていない?じゃ
この例文で覚えましょう.
Il n'aime que le jazz. / 彼はジャズしか好きでない.


−−−−−−−−−−−−≪文法≫ −−−−−−−−−−−−−−−

 絶対分詞節(proposition participale absolue)
本文に出てきた la fatigue m'accablant は絶対分詞節と
呼ばれるものです.分詞節は基本的には主節と同じ主
語をとるので、分詞節側の主語は省きますが、分詞節側
の主語が主節の主語と違う場合もあります.その場合の
分詞節は絶対分詞節と呼ばれます.
絶対分詞節は、一般に原因、理由、条件を表す副詞節
として働きます.
 La nuit tombant, on alluma la lampe. /
夜になったのでランプがともされた.(理由)
 [Parce que la nuit tombait,...と同じ意味]
 Dieu aidant, nous y parviendrons. / 神がお助けくだされば、
 われわれはそこに到達するだろう.(条件)
 [Dieu nous aide, ....の意味と同じ]

* 「新フランス広文典(白水社)」p 283 から引用しました.


2023年06月05日

419番:ココット嬢(7)


ココット嬢(7)
Mademoselle Cocotte


−−−−−−−−−−【7】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Il regarda s' il connaissait ce chien. Non, il ne
l' avait jamais vu.
 

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

フランソワは自分がその犬を知っているかどうか見つめ
ました.いいえ、一度も見たことはありませんでした. 

418番:アルト・ハイデルベルク(122)


アルト・ハイデルベルク(122)


−−−−−−−−−−−−【122】−−−−−−−−−−−−−−−

12.Szene

........Käthie: Es wird bald Nacht. Ich bring* die Kampe.
......................Und da ist der
......................Wein*. Meiner Seele, er schläft.

Karl Heinrich: Ja.

.........Käthie:Ich werde ihm ein Kissen holen.

Karl Heinrich:Oh, das ist nicht notwendig.

.........Käthie:(schenkt ein). So. Nu trinken sie mal !

Karl Heinrich:Danke schön.

.........Käthie:Schmeckt es ?

Karl Heinrich:Ja, danke.

..................... (Kleine Pause.)

.........Käthie:Es ist warm heut.

Karl Heinrich:Ja.

.........Käthie:Waren Sie schon einmal* in Heidelberg ?

Karl Heinrich:Nein.

.........Käthie:Aber vielleicht in Tübingen ?

Karl Heinrich:Auch nicht.

.........Käthie:−− Der Herr von Scheffel ist jetzt auch in Heidelberg.
......................Nächste Woche bringen sie ihm einen Fackelzug.

Karl Heinrich:So, so.

.........Käthie:Ja. (Nach einer Pause zur Seite.) Es ist halt ein Preinz.0
.....................Die sind wohl immer ein bissel langweilig. Der Wein
.....................schmeckt wohl nicht ?

Karl Heinrich:Er ist sehr gut. (Trinkt.)



−−−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

     −−−−− 第12場−−−−−


ケティー : もうまもなく夜だわね.ランプを持ってきてますわよ.
.....................それで、はいワインですよ.あら、この人は眠っ
.....................てらっしゃるのね.

カール・ハインリヒ: そうなんですよ.

.ケティー : この人には枕をもってきましょう.

カール・ハインリヒ: ああ、その必要はありませんよ.

.ケティー : (ワインをつぐ).さあ、召し上がれ!

カール・ハインリヒ: どうもありがとう.

.ケティー :おいしい?

カール・ハインリヒ:ええ、ありがとう.

.............. (短い間)

.ケティー :きょうは暖かいですわね.

カール・ハインリヒ: ええ.

.ケティー : ハイデルベルクにいらしたことはありますの?

カール・ハインリヒ: いいえ.

.ケティー : じゃあ、もしかしたらチュービンゲンには?

カール・ハインリヒ: そこもありません.

.ケティー : 今ハイデルベルクには、シェフェルさんがおいで
......................ですのよ.
.......................来週、彼のためにたいまつ行列が催されますわ.

カール・ハインリヒ: ああ、そうなんだ.

.ケティー : そうよ.(少し間をおいて、傍白) やっぱり王子さまね.
......................こういう人たちは確かにいつも少し退屈だわ.ワインは
......................美味しくないのかしら.

カール・ハインリヒ: とても美味しいですよ.(飲む)



−−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

das Kissen: (同尾) ❶クッション、座布団、❷まくら
     ❸(複数で) ふとん
holen:(他)(A格を)行って持って来る、買って来る、取りに行く
notwendig:(形) 必要な
ein/schenken:(他) (飲み物を⁴)つぐ
nu:nun さあ
Meiner Seele:(南ドイツ、オーストリア) (驚き、恐れを表して)
     ❶これはたまげた、これはしたり、とんでもない、
❷誓って言うが、本当に
schmeckt:(3単現) <schmecken
[...な] 味がする
     Das schmeckt nach Fisch. / これは魚の味がする. 
[...3にとって] おいしい
Das schmeckt gut. / これはおいしい.
Schmeckt dir der Kuchen ? / そのケーキおいしい?
Das hat mir geschmeckt. / それはおいしかった.
vielleicht:(副) ひょっとして、もしかしたら.
    (注意)「vielleicht:もしかしたら」を「たぶん」と間違えて
     訳す人もたまにいますが、「たぶん」はwohl, wahrscheinlich,
vermutlich など.
     なぜ、こういう間違いになるかといえば、vielleicht には
    「およそ、ほぼ、約... 」などの意味があるためでしょう.
  Es waren vielleicht zehn Leute da. / 10人ほどの人たちがいた.
     これは「もしかしたら」では訳せません.めっちゃ苦しい訳に
     なります.原付バイクで生駒山登るようなもの.何?あなた
     登れたって?そりゃよござんした.あ、間違いなく登る自信が
     あるときは「sicher 」が「きっと」いいですよ.      
aber:(副) 基本的な意味は「しかし」だが、意味が薄れて、
     単に話の継続を表すこともある; 「すると」「そしたら」
    「じゃあ」
von Scheffel:シェッフェル(1826~86)ドイツの詩人、小説家、『ゼッキンバラ
    のらっぱ手』(詩)、『エッケハルト』(歴史小説)などの作品がある.
Fackelzug:(m) たいまつ行列
bringen:(他) 〜のために…が催される
kindle 版でお読みの方、この箇所の文が少し違っているかと思います.
    Nächste Woche bringen's ihm an Fackelzug. となっていると思います.
    実際のドイツの戯曲はみたことがないので、どちらのセリフで発話さ
    れているかわかりませんが、 kindle 版の方が「南ドイツ訛り版」
    's = sie (人々一般) an=einen
尚。フラクトゥール版で学習中の方、
     Der Herr von Scheffel ist jetzt a in Heidelberg.
   の箇所は a はauch でお読み下さい.
zur Seite: [劇] 傍白、わきぜりふ
zur Seite sprechen / 傍白(わきぜりふ)を言う
halt:(南ドイツ、オーストリア)(副) やっぱり〜だわね
ein bissel:(南ドイツ、オーストリア)(副) 少し、少しの
langweilig:(形) 退屈な、つまらない
wohl:(副) (疑問文で) 〜だろうか?


−−−−−−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−−−−−

bring:ドイツ語では現在進行形も現在形で表現します.ここは
   すでに手に携えているということです.
  「持ってきましょう」と言うならば
   ich werde...となるところ.次のケティーの
   セリフがそうです.
   Ich werde ihm ein Kissen holen.
   まくらを持ってきましょうね. 

da ist der Wein:はい、おっしゃっていたワインです.
   字義通りには「そこにそのワインがある」このda は英語のhere
   で、相手に物を渡すときの Here it is. とか Here you are. のよう
   な感じが ドイツ語でda ist der Wein. で、da には指示性がありま
   せん.相手に呼びかける間投詞みたいな役目です.
   「ねえ」「ほら」「さあ」
   der は「あなたがご注文の」.
   合わせて「ほら言ってたワインですよ」
   

−−−−−−−−−−−−≪シェフェル≫−−−−−−−−−−−−−−− 

Joseph Victor von Scheffel:
ヨーゼフ・ヴィクトル・ヴォン・シェッフェル
は多くの学生歌を書いています.
『ゼッキンゲンのラッパ手』はアルト・ハイデルベルクを
讃える歌で、この戯曲の挿入歌にふさわしい歌です.

『ゼッキンゲンのラッパ手』 作詩シェッフェル(1854年)
Lied des Trompeters von Säckingen

Alt Heidelberg, du feine, ...−−−古都ハイデルベルク、美しい
du Stadt an Ehren reich,.−−−−栄光に満ちたまちよ、 
am Neckar und am Rheine,−−−ネッカルの岸辺、ラインの岸辺、
kein andre kommt dir gleich...−−お前とくらべられる町はない.
Stadt fröhlicher Gesellen,.−−−−愉快な仲間たちのまち
an Weisheit schwer und Wein,−−叡智と酒の溢れるまちよ、
klat ziehn des Stromes Wellen,−−川波清らかに流れ、
Blauäuglein blitzen drein..−−−−青い瞳がその中にきらめくまちよ

Und kommt aus lindem Süden,-−−おだやかな南方から
der Frühling übers Land,−−−−−あたり一面に春が訪れると、
so weht er dir aus Blüten−-−-−−春はきらめく花嫁衣裳を
ein schimmernd Brautgewand.−−−花々の中からお前になびかせる
Auch mir stehst du geschlieben.−−お前もまた花嫁のように
ins Herz gleich einer Braut,−−−−私の心に刻みこまれている、
es klingt wie junges Lieben−−−−お前の名は、うら若い恋人のように

dein Name mir so traut.--−−−−−私の胸にしたわしくひびく.
Und stechen mich die Dornen,−−−いばらのとげが私を刺し、
und wird mir's drauss zu kahl,−−−異郷があまりにもわびしくなると
geb' ich dem Ross die Sporen-−−−私は愛馬に拍車を当てて
und reit ins Neckartal--−−−−−−ネッカルの谷に出かけてゆく

https://www.youtube.com/watch?v=CWPC6vv8Wms


417番:ハリエット嬢(142)


ハリエット嬢(142)
Miss Harriet
Maupassant


−−−−−−−−−−【142】−−−−−−−−−−−−−−−

 Je dormis mal, énervé à l' excès, hanté de
pensées tristes. Il me sembla entendre pleurer. Je
me trompais sans doute. Plusieurs fois aussi je
crus qu' on marchait dans la maison et qu' on
ouvrait la porte du dehors.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 私は暗い想いから離れられず、過度な興奮で寝つきが
悪かった.人の泣いている声が聞こえたような気がしま
した.おそらく空耳だったのでしょう.でもほかに何度
か私は誰かが館の中を歩いているように思いました.そ
して、誰かが外の扉を開けたりしたように思いました.
  


−−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

énervé(e):(形) 興奮した、いらだった
excès:[エクセ](m) 度を過ぎること、行き過ぎ、過度
   l'excès de la production / 生産過剰
excès de pouvoir / 越権、越権行為(法律用語)
à l'excès:過度に;
   boire à l'excès / 暴飲する、みやみに飲む
hanté(e):(形) 幽霊の出る;物の怪に憑りつかれた
maison hantée / お化け屋敷、
<hanter (他)[文]@(場所に) 出入りする、
   足しげく通う; A(場所に)(物の怪、幽霊が)
   出る、出没する;❸(妄想、強迫観念が)(人に)
   取りつく、つきまとう;
   le désir de la revoir me hante. / 彼女に再び会いたい
   という想いが私から離れない. 
triste:(形) 悲しい暗い、陰鬱な、淋しい
hanté(e) de ~:〜にとりつかれた
   hanté(e) de pensées tristes / 陰鬱な想いが離れず 
sembla:(単純過去3単)
Il sebble + 不定詞 > …のように思われる
   Il me semble avoir entendu un cri./
私には叫び声が聞こえたような気がする.
sans doute:恐らく、多分:
   (字義通りだと、「疑いなく」ですが古語です.
   現代仏語はそこそこの可能性があれば使います)
ouvrait:(半過去3単) 開け閉めしていた
< ouvrir (他) 開ける
   本文は半過去なので「開けた」と言い切って訳す
   とまずいです.日本語の過去形は「〜た」だけで
   すが、フランス語の過去形は「単発完了」か「未
   完了」かを使い分けます.
   仏検での解答では「開けていた」「開けようとして
   いた」「開け閉めしていた」などを書いてください.
半過去は「終わりのない過去形」です.


2023年06月04日

416番:ココット嬢(6)


ココット嬢(6)
Mademoselle Cocotte



−−−−−−−−−−【6】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

≪ Comme il rentrait un soir chez ses maîtres,
un chien se mit à le suivre. Il n' y prit point garde
d' abord; mais l' obstination de la bête à marcher
sur ses talons le fit bientôt se retourner.
 

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「ある夕方、フランソワが彼の主人の宅に戻ろうとして
いたときです.一匹の犬が彼についてき始めたのです.始
めは全然気にしていなかったのですが、この犬があきらめ
ずにどこまでもついてくるので、彼はやがて、ふり向きま
した.



−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

rentrait:(半過去3単) < rentrer (自) 帰る、帰宅する
ne... point:[文語] 少しも〜でない;
  (日常語で使うとふざけた感じになるそうです)
obstination:(f) 頑固、執拗さ
talons:(m) かかと、ヒール
marcher sur les talons de qn:誰それのあとをつける、
   つきまとう
fit:(単純過去3単) < faire
bientôt:(副) まもなく、すぐに、やがて
bête:[ベット](f) 動物、ここでは犬のこと.
犬はchien なのですが、フランス語では同じ単語を
  続けざまに使うのを避けます.そこが日本語との
  大きな相違点です.日本語に訳すのですから、こ
  こは「動物」ではなく「犬」のほうがいいと思い
  ます.


−−−−−−−−−≪解釈≫ −−−−−−−−−−−−−−−−

l'obstination de la bête à marcher sur ses talons le fit
bientôt se retourner.

直訳すれば
彼につきまとう犬の粘り強さが、やがて彼をふり向かせ
た.

となりますが、自然な日本語は主語の部分の理由は
「〜なので」と副詞節に変更します.
つきまとう犬の粘り強さに、とうとう彼はふり向きまし
た.


415番:アルト・ハイデルベルク(121)


𝓐𝓵𝓽 𝓗𝓮𝓲𝓭𝓮𝓵𝓫𝓮𝓻𝓰
アルト・ハイデルベルク(121)



−−−−−−−−−−−−【121】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

..Doktor : (fährt auf). Ja, ja. Kolleg. Selbstverständlich. Morgen
......................früh schon. Wie sagte Se. Duechlaucht gestern: ≫ Das
......................Universitätsjahr soll für den Prinzen so aufgefaßt
......................werden, daß dasselbe der wissenschaftlichen
......................Ausbildung gehört und nicht dem Vergnügen.≪
......................Nicht Vergnügen, nicht Vergnügen−

Karl Heinrich: (rüttelt ihn). Aber das geht doch nicht ! Dieses Schlafen !
.
...Doktor : Was denn ? (Siet sich groß um.) Ja, das ist der Neckar.
.......................Er kommt aus Schwaben, von Reutlingen, vom alten Götz.
.......................Guter Wein am Neckar Karl Heinrich, lieber Wein −−−
..................... (Er schläft ein.)

Karl Heinrich: (rüttelt ihn). Doktor !−−Doktor !−−(Trübe). −−−
.......................Wer drüben sein dürfte ! Bei den anderen ! Mittun !


−−−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

.........博士: (はっと目を覚まして).そう、そう、講義はもちろん
....................明日の朝からですぞ.大公殿下が昨日仰せられたところ
....................は「大学学期の1年は殿下には次の点を了解せしむべき
....................こと;すなわち、大学での1年は学問修業のものであっ
....................て、遊楽のものではない」そう仰せられた.遊楽のもの
....................ではい、とな.遊楽ではないと−−

カール・ハインリヒ: (博士を揺さぶる).もう、だめですよ! 眠るなんて!

..........博士: 何だ、一体?(目を見開いて周りを見る)そうだ、あれは
....................ネッカル川* だ.シュヴァーベン地方から流れてくるんだ.
.....................ロイトリンゲンのな.ゲッツという昔の町だ.カール・
.....................ハインリヒ、いいワインが作られるのだよ、ネッカル川流域
.....................はね.いいワインなのだよ −−− (眠り込む)

カール・ハインリヒ: (揺すって) 博士!−−博士ったら!−−(悲しげに) −−−
.....................向こう側にいけたらなあ! 他の人たちと一緒に!
.....................向こうに参加できればなあ!


−−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

fährt... auf:<auf/fahren (自) 飛び上がる、はっとする
aus dem Schlafen auffahren
はっとして眠りから覚める
das Kolleg:[コレーク][古語](S式) (大学の) 講義
Selbstverständlich:(形) 自明の、当然の
       (副) 当然、もちろん、言うまでもなく
aufgefaßt:(過去分詞) <auf/fassen ❶つかみ上げる、つかむ
    ❷把握する、悟る、理解する
dasselbe:同一のこと; ここではdas Universitätsjahrのこと
    つまり、繰り返しによる冗長を避けるために用いられている
wissenschaftlich:(形) 学問上の (格語尾en は
die Ausbildung:(en) 専門教育、養成、完成、修業、訓練
gehört:(3単現) <gehören (自) (D格の)ものである
das Vergnügen:(同尾) ❶(単で) 楽しみ、喜び; ❷楽しい集い
die Trübe: 打ち沈んだ気持ち
sich⁴ um/sehen:(周りを)見回す
groß:目を丸くして、まじまじと
Götz:(本戯曲に沿った意味では辞書不掲載)そういう地名があったらしい.
ein/schlafen:(自/s) 眠り込む、眠りに落ちる
Wer drüben sein dürfte !: 向こう側へ行けたらなあ!
  (直訳:誰だったら向こう側に行けるだろうかなあ!)
   wer:→ wenn man wenn man drüben sein dürfte !
   カール・ハインリヒは wenn wir drüben sein dürfte !  もしくは
   wenn ich drüben sein dürfte ! (向こう側にいられたらいいのだが!)
という気持ちを言っています.
   尚、Wer drüben sein dürfte ! で定動詞が後ろに置かれているのは
   文頭に省略されたdaß の影響のためだと思います.
   (daßとwennやwerは共存できないということかも知れません)
mit/tun (自/h) (D格に) 参加する、一緒にする


−−−−−−−−−−−−《ひとこと》−−−−−−−−−−−−−−

*ネッカル川: 通例はネッカー川、もしくはネッカー河ですが、
        歌曲や歌劇、そして演劇では「ネッカー」は
        「ネッカル」と発音されることと、古い町並を
        思わせるため、敢えて「ネッカル川」としました.

414番:ハリエット嬢(141)


ハリエット嬢(141)
Miss Harriet
Maupassant


−−−−−−−−−−【141】−−−−−−−−−−−−−−−

 Je revins honteux, troublé, plus désespéré
d' avoir été surpris ainsi par elle que si elle
m' avait trouvé commettant quelque acte crimi-
nel.

−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 私は、こんなところを見られてしまって恥ずかしい気
もちが蘇り、取り乱し、さらに絶望しました.ハリエッ
トさんには、むしろ私が何か犯罪を犯しているところを
見られたほうがまだましでした.
 


−−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

revins:(単純過去1単) < revenir (自) 再び来る、
    戻る、復帰する
honteux(euse):[オントゥー、オントゥーズ](形) 恥ずべき、
    恥辱的な
revenir honteux:我に返って恥ずかしいと思う
   honteux は補語のように働いています. 
troublé(e):(形、過去分詞) 濁った、曇った、乱れた
   <troubler (他) @濁らせる、曇らせる
   A乱す、妨げる 
désespéré:(形) 絶望した、 
surpris:(過去分詞) < surprendre (他) 不意に襲う
   発見する
commettant:(現在分詞)
   <commettre (他) 犯す(犯罪、過失などを)
act:(m) 行為
   acte médical / 医療行為
   acte criminel / 犯罪行為
   acte juridique / 法律行為
criminel(le):[クリミネル](形) 犯罪的な、殺人の


−−−−−−−−−−≪文構造≫−−−−−−−−−−−−−−

plus ...que ~ の構文が出てきました.
「こんなところを見られるのは」
「犯罪行為を見られるよりも」
ずっと絶望的だったと言っています.

それで、「こんなところを不意打ちで見られてしまって
羞恥心が戻ってきた、取り乱す心が戻ってきた、さらに
絶望的になってしまった」

このふたつをまとめ上げてひとつにできれば、本日の
学習は出来上がりですが、さて、どうしますか?

d' avoir été surpris ainsi par elle
こんなふうにハリエットさんに不意をつかれてしまったので

plus désespéré
もっと絶望的になってしまいました.

que si elle m'avait trouvé commettant quelque acte criminel.
仮に彼女が私の何か犯罪行為を見たとしてもそれより

まとめましょう:

Je revins honteux, troublé,
私に恥ずかしさが戻り、心が乱れました.

d' avoir été surpris ainsi par elle
だってこんなふうにハリエットさんに不意をつかれて
しまったのですから.

plus désespéré
なおさら絶望的になってしまいました

que si elle m'avait trouvé commettant quelque acte criminel.
仮に彼女が私の何か犯罪行為を見たとしてもそれより
(なおさら絶望的になってしまいました)

仮に彼女が私の何か犯罪行為を見られたほうがまだましでした.



−−−−−−−−−《ひとこと》−−−−−−−−−−−−−−−−

revint はdevint の写し間違いではないかと確認しましたが
紙版も電子版もrevint でした.
devint にしておいてほしかったわ、モーパッサンさん!
devint だったら、devint honteux で「私は恥かしくなりました」
と、簡単に済ませられたのですが、revint はちょっと訳すのに
厄介です.「恥ずかしい気もちが帰ってきた」という風にちょ
っと複雑になります. 


2023年06月03日

413番:ココット嬢(5)


ココット嬢(5)
Mademoselle Cocotte



−−−−−−−−−−【5】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

≪ Dans la banlieue de Paris vivait une famille de
bourgeois riches. Ils habitaient une élégante villa
au milieu d' un parc, au bord de la Seine. Le cocher
était ce François, gars de campagne, un peu lour-
daud, bon cœur, niais, facile à duper.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 パリの郊外にあるお金持ちのブルジョワ(平民)の家族
が住んでいました.彼らはセーヌ沿いの庭園の中の優雅
な邸宅で暮らしていました.馬車の御者というのがこの
フランソワだったのです.田舎者でいささか愚鈍な人で
気は優しいのだが、だまされやすいやつだった.

 

−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

vivait:(半過去3単)
    < vivre (自) @生きる、生きている;
    ❷暮らす、生活する、住む
habitaient:(自)[à に] 住む
villa:(f) @別荘; ❷邸宅(庭つき)
bord:(f) 沿岸、岸;
   Ils passent leurs vacances au bord de la mer.
彼らは海岸で休暇を過ごす.
habiter au bord d'une rivière / 川のほとりに住む
cocher:(m) (馬車の)御者
gars:[ガ](m) 【garçon の古形】少年、若者、男、やつ
campagne:(f) 田舎、田園、農村
lourdaud(e):[ルルド, ルルドード](形) 不器用な、鈍い
   愚鈍な; (名) 不器用な人
cœur:(m) 心; avoir bon cœur / 優しい心をしている
niais(e):[ニエ、ニエーズ](形) 愚かな、ばかげた、間抜けな
   (名) 愚か者、間抜け  
facile:(形) 簡単な
duper:(他) 人を欺く、だます
facile à duper:だますのが簡単な;
  C'est un homme facile à duper. /
   あの男は簡単にだませる.
この場合homme はduper の直接目的補語なので
  受け身的に訳してもいいと思います.
  (あの男はだまされやすい)

412番:アルト・ハイデルベルク(120)


アルト・ハイデルベルク(120)
𝓐𝓵𝓽 𝓗𝓮𝓲𝓭𝓮𝓵𝓫𝓮𝓻𝓰



−−−−−−−−−−−−【120】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

...Doktor : (gähnt). Wenn man nur nicht so müde wäre von diesem
......................Eisenbahnfahren.

Karl Heinrich: Sie haben ja die halbe Fahrt verschlafen, Doktor.

...Doktor : Hab'ich das ? Dieses Schlafen, das ist mein Unglück.
......................Ich dürfte überhaupt nicht schlafen ! −−Aber was soll man
......................machen, wenn einem die Augen zufallen !(Gähnt.)

Karl Heinrich: (drängt). Nun kommen Sie. Wir wollten doch 'ne Bowle
.......................trinken. Wir wollten dort aufbleiben bis zum frühen Morgen.
.......................Nur heut nicht schlafen, Doktor. Das ist'ne Nacht, in der
.......................man nicht schlafen darf !

...Doktor : Wo bleibt denn das Mädel, das den Wein bringen sollte ?
.......................Weißt Du noch, heute Nachmittag diese Mädels in Frankfurt !
.......................Das war 'ne Sorte ! Rheinisch-Mainisch ! Ne andere
.......................Rasse als bei uns ! Mein lieber Junge, Du kennst die Mädchen
.......................noch nicht. Schadet auch nicht. Mann lernt sie früh genug.
.......................schließt die Augen).

Karl Heinrich: (stößt ihn an). Doktor !


−−−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

博士   :(あくびをする) 鉄道旅行でこんなに疲れていなければ
....................いいのだがなあ.
      
カール・ハインリヒ:でも博士、あなたは旅程の半分は寝て過ごしてましたけど.

博士   :私が寝ていたって?それは私としたことが不首尾な話だ.
...................そもそもが、眠るなんてことが許されようもなかろう! 
.................. −−しかしその人の目が勝手に閉じてしまうんだから
...................どうしようもない! (あくびをする)
    
カール・ハインリヒ:(さっさと促して)さあ、いらして下さい.パンチを1杯
.....................飲みましょう.ぼくたち、あそこで夜明けまで起きていま
.....................しょうよ.今夜だけは寝るなんて許される夜じゃないです
.....................よ、博士.

博士   :あの娘っ子はどこでとぐろを巻いているんだ、ワインを
....................持ってこなくちゃいかんのに! きょうの昼下がり、フラ
....................ンクフルトにいた娘っ子たちを覚えているかね?
....................あれは私たちと違った種類の人間だった!ライン・マイン
.....................族とでも言うか.カールスブルクの娘たちとは別の人種だ!
.....................わが教え子よ、君はまだ若い女性とはどんなものかを知らな
.....................い.それはそれでまたいい.そのうちちゃんとわかるさ.
.................... (目を閉じる)

カール・ハインリヒ: (博士をつつく) 博士ったら!



−−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

gähnt:(3単現) <gähnen (自/h) あくびをする
die Fahrt:(弱) ❶(乗り物の)走行、航行、❷(乗り物での)旅行
verschlafen:(自) ❶寝過ごす、寝坊する
❷(一定の時間⁴)を寝て過ごす
Schlafen:(不定詞の名詞転用形で中性) <schlafen (自) 眠る
    転用形なので Dieses Schlafen (こうした眠りを).
    本来の名詞Schlaf ならDieden Schlaf (こうした眠りを)
となるところ.寝ていた「行為」に焦点があてられた
    ため不定詞を転用したのだと思います.
das Unglück:(E式) (大規模な)事故、災害
(単数ノミ) 不運、不幸、不首尾 
überhaupt:(副) 一般に、そもそも
zu/fallen:(自/s) ひとりでに閉じる
Die Tür ist plötzichzugefallen. / ドアが突然閉まった.
drängt:(3単現) <drängen (他) 押しやる、せきたてる、迫る
'ne:(冠詞省略形) <eine
die Bowle:[ボーレ] (弱) パンチ(飲み物です)
赤ワインにレモン水とシロップ、それを炭酸水や
    ソーダ水で割ったもの.ワイングラスでいただきます.
auf/bleiben:(自/s) (寝ないで) 起きている    
die ganze Nacht auf/bleiben / 一晩中起きている
   (自動詞ですが時間の長さはA格で使えるようです)
das Mädel:(同尾) 北部ドイツで(S式)、南ドイツで(弱、N式) 
[口語] 女の子、少女、(自分の)娘、
Weißt Du noch:<wissen [...⁴ ~ を] 覚えている
    wissen (知っている) という動詞は
     ◉ noch を伴うと「覚えている」 
 ◉ nicht mehr を伴うと「もう覚えていない」
という意味になります.
die Rasse:(弱、N式) 人種、種族
ne:eine
Ne andere Rasse als bei uns !:
    Eine andere Rasse als Mädeln bei uns !
私たちの国にいる娘たちとは別の人種だぞ!
Schadet auch nicht:Das schadet auch nicht./ それもまた構わない.
    <schaden (自)(...3 を)害する、
      (あることが)ためにならない
     Das schadet. それはためにならない、よくない、
          ほめられない.
     Das schadet auch nicht./ それもまたよい.
früh genug:すぐに十分に; やがてしっかりと
stößt ... an:(3単現)<an/stoßen: つつく、突く
   (er / du) stößt...an /(3変化):an/stoßen = stieß...an =angestoßen



−−−−−−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−−−−−

*) einem:ここでは不定冠詞ではなく、man のD格.
「その人にとって」「その人には」
  wenn einem die Augen zufallen
     その人にとって瞼が勝手に閉じてしまうならば
  Aber was soll man machen, wenn einem* die Augen zufallen !
しかしその人にとって瞼が勝手に閉じてしまうならば
    どうすべきだというのだ!

*) Das ist'ne Nacht, in der man nicht schlafen darf ! :
今夜だけは寝るなんて許されない夜ですよ、博士.
ist'ne Nacht=ist eine Nacht
in der はin (場所を示すD格支配) + 関係代名詞 (先行詞はNacht )


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