2014年02月02日
色鮮やか・くびれ強調…女性用水着、「バブル」復活
水着各社の2014年夏の新作が出そろい、店頭に並び始めた。今年の主流になりそうなのは、上が細いバンドを巻いたような形のバンドゥータイプやブラ部分を覆うようなデザインのフレアータイプ。昨年までの谷間を強調するような三角形のビキニと違い、胸部の線をぼかしてウエストとのめりはりを出す。洋服と同様、バブル期の流行が再燃しそうだ。
三愛銀座本店(東京・中央)のマネキンがまとうのはバンドゥータイプ(1万3650円)の商品で、ピンク、黄色、青と色鮮やかなブラに花柄のショーツの組み合わせ。人気ブランド「マウジー」ではバブル期に流行した、後ろからはビキニに見え正面からはワンピースに見える「モノキニ」(1万4700円)も今年仕様のフレアータイプとなって登場した。
バンドゥータイプは最初に流行した1970〜80年代には肩ひもがなくブラ部分が輪状になっているだけだったが、今年の新作からはカップ下にワイヤを入れたことで安定感を出し、ずれ落ちやすいイメージをなくした。「胸部がしっかりと固定されるようワイヤや体を支えるボーンを入れ、きゃしゃな体形にも合うよう開発した」(三愛の丸田隆司取締役)
久々にバンドゥータイプに注目が集まるのは「肩ひもを取り外せるようになっている商品が多く、日焼けの跡も気になりにくい」(日本スイムスーツ協会)、「三角布タイプよりもカバー面積が広く、バストの大きさやウエストのくびれなど水着を選ぶ際に気になりやすい点をぼやかしてくれる。着用する人の体形を選ばない」(ファッションライターの宮田理江さん)のが理由のようだ。
一方、フレアータイプは胸のカップ部分がカーテンのように覆われている。裾が広がっているブラは従来のビキニと違い、胸元ではなくウエストとのめりはりを強調する形だ。水着メーカー・シュリーヌ(東京・台東)の大江章弘社長によると、ウエストをくびれて見せる効果が期待できるフレアー型は「13年からじわじわ人気がでてきた」という。
色づかいにも変化が出ている。景気が悪いと、自分だけ目立つことに心理的な抵抗が生じ、無難で地味めの色を選びがち。だが、景気回復の兆しが見え始めたこともあって、今年は鮮やかな色使いや装飾性が強い。
水着メーカー・シーズン(東京・墨田)は色を多用した柄の水着を中心に今年の新作を用意した。例年は単色も多かったが、今年は約10色使用した柄入り商品を出す。
また、今年は上下で別々の色柄を選ぶ傾向も強まりそうだ。水着メーカー3社を抱える上杉グループ(東京・台東)の今年の新作は上下で同じ色・柄の商品よりも上下でデザインが異なるビキニが目立つ。三愛でもビキニのブラとショーツの別売りに対応する。
1月中旬。売り場では早くも展開商品のうち3割をバンドゥー型やフレアー型の水着が占める。三愛銀座本店の販売員の篠原徳子さんによると、海外旅行に出かける消費者が熱心にバンドゥー型水着を選ぶ姿が目立つという。「バンドゥー型の水着を置いていますか、と形を指定した問い合わせを受けることも」とバンドゥー型の人気ぶりを話していた。
(川崎なつ美)
日本経済新聞より引用しました。
三愛銀座本店(東京・中央)のマネキンがまとうのはバンドゥータイプ(1万3650円)の商品で、ピンク、黄色、青と色鮮やかなブラに花柄のショーツの組み合わせ。人気ブランド「マウジー」ではバブル期に流行した、後ろからはビキニに見え正面からはワンピースに見える「モノキニ」(1万4700円)も今年仕様のフレアータイプとなって登場した。
バンドゥータイプは最初に流行した1970〜80年代には肩ひもがなくブラ部分が輪状になっているだけだったが、今年の新作からはカップ下にワイヤを入れたことで安定感を出し、ずれ落ちやすいイメージをなくした。「胸部がしっかりと固定されるようワイヤや体を支えるボーンを入れ、きゃしゃな体形にも合うよう開発した」(三愛の丸田隆司取締役)
久々にバンドゥータイプに注目が集まるのは「肩ひもを取り外せるようになっている商品が多く、日焼けの跡も気になりにくい」(日本スイムスーツ協会)、「三角布タイプよりもカバー面積が広く、バストの大きさやウエストのくびれなど水着を選ぶ際に気になりやすい点をぼやかしてくれる。着用する人の体形を選ばない」(ファッションライターの宮田理江さん)のが理由のようだ。
一方、フレアータイプは胸のカップ部分がカーテンのように覆われている。裾が広がっているブラは従来のビキニと違い、胸元ではなくウエストとのめりはりを強調する形だ。水着メーカー・シュリーヌ(東京・台東)の大江章弘社長によると、ウエストをくびれて見せる効果が期待できるフレアー型は「13年からじわじわ人気がでてきた」という。
色づかいにも変化が出ている。景気が悪いと、自分だけ目立つことに心理的な抵抗が生じ、無難で地味めの色を選びがち。だが、景気回復の兆しが見え始めたこともあって、今年は鮮やかな色使いや装飾性が強い。
水着メーカー・シーズン(東京・墨田)は色を多用した柄の水着を中心に今年の新作を用意した。例年は単色も多かったが、今年は約10色使用した柄入り商品を出す。
また、今年は上下で別々の色柄を選ぶ傾向も強まりそうだ。水着メーカー3社を抱える上杉グループ(東京・台東)の今年の新作は上下で同じ色・柄の商品よりも上下でデザインが異なるビキニが目立つ。三愛でもビキニのブラとショーツの別売りに対応する。
1月中旬。売り場では早くも展開商品のうち3割をバンドゥー型やフレアー型の水着が占める。三愛銀座本店の販売員の篠原徳子さんによると、海外旅行に出かける消費者が熱心にバンドゥー型水着を選ぶ姿が目立つという。「バンドゥー型の水着を置いていますか、と形を指定した問い合わせを受けることも」とバンドゥー型の人気ぶりを話していた。
(川崎なつ美)
日本経済新聞より引用しました。
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