2008年09月18日
4年目の東野、初先発初勝利!…グイグイ押した6回2失点
![](/gianst/file/60/MjAwODA5MTctNDM4NDEwNS0xLUwM5A.jpg)
プロ初先発はこの日の練習前、正式に告げられた。原監督から「思い切って演じよう」と送り込まれた舞台で躍動した。最速149キロの直球で押す。110キロ台のカーブを効果的に使い、的を絞らせない。6回に内川に10号2ランを浴びたが、6回をわずか2安打の7奪三振2失点。4年目でうれしいプロ初勝利を飾った。チームでプロ初先発初勝利は今年5月26日のバーンサイド以来、日本人では05年5月1日の野間口以来だ。「前夜も(先発ならばと)頭で想像して、悪い結果にはならなかったので自信を持って行きました。素直にうれしいです」と笑みが絶えなかった。
道のりは、長かった。2年目の06年4月、右肩痛を発症。慢性的な痛みとの戦いだった。痛みの出ない腕の角度を模索し、横手投げも試した。筋機能の向上、関節の可動域の回復を図るPNF(固有受容性神経筋促通法)にも週2回、通った。月に約10万円。当時年俸500万円のプロ2年生は娯楽費を切りつめ、自費で負担した。07年になって不安がなくなり、ようやく野球と向き合えた。「肩さえ万全なら、絶対やれる」言い聞かせてきた言葉はこの日、真実となった。
原監督も「初先発ですが、非常に良かった。実戦に強いんだ、と思わせてくれた」とたたえた。孝行息子は色気を隠さなかった。「先発はずっとやりたいと思っていた。これからも結果を残してチャンスをつかみたい」“東野物語”はまだプロローグに過ぎない。
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