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最後のときに

 Bob WIllsの純粋なオリジナル・アルバムって、どれなんだろう?
私は、時々そんなことを考えたりします。

 30年代から活躍していたBob Willsですが、50年代後半のロックンロール時代には、その人気は大きく下降したと思われ、録音の機会からも遠ざかることなっていたと思います。
 それでも、MCA録音などを聴くと、エイト・ビートの曲もやったりしていますし、My Shoes Keep Walking Back To Youのような、記憶に残る曲も残しています。
 しかし、さすがに、ロックが巨大なビジネスになった60年代には、過去の人扱いになっていたのではないかと推測します。

 この60年代こそが、まさに、シングルからアルバムへと時代が移り変わった時代だったのではないでしょうか。
 60年代には、リバティからアルバムが出ているようですが、このあたりが、最初からアルバム用に録音された音源なのでしょう。
 しかし、リイシュー状況はさみしく( というか、黄金期の音源のみ、繰り返しリイシューされ続けています。)、その全容は、いまいちよく分かりません。

 そんな中、これこそ、誰しも文句なくオリジナル・アルバムだと言えるのが、最後の吹き込みとなったFor The Last Timeというアルバムです。


For The Last Time
Bob Wills And His Texas Playboys
 

 ベイカーズフィールド・サウンドといわれる新しいカントリー・スタイルで、大きな人気を得ていたマール・ハガードが、Bob Willsの功績を称えたトリビュート・アルバムを発表したことが大きな後押しとなり、74年に、Bobにとって、結果的に最後のセッションとなる録音が行われました。

 Bob Willsは、この録音を全て終えることなく倒れ、再び録音に戻ってくることはありませんでした。
 残されたメンバーによって、アルバムは完成されましたが、For The Last Time最後のときに」というタイトルは、Bobの死後付けられたのでしょうか? それとも、Bob Wills自身が、自分の最後の仕事だと意識して、当初から考えていたものなのでしょうか。

 このアルバムには、Bob Willsが長いキャリアの中で行ってきた、膨大な録音の中で、ある意味ベストともいうべき選曲がなされています。
 正直、クリアな音で聴けるWillsナンバーは大変嬉しいですが、私の耳は、どうしても黄金期の録音と比較してしまいます。

 あの時代の空気が、ここにはありません。名曲を現代のサウンドで豪華にやっている、というのが、初めてこのアルバムを聴いた私の感想でした。
 今も、その印象はあまり変わっていません。
 参加メンバーも、私にはよくわかっていませんが、リード・ボーカルは、リオン・ローシュあたりが中心なんでしょうか?

 マール・ハガードがゲスト参加して歌った、I Wonder If You Feel The Way I Doは、後に、Asleep At The Wheelが、カントリー・スターを多数集めて、Bob Willsのトリビュート・アルバムを作った時にも選曲され、再びマールがこの曲を歌いました。
 彼にとっても、思い出の1曲だったのでしょう。

1. Playboy Theme
2. Yearning (Just For You)
3. Faded Love
4. What Makes Bob Holler
5. Stay All Night (Stay A Little Longer)
6. Goin' Away Party
7. Big Ball's In Cowtown
8. Keeper Of My Heart
9. Twin Guitar Boogie
10. Bubbles In My Beer
11. Blue Bonnet Lane
12. When You Leave Amarillo (Turn Out The Lights)
13. San Antonio Rose
14. I Wonder If You Feel The Way I Do
15. My Shoes Keep Walking Back To You
16. Miss Molly
17. I Can't Go On This Way
18. That's What I Like 'Bout The South
19. Silver Lake Blues
20. Milk Cow Blues
21. Comin' Down From Denver
22. Baby, That Would Sure Go Good
23. She's Really Gone
24. Crippled Turkey




I Wonder If You Feel the Way I Do
by Bob Wills & His Texas Playboys with Merle Haggard



 こちらは、マール・ハガードが、ボブの死後、プレイボーイズを従えてTV出演したときの模様です。
 ごぎげんなダンス・チューンと哀愁のワルツが満載です。








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