アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

アスリープ、大きくホップする

 マーベリックスのボーカル、ラウル・マロの新しいソロ・アルバムに、オーギー・マイヤースやショーン・サームが参加している、という話を小耳にはさみました。
 マロもマーベリックスもほとんど聴かないのですが、オーギーとショーンの動向には、興味津々なので、もう少し真偽を調べるつもりです。
 しかも、このアルバムは、レイ・ベンスンのスタジオで録音されたという話もあり、益々気になります。
 というわけで(?)、今回は、Asleep At The Wheelの同名2ndアルバムを引っ張り出してきました。


Asleep At The Wheel/Same Title

1. Choo Choo Ch'boogie
2. You and Me Instead
3. Jumpin' At the Woodside
4. Last Letter
5. Don't Ask Me Why (I'm Going To Texas)
6. The Kind of Love I Can't Forget
7. I'm Gonna' Be a Wheel Someday
8. Our Names Aren't Mentioned (Together Anymore)
9. Miss Molly
10. Blood-Shot Eyes
11. Dead Man

 前作の翌年、74年にリリースされていますが、早くもレコード会社を移籍しており、もともと1作きりの契約だったんでしょうか。
 それとも、売れたら延長という契約だったんでしょうか?
 後に、CDで2イン1のリイシューが出された際、1stと3rdがカップリングされていて、私などは「なぜ? どうして?」と思ったくちです。
その答えは、単純に会社が違ったからなのでした。

 結果的に、このアルバムは、Asleep At The Wheelの最初の成功作になりました。
収録曲のChoo Choo Ch'boogieは、グラミーを取ったはずです。

 前作は、Bob Willsへの深い愛情と憧憬が溢れているアルバムでした。
 本作も、基本は変わっていませんが、ジャンプやスイングの要素が増えたつくりになっています。

 Bob Wills自身が、カントリーに、ビッグ・バンド・スタイルのドラムやブラス、そしてエレキ・ギターを持ちこんだ人ですから、全く矛盾はないのですが、ここで取り上げているBob Willsナンバーは、Miss Molly1曲のみです。(だと思います。)

 Bob Wills直伝のウエスタン・スイングや、ワルツ、そしてジャンプやヒルビリー・ブギが、この後、Asleep At The Wheelのベーシックなスタイルになります。
 その最初の1枚となった記念碑的なアルバムがこれだと思います。

 ルイ・ジョーダンの軽快なChoo Choo Ch'boogieで始まり、グレン・ミラーのJumpin' At the Woodsideを挟みながら、ファッツ・ドミノ(?…デイヴ・バーソロミュー作)のI'm Gonna' Be a Wheel Somedayもやっていて、ブラック・ミュージックへの接近が顕著です。

 そして、Blood-Shot Eyesは、ハンク・ペニーが原曲ですから、ウエスタン・スイング、ないしはヒルビリー・ブギなんですが、何と言ってもこの曲の決定盤は、ワイノニー・ハリス盤です。
 もはや、ジャンプ・シャウターの名曲というべきでしょう。
 Asleep盤も、ワイノニー盤がお手本だと思います。

 今作でも、ドラムスのリロイ・プレストンが作品を提供していますが、その頻度は下がっています。
 一方、今作にもゲストとしてクレジットされている、ロスト・プラネット・エアメンのアンディ・ステインは、1stとは違い、フィドルよりもサックス・プレイヤーとして、活躍しています。

 今回も、ジョニー・ギンブル、バディ・スパイカーがゲスト参加しており、もっぱらフィドルはこの二人、とりわけジョニー・ギンブルが、相変わらず素晴らしいテキサス・フィドルを聴かせてくれます。
 陽気なツー・ステップも、美しいワルツも、ギンブルの名人芸を聴ける幸福を喜びましょう。

 そして、紅一点のクリス・オコンネルのボーカル曲は、アルバム1枚を続けて聴き通すうえで、やはり最良のアクセントになっています。
 徐々に、バンド内での力関係に微妙な変化が起こりつつある1枚ではないでしょうか。

 攻撃的なロックにしか興味がない方にも、ぜひ聴いていただきたい、至福の時を過ごせるリラクゼーション・アルバムだと思います。







この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。