2008年10月24日
原巨人4発で竜に逆襲!小笠原が満塁弾
![](http://joker.rgr.jp/g/200810/24-1.jpg)
G党がどよめいた。驚いた。興奮した。いつもは、右翼席で同じ方向にグルグルと回るオレンジ色の応援タオルが、あまりの衝撃にバラバラだ。視線の先には悠々とダイヤモンドを一周する小笠原がいた。
先制された。嫌な雰囲気が東京ドームを包んでいた。一回一死二塁。ガッツが逆転2ランを放つ。さらに、わずか23分後の二回一死満塁。「もう一発、お願い!!」。一塁側スタンドから響いた女性ファンの叫びは現実のものとなる。VTRを見るような満塁弾。巨人に光が差し込んだ。
「サイコーです!! 後ろにつなげる意識だったけど、うまくバットにボールが乗ってくれた、きのうは悔しい思いをしていたので、何とか勝ちたかった」
お立ち台でヒーローは、あまりの興奮にベンチを外れたキャプテンの“十八番”を拝借して喜びを爆発させた。スタンドも気持ちは同じだ。たまった鬱憤(うっぷん)を晴らしてくれたヒーローの名前を叫び続けた。
2本塁打6打点の小笠原に加えて、ラミレス、李承ヨプ(イ・スンヨプ)にもアーチが飛び出し、中軸そろい踏みで4本塁打(9得点)。CS記録の17安打で落合竜をたたきのめした。CSの連敗は「4」でストップ。ようやく初勝利をあげた。
試合前。チームの雰囲気は最悪だった。第2ステージ開幕から全員で球場に隣接するホテルに宿泊。万全の準備をしたはずだったが、前日22日の初戦は同点の八回一死満塁で高橋由が最悪の併殺打。守護神クルーンが打たれた。3連敗を喫した昨年の第2ステージを思いださせるような不穏な空気が充満していた。
ところが、こんな状況にも超プラス思考の男がいた。原監督だ。
「お前たちは中日に12ゲームをつけたんだろう。相手を見下ろして戦え!!」。試合直前のミーティング。指揮官が笑顔で熱い言葉をかけた。
「きのうはちょっとしたことで負けたが、ガッツのホームランで全員の肩の力が抜けた。一戦をとったことで波も出る」
原監督もひと安心。1勝のアドバンテージがあるため、これで2勝1敗。もう負けない。一気にいく。原巨人はガッツの2発でよみがえった。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image