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2023年06月03日

411番:ハリエット嬢(140)


ハリエット嬢(140)
Miss Harriet
Maupassant


−−−−−−−−−−【140】−−−−−−−−−−−−−−−

 C' était miss Harriet qui rentrait, et qui nous
avait vus, et qui restait immobile comme en face
d' un spectre. Puis elle disparut dans la nuit.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 それは散歩帰りのハリエットさんだったのです.ハリ
エットさんは不動のまま、まるで幽霊にでも遭遇したか
のように私たちを見ていました.そうしてハリエットさ
んは闇夜の中に消えてゆきました.


−−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

rentrait:< rentrer (自) 帰る、帰宅する
spectre:(m) 幽霊
en face de ~ :〜と直面して、〜と向き合って


−−−−−−−−−−〘1点注意〙−−−−−−−−−−−−−−−−

rentrait は半過去なので、まだ帰りきっていません.
「帰路にあった」とか「帰宅途中だった」になります.
本文の場合ハリエットさんなので、行間を読んで散歩
からの帰り道、と訳してもいいと思います.



−−−−−−−−≪今回はやさしい文でした≫−−−−−−−−−−−−

やさしかった、で終わってしまえば、上達感が薄れます
よね.では、脳みそ運動をします.本文2行目vus は何
ですか?
−−はい、voir の過去分詞です.
−−よくできました.ではなぜs がついているのですか?
−−はい、nous が先行しているので複数一致しています.
−−合格です.おめでとうございます.今夜は赤飯だ!
−−あほか!

2023年06月02日

410番:ココット嬢(4)


ココット嬢(4)
Mademoselle Cocotte


−−−−−−−−−−【4】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 Et voici l'aventure de cet homme qu' on avait sue
tout entière par un palefrenier, son camarade.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 そしてこれが、彼の仲間である馬丁によって体験された
ことでわかっている話の全容なのです.



−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

et voici ~ :そしてこれが〜です.
aventure:(m) 体験したこと、出来事
palefrenier:(m) 馬丁
su(e):(過去分詞) 知られている < savoir
par:(前置詞) 〜によって
l'aventure par un palefrenier /
   馬丁によって体験された出来事 

409番:アルト・ハイデルベルク(119)


𝓐𝓵𝓽 𝓗𝓮𝓲𝓭𝓮𝓵𝓫𝓮𝓻𝓰
アルト・ハイデルベルク(119)




−−−−−−−−−−−−【119】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

11. Szene.

Karl Heinrich:Doktor −−?

Doktor:(antwortet nicht, schäft).

Karl Heinrich:(zu ihm). Doktor !

Doktor:Was −was ist ?

Karl Heinrich:Doktor, wir bleiben.

Doktor:Wo − ?

Karl Heinrich:Hier. (Rüttelt ihn.) Nur nicht wieder schlafen,
Doktor ! (Aufgeregt.) Denken Sie, der ganze Garten voll Studenten !
Oben aus dem Fenster siet man mitten dazwischen. Sie müssen das
sehen, kommen Sie mit, gerade unter meinem Fenster.

Doktor:(noch verschlafen). Ja, ja −−

Karl Heinrich:Da fließt der Neckar, und die ganze Mauer lang haben sie
Lampions aufgehängt. Sie müssen das sehen, Doktor !

Doktor:Wir bleiben hier ?

Karl Heinrich:Selbstverständlich.



−−−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

−−−第11場−−−

カール・ハインリヒ:博士−−?

博士   :(返答がない.眠っている).

カール・ハインリヒ:(彼の耳元に) 博士!

博士   :何−−何だ?

カール・ハインリヒ:ここに滞在することにしましょう.

博士   :どこだって−−?

カール・ハインリヒ:(博士を揺さぶって) ここにですよ.ちょっと、もう
     寝ないで下さいよ、博士. (興奮気味に) ねえ、あの、
     博士.庭は学生たちでいっぱいですよ! 上の窓から
     その中央が丸見えです.博士はそれを見なくちゃ.ねえ
     一緒に来てくださいよ、ちょうど、私の部屋の窓の下で
     す.

博士   :(まだ寝ぼけて). そうだな, そうだ −−

カール・ハインリヒ:あそこにはネッカル川が流れていて、その堤防壁に沿って、
     提灯がどこまでも吊るされているんです.あなたは、それを
     みなくっちゃ、博士!

博士   :我々はここに滞在をしますかね?

カール・ハインリヒ:もちろんですとも


−−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

rüttelt: (3単現) <rütteln (他) (Akkを) 揺する、揺さぶる、
          (自) (an + Dat を) 揺する、揺さぶる
aufgeregt:(形) 興奮した、
Denken Sie:ここでは「考えてください」というよりも、博士の気を引く
    ための前振りの言葉になっています.「あの、いいですか」、
    「ねえ、ちょっと」のような気持ちで言っているようです.
    (ただし辞書に、そういう記載はありません.)
oben:(副) 上の方に、上に
mitten:(副) 真ん中で、真ん中へ
dazwischen:(副) その間に(へ)
Sie müssen ~:これも「あなたは〜しなければならない」ではなく
     「ぜひ〜してください」「〜しなくっちゃ」
      発話者の相手への強い期待、希望、願望
kommen Sie mit, gerade unter meinem Fenster:.
  私の部屋の窓の下なんです、一緒に来てください.    
unter の後がD格になっていますので「方向」ではなく
     「場所」を示しています.つまり、kommen の力はもう及んで
      おらず、コンマで区切っています.「来て、そしてそこで(見ろ)」 
verschlafen:(形) 寝ぼけた
die Mauer:(弱) 壁
lang:(前) 〜に沿って(後置される特殊な前置詞でA格支配)
der/das Lampión:[ランピオーン](sタイプ)つまり(_s/_s) 提灯
aufgehängt :(過去分詞) <auf/hängen (他) [Akkを] 掛ける、吊るす 
selbstverständlich:(形) 自明の、当然の、わかりきった
       (副) もちろん、言うまでもなく、当然

408番:ハリエット嬢(139)


ハリエット嬢(139)
Miss Harriet
Maupassant



−−−−−−−−−−【139】−−−−−−−−−−−−−−−

 Elle se débattait, riant tout de même, accou-
tumée à cela.
Pourquoi l' ai- je lâchée vivement ? Pourquoi me
suis- je retourné d' une secousse ? Comment ai- je
senti quelqu' un derrière moi ?  


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 彼女はもがきました.それでも慣れてきたせいか笑っ
ていました.
なぜ私は咄嗟に彼女を放してしまったのでしょうか?
なぜ私は動揺してふり向いたのでしょうか? どうして
私は背後に誰かがいることを感じ取ったのでしょうか?


.−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

se débattait:(半過去3単)
< se débattre (pr) もがく、じたばたする
tout de même:にもかかわらず、それでも
être accoutumé(e) à ~: 〜に慣れる
lâchée:(過去分詞女性)
    < lâcher (他) 放す、ゆるめる、
vivement:❶(副) 素早く、勢いよく、
    A(間) 早く、さっさと
secousse:(f) @揺れ、衝撃、震動;
      A心の動揺、ショック
de;(前置詞)[原因、理由を示す] 〜から、〜が原因で 
de secousse / 心の動揺から
senti:(過去分詞) < sentir (他) 感じ取る、気づく
derrière:(前置詞) 〜のうしろに  



2023年06月01日

407番:ココット嬢(3)


ココット嬢(3)
Mademoselle Cocotte


−−−−−−−−−−【3】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 J' insistai:
−−Dites- moi donc son histoire. Les choses les
plus simples, les plus humbles, sont parfois celles
qui nous mordent le plus au cœur.

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 私は尚も尋ねました:
「ねえだったらその話を聞かせていただけませんか.
単純な話ほど、取るに足りないささいな話ほど、とき
として私たちの心に訴えるものですから」.



−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

humbles:[アンブル](形) @謙虚な、控えめな、へり下った
❷取るに足りない:(この意味では名詞の前)
mordent:(直現3複) < mordrer (自/他) 噛む、食い込む
    mordre au cœur / 心に食い込む→心に訴える.

406番:アルト・ハイデルベルク(118)


アルト・ハイデルベルク(118)
𝓐𝓵𝓽 𝓗𝓮𝓲𝓭𝓮𝓵𝓫𝓮𝓻𝓰


−−−−−−−−−−−【118】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  10. Szene.


Käthie :(herein, huscht zu ihm). Bleibt er ?

Doktor:(lacht). Ich weiß es nicht.

Käthie :Er soll bleiben.

Doktor:Soll er ? Dieses kleine Fräulein wird uns eine Flasche Wein
.............bringen. Vom Badischen. Vom besten. Dann wird man diese
.............Flasche Wein trinken und zu Rate gehen. Verstanden ?

Käthie :Ja.

Doktor:Also vom besten !

Käthie :Vom allerbesten ! (Läuft ab.)

Doktor:(allein). Lieber Gott, ich bitte Dich noch einmal:laß einen
.............alten, kranken Schulmeister im lieben Heidelberg noch einmal
.............gesund werden ! Ich will keinen Wein trinken, ich will kein
.............Bier trinken, ich will den halben Tag spazieren laufen −−
.............daß man noch mal mensch wird, lieber Gott ! −−Und müde
.............ist man, −−müde !


−−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

ケティー :(登場、さっと博士の方へ進む).ねえ、あの方
      滞在してくださるかしら? 

博士   :(笑う) さあ私にはわからないよ.

ケティー :滞在していただかないといけませんわ.

博士   :殿下が滞在しなくてはならないだって? この可愛いお嬢さん
...................は、ワインを私たちに1瓶もって来てくだされ.バーデン産のをな.
...................特上物をたのむぞ.その1瓶を飲んで、相談しよう、わかったかい?

ケティー :わかったわ.

博士   :じゃあ特上物をな!

ケティー :最特上の物をね!(走り去る)

博士   :(ひとりになる) 神様、どうか、もう一度お願いします.この
...................病んで老いぼれた田舎教師をこのハイデルベルクでもう一度健康を
...................お与え下さい.もう酒は飲みますまい.ビールも飲まないことに
...................しましょう.もう一度人間を取り戻すため−−1日の半分は散歩を
...................しましょう、神様.−−そして、私は−−疲れた−−疲れた!



−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

herein:(外から)(こちらの)中へ;ここでは「登場」「舞台の中へ」
huscht:(3単現) <huschen (自/s) さっと動く、さっと通り過ぎる
   über den Weg huschen さっと道を横切る
  Ein lächeln huschte über ihr Gesicht.
   かすかなほほえみが彼女の顔をかすめた.
Badischen:バーデンの、バーデン風の、バーデンものの、
   <Baden (地名)ドイツ西南部、ワイン産地は、北のタウバーフランケン
   から、南のボーデン湖に至るまで南北400キロにわたる.日照時間が長く
   ドイツでも暖かいく土壌もすぐれ、様々な種類のぶどうが栽培される.
zu Rate gehen:協議する、相談する; 
   Rate<der Rat  ❶助言、❷よい考え、名案、❸協議会
also:(ここでは「〜もまた」という意味ではなく、軽く添える言葉)じゃあ.
   also :(理由を述べることもある) だから、それゆえ、
Lieber Gott:字義は「親愛なる神」だが、そのまま訳すと日本人にはしっくり
   こないので、「神様」だけでいいと思います.(Lieber=様、でいかが?)
der Schulmeister: 学校教師;ここでは殿下の専属教師なので、単に「教師」
あるいは「田舎教師」の訳が相応しいと思います.辞書で確認したところ
   〘戯〙「田舎教師」が載っていました(小学館大独和)
gesund:(形) 健康な、元気な
spazieren laufen:辞書不掲載ですが「spazieren=散策する」 + 「laufen=歩く」
=(spazieren laufen=spazieren gehen「散歩する」)でいいと思います.


405番:ハリエット嬢(138)


ハリエット嬢(138)
Miss Harriet
Maupassant



−−−−−−−−−−【138】−−−−−−−−−−−−−−−

Je m'élançai, courant à pas si légers qu' elle
n' entendit rien, et comme elle se relevait, après
avoir baissé la petite trappe par où entrent et
sortent les poules, je la saisis à pleins bras,
jetant sur sa figure large et grasse une grêle
de caresses.
 

−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 私は彼女に聞こえないよう、軽い歩調で突進するか
のように走り出しました.彼女は鶏小屋に出入りする
上げ下げ式の戸口を下げたあとで立ち上がろうとして
いました.そのとき私は彼女の腕いっぱいを掴んで
彼女の丸々太った顔に私の唇の愛撫を雨あられと降ら
せました.


.−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

s'élancer:(pr) 突進する、駆け出す
se relevait:(半過去3単pr) < se reler 立ち上がる
    起き上がる、立ち直る
baissé:(過去分詞) < baisser (他) を下げる、低くする
trappe:(f) 上げ下げ窓、上げ下げ戸
à plein(e)(s) qc: 〜いっぱいに
grasse:(形) 太った、肥満した、脂ぎった
une grêle de ~:雨あられと降る
caresse:(f) 愛撫


−−−−−−−−−−−≪法律≫ −−−−−−−−−−−−−−−−−

強姦罪は、男性が女性に対して抵抗することができない
くらいの暴行、脅迫を用いて、被害女性の意思に反して
性交を行う犯罪.裁判になったら、顔に愛撫した行為が
性交かどうかを争うことになるでしょう.現時点では間
違いなく迷惑条例違反ですが当時のフランスの法律はど
うなっていたのでしょうか.まあキスのあいさつがあた
りまえの国では「謝罪」だけで許されそうですが…

まあキスですからね.これが口にバッタやコオロギを
放り込まれたというのなら、別の法律になるでしょう.

口に一万円札どさっと放り込まれたらうれしいけど.
千円札でもいい…誰か私の口に放り込んで〜!

2023年05月31日

404番:ココット嬢(2)


ココット嬢(2)
Mademoselle Cocotte


−−−−−−−−−−【2】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Je demandai au médecin:
−−Qu' est- ce que celui- là ?
Il me répondit:
−−Oh ! Celui- là m' est pas intéressant. C' est un
cocher, nommé François, devenu fou après avoir
noyé son chien.



−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

私は医師に尋ねた:
「あそこの人は何なのですか?」
医師が答えました.
「ああ、あれは何でもありません.フランソワという名
の馬車の御者です.自分の犬を溺死させてしまって発狂
したのです.」


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

cocher:(m) (馬車の)御者
noyé:(過去分詞) <noyer (他) 溺れさせる

403番:アルト・ハイデルベルク(117)


アルト・ハイデルベルク(117)
𝓐𝓵𝓽 𝓗𝓮𝓲𝓭𝓮𝓵𝓫𝓮𝓻𝓰



−−−−−−−−−−−−【117】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Die Musik setzt nebenan voll ein mit dem ≫ Gaudeamus ≪,
alle Studenten singen das Lied.

Karl Heinrich:(stutzt, horcht). Was ist das ?

Lutz : Ew. Durchlaucht, die Studenten. Der ganze Garten sitzt
voll von diesen Leuten.

Karl Heinrich:(hört schweigend den ganze Vers, alle stehen
erwartungsvoll, als ob sie auf seinen Entschluß warten. Als
der zweite Vers jubelnd einsetzt, blickt Karl Heinrich um sich
wie erwachend). −−Doktor ?

Doktor:Ew. Durchlaucht − ?

Karl Heinrich:Gehen wir hinein. (Ab. Von allen gefolgt.)

Doktor:(allein. Er will mit, bleibt, horcht, setzt sich müde.− Er hört
schweigend den zweiten Vers zu Ende singen.)
(Es ist Abend geworden, das Schloß liegt im Licht der
Abendsonne, langsam kommt die Dämmerung.)

Doktor:Gaudeamus ! −Die Lebensfreude ! − Und unsereins ist
müde und caput. −−−Caput.−−


−−−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

  音楽が隣で『ガウデアームス』でもって本格的に始まる.
学生全員がこの歌を歌う.

カール・ハインリヒ:(はっとして聞き入る) あれは何ですか?

ルッツ  :学生たちでございます、殿下.あの人間たちで、庭は
      すし詰めです.

カール・ハインリヒ:(黙って歌詞を全部聞いている、全員決断を待つように立って
      いる.2番目の歌詞が歓声と共に始まると、カール・ハインリ
      ヒは、目が覚めたかのように自分の周りを見渡す)
    −−あの、博士.

博士   :殿下、何か?

カール・ハインリヒ:私たち、中へ入りましょうよ.(全員がついて行く)

博士   :(一人残る.一緒に行こうとするが立ち止まる.歌を聴き入る.
       疲れて、腰掛ける.−黙って2番目の歌詞を歌っているのを
       最後まで聴いている.)
      (夕方になる.城が夕陽の光に包まれ輝いている.ゆっくり薄
       暗くなってゆく)

博士   : ガウデアームスだ!−−人生の喜びだ! しかし我らのような
       者は疲れた! もう限界にきた!−−−限界だ!


−−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

ein/setzen:[文語] 始まる、起こる
voll:(副) 完全に
blickt: (3単現) <blicken (自/h) (+方向詞)目を向ける
erwachend: (現在分詞) <erwachen (自/s) [文語] 目を覚ます
nebenan:[ネーベン・アン] (副) 隣に、隣接して;ただし訳本では「庭」
   と訳されています.庭は2つあって、手前側と、一段さがった
   川岸側があったと記憶しています.  
Gaudeamus:ガウデアームス(されば楽しもう)
stutzen:(自) (驚いて)はっとする
horchen:(自) 聞き耳を立てる、耳を澄ます [auf Akk に]
gefolgt:(過去分詞) <folgen あとについて行く
ab:退場; 離れて
von allen gefolgt:みんながあとにつづいて  
schweigend:(現在分詞) <schweigen (自) 黙っている、
schweigen−schwieg−geschwiegen
der Vers:[フェルス] (eタイプ) 詩
erwartungsvoll:(形) 期待に満ちた
<die erwartung:(en タイプ) 期待、予想、見込み
der Entschluß: (Entschlüsse) 決心、決断、決定
jubelnd: (現在分詞) <jubeln (自) 歓声を上げる、歓呼する
die Dämmerung:(en タイプ) 夕暮れ、夜明け、薄暗がり
unsereins: (不定代名詞) <=unsereiner 私たちのような者、
                私たちのような人間
caput:(辞書不掲載語)訳本をみると「もうだめだ」の意味で
   訳されています.しかしそのまま使うのも無責任なので、とりあえず
   ネット検索してみた:その結果、出典は「頭」を意味するラテン語の
   ようでした.「もうだめだ」に近い表現を探したところ、
   「supra caput esse 頭のうえにある>悩ます」
    という説明がありました.まあ「頭を越えた状態」を意味する
   ことがわかったので、ここでは「もう限界だ」としておこうとも
   思ったのですが、私のうっすらした記憶では「潰れた」という意味が
   片隅に残っていますので、そちらの説で書いておきます.
   どの程度信頼できるか?まあ「幽霊を見た」程度で!
    後日、わかったら訂正に戻ってきます.それまでこの怪しい訳文
   でおつき合いをお願いします. 



−−−−−−−−−≪ガウデアームスについて≫−−−−−−−−−−−−−−−

この歌はラテン語で歌われる歌の一つです.

Gaudeamus igitur, iuvenes dum sumus; それでは楽しもう、ぼくらが若い間に
post iucundam iuventutem, post molestam 楽しい青春ののちに、悩み多い老年ののちに
senectutem nos habebit humus ! ぼくらは大地に帰るのだから.

Vivat academia, vivant professores, 大学万歳、教授万歳、
vivat membrum quodlibet, vivant membra quaelibet ぼくらのすべての仲間万歳
semper sint in flore ! 彼らはつねに若々しい

歌の起源については不明ですがドイツにかぎらず、世界中で歌われている
学生歌です.日本では「わがゆく道は」で知られています.

402番:ハリエット嬢(137)


ハリエット嬢(137)
Miss Harriet
Maupassant


−−−−−−−−−−【137】−−−−−−−−−−−−−−−

 La nuit venait, glissant son ombre sous les
arbres, et j' aperçus Céleste qui s'en allait fermer
le poulailler de l' autre côté de l'enclos.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 夜はリンゴの木々にその影を滑らせながらやって来ま
した.私はセレストが鶏小屋を締めに行ったのを見まし
た.

.−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

poulailler:[プーラィエ](m) ❶鶏小屋; A鶏小屋の全鶏
B[劇場の] 天井桟敷
les arbres:定冠詞がついているので語り手と読み手双方
   了解の木々になります.すなわち;リンゴの木.
s'en aller + 不定詞:〜しに出かける
enclos:(m) 囲い柵などが設けられた庭
de l'autre côté de l'enclos:
enclosという語の定義は庭に限らず「囲い地」な
   ので、「この宿泊地の向こう側にある」〜
  (鶏小屋)になります.


−−−−−−−−−−≪解釈≫ −−−−−−−−−−−−−−−−−

Céleste s'en allait fermer le poulailler. / セレストが鶏小屋
を締めに行こうとしていた.
仏検問題の和訳ならこれで「まる」はもらえますが、
私のようなミーちゃんハーちゃんに訳してあげるときは
「セレストが鶏小屋のカギを締めに行こうとしてた」
が親切な訳になります.

−−カギなんて言葉ありませんよ.
−−そうですけど、鶏小屋の戸は閉まっていたはずでしょ.
  開いていたのなら、もうニワトリは中にいないんじ
  ゃないの? なのに締めに行くなんておかしいじゃ
  ない.ここは、これから夜になるから盗まれないよ
  うにカギを締めに行くのだ、と解釈するべきじゃな
  いでしょうか?
−−つまりCéleste s'en allait fermer le poulailler à clé.
  と解釈すればいいのだな?.
−−さようでございます.


−−−−−−−−−−≪文法≫ −−−−−−−−−−−−−−−−−

s'en aller + 不定詞は「〜しに出かける」、本文は半過去形
なので、(鶏小屋のカギを締めに) 行こうとしたところだ
った、となります.
 Elle s'en allée voir sa sœur. / 彼女は妹に会いに出かけた.

aller + 不定詞が近接未来になるように、s'en aller + 不定
詞もときに近接未来を取ることがありますが、その場合
は、現代フランス語では直説法1人称単数形に限られて
います.
 Je m'en vais vous raconter ça. / 今その話をしますよ.
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