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スワンプ少年の帰郷

 少し前に聴いたアルバムが気に入ったので、もう1枚聴くことにしました。
 Swamp PopシンガーのWayne Foretです。

 本盤のジャケには、近影と63年ころの写真が並べてコラージュされています。
 この人は、60年代にデビューして、シングルを出していたのでしょうか?
 定番のコンピでは見かけませんが、最近関心を持っています。

 

Let's Do It Again
Wayne Foret 

1. Part Of Me (Clanton)
2. Come Into My Heart (Price)
3. One In A Million (Ram)
4. No No (Domino)
5. Juanita (Willis)
6. Diana (Anca)
7. Don't Cry No More (Foret)
8. Baby Workout (Wilson)
9. Time Will Tell (Beasley)
10. Where Did You Stay Last Night (Domino)
11. Let's Go, Let's Go, Let's Go (Ballard)
12. Born To Be A Loser (Donley)
13. Dream Walking (Domino)
14. Baby Please Come Home (Price)
15. Wonderin' (Penniman)

 Foretという姓では、以前にRyan ForetというSwamp Popシンガーを取り上げたことがありました。
 他にも、やはりSwamp Popシンガーで、Aaron Foretという人がいます。

 確認したわけではありませんが、おそらくは血縁関係はないと思われます。
 あるいは、ケイジャン系ではよくある姓なのかも知れません。

 良く似た姓の"Forest"が、何となく自然に英語圏風と感じるのに対して、Foretは、「フォレー」とか「フォーレ」などと読みたくなるフランス系の香りするような気がします。

 Ryan Foretは、その後2枚のアルバムを聴きましたが、私の好みでは、こちらのWayne Foretが方が好きです。

 Ryanが、イナタイ中にも若干コンテンポラリーな雰囲気が感じられるのに対して、Wayneは、とことんイナタく、さらに選曲が渋いのが私好みなのでした。

 ただ、本盤には、「えっ」と思う曲が混じっています。
 ポール・アンカの「ダイアナ」です。
 この曲は、本国での評価はどうなんでしょう。

 私の感覚では、ベタなオールディーズを代表する1曲です。
 カラオケの懐メロ英語曲の定番でもあります。

 この手垢のついた、何とももっさりした作りの曲は、あまりいい印象がありません。
 そう思うのは、有名すぎるからかもしれません。

 ポール・アンカでは、あえて言うなら、私は"Put Your Head On My Shoulder"が好きです。
 「あなたの肩に頬うめて」という(誤訳の)邦題が秀逸でした。

 中学生でもわかるレベルですから、これは確信犯かも知れません。
 つまり、「ぼくの肩でおやすみ」みたいなことだと思いますが、視点を変えて女性目線のタイトルにしたわけです。
 たとえマジで誤訳だとしても、洋画や洋楽の昔の邦題には、センス優先のものがあって好きです。

 さて、本盤は、Jimmy Clantonの"Part Of Me"で始まるのがおしゃれです。
 この曲は、59年の米AceのLP盤、"Just A Dream"の収録曲です。

 基本的に、"Just A Dream"タイプの曲で、ニューオリンズR&Bのテイストがファンにはたまりません。
 Jimmyは、ティーン・アイドルですが、自作名義の曲の多くは優れたR&Bテイストが感じられて良いです。

 Fars Dominoを3曲、Lloyd Priceを2曲やっています。
 このあたりの人選は王道ですが、選曲はひねっています。
 Fatsの3曲は、いずれも有名曲ではないと思います。
 "Dream Walking"は、シングルでさえないかも知れません。

 Lloyd Priceも傑作が数ある人ですが、Fatsに比べれば絶対数が少ないので分かりやすいです。
 ただ、"Baby Please Come Home"は、私は未聴でした。
 この人は、スペシャルティ時代の"Lawdy Miss Clawdy"がR&B史に残る記念碑的作品で、初期には同タイプの曲をいくつか作っていました。

 "Lawdy Miss Clawdy"は、私は、Swingin' Blue Jeans盤が好きです。
 他にも、"Stagger Lee"も"Personality"もありますが、レノンが大好きだった"Just Because"は特別な1曲ですね。
 ABC時代の編集盤では、MCAから出された"Greatest Hits"が選曲も音もいいのでお奨めです。

 もうかなり前のCDで、今なら曲数も多い最新リマスター盤があると思いますが、私はヴィンテージ感のないジャケながら、気に入っています。
 ちなみに、リイシューの制作は、Rhinoの仕事で有名なBill InglotとDan Herschです。

 Little Richardの"Wonderin'"が、これまた珍しいチョイスで面白いです。
 Richardは、シャウト系ばかりでなく、じっくり歌うものもいいので、久しぶりに原曲が聴きたくなりました。

 そして、嬉しい選曲が、Chuck Willisの"Juanita"です。
 この曲は、Willisのオリジナルより、私は、Charlie Rich盤がかなり好きです。
 サビで、「ファニーーイタ」と情感たっぶりに歌う、Charlieの声の出し方が最高でした。

 今作では、Clyde McPhattarをやっていませんが、この人にはぴたりとはまるので、またやってほしいものです。


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 追記

 ここ数日、たまりにたまったDVDをまとめて観たので、少しぼーっとしています。
 かなり観たのですが、まだ視界に入る棚にあるものだけで、未視聴のものが50本はあります。

 ほとんどが、邦画や海外ドラマなんですが、平積みされているものの中には、音楽関係があって、ざっとみたところ、10数本のコレクターズDVDがありました。

 熱くなって買ったのですが、マイ・ブームが少し冷めたんですね。
 こちらも、観なきゃ…。
 オフィシャルのフィールグッドも買って手元にきたことで安心して、まだ見てないし…。









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