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新選組人気 長続きの理由を探る

K10051678711_1402110901_1402110904_01.jpg多くの小説や漫画などで取り上げられている「新選組」。その長続きする人気の理由を探ろうと、創作物の歴史にスポットを当てた展示会が、新選組ゆかりの東京・日野市で開かれています。

ふだん新選組の「史実」を紹介している展示スペースに並べられた、小説や漫画にゲーム。
展示会では、こうした「描かれた新選組」の歴史を、およそ80点の資料で振り返ります。
▽初の本格的な小説は、今から86年前の昭和3年、子母澤寛の「新選組始末記」です。
このころの創作物は、局長の近藤勇をヒーローや強敵として扱ったものばかりで、土方歳三や沖田総司は陰に隠れた存在だったということです。
▽昭和39年には、司馬遼太郎の「新選組血風録」と「燃えよ剣」が登場。いずれもテレビドラマにもなり、今につながるブームが始まりました。
リアリティーのある描写と、土方や沖田への「主役交代」は、後の作品に絶大な影響を与え、小説の記述をそのまま史実と受け止めるファンも多いということです。
▽その後、ゲームやアニメ、ミュージカルなど、作品の多様化が進み、平成16年にはNHK大河ドラマ「新選組!」が放送されます。
特に目立つのが漫画で、新選組結成から150年にあたる去年は、10本以上が発表されたということです。
マイナーな主人公に光を当てた作品や、舞台を現代の高校などに設定した「変わり種」も登場しています。
なぜ新選組は、これほど多く取り上げられているのか。展示では、▽分かりやすいキャラクターがそろい、群像として描きやすい、▽登場人物の知名度が高い、▽史実に謎が多く、ストーリーの自由度が高い、などと分析しています。
展示を担当した松下尚さんは「昭和40年代からは毎年のように創作物が発表され、途絶えたことがありません。一時的なブームの盛衰はあるかもしれませんが、この状態が大きく変わることはないのでは」と話しています。
この展示会は、土方歳三の出身地、東京・日野市にある「新選組のふるさと歴史館」で、3月9日まで開かれています(月曜休館)。

NHK NEWS webより引用しました。


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