2008年09月16日
上原復活4勝!7回の壁ふっ飛ばした!!
![](/gianst/file/58/bWtmdWxuMjAwODA5MTYwMDEwMDFOhQ.jpg)
本来の姿が戻ってきた。ノーワインドアップからテンポよく投げ込んだ。2回、三塁打を放ち、返球がそれる間に本塁を狙った吉村とのクロスプレーで右手親指の付け根をわずかに切ったが、影響を全く感じさせない。最速144キロの直球、自在に落ちたフォークで試合を作った。ストライク先行で球数も少なく、7回を終えて98球。8回、3安打を浴びて3点を失い降板したが、8月28日、対横浜戦(東京D)での先発復帰後最長となる7回1/3を投げ、5安打4失点(自責は2)で4勝目を挙げた。「8回にああいう形で終わったから、普通の投球になってしまった。もったいないよね」と反省を忘れなかった。
不振から約2か月の2軍暮らしを経て、6月下旬、リリーフ役として1軍に復帰した。だが、完全復調とはいかなかった。一時は北京五輪日本代表の辞退を考えたほど悩んだ。7月上旬、後輩選手から「上原さん、笑いましょう」と指摘された。それ以降、顔を合わせるたびに「やまない雨は」「ない!」、「笑う門には」「福来たる!」と掛け合い、笑顔を作った。だが、もうそんな必要もなくなった。
これで自身4連勝。対横浜戦は05年から8連勝となった。原監督は「メリハリが利いていて、制球も彼本来のものが出ていた」と賛辞を贈った。8回途中まで投げたが、まだ満足はしていない。「上原だよ。希望としては完投。上原だもん」尾花投手総合コーチは1人で9回を投げ抜くことを要求した。もちろん本人もそのつもりだ。「7回までの投球なら、次につながるね」メークレジェンドへ―欠かせない最後のピースが埋まった。
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