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ゴッドファーザー、最初の5年間

 今回は、少し前に入手して、楽しみにしていたCDを聴きました。
 今年リリースされた、James Brownの新しい編集盤です。
 これは、JB研究の大家、Cliff White先生の最新の仕事で、JBのキャリアの最初の5年間に焦点を当てたコレクションになっています。

 
I'll Go Crazy
Every Track Released By The Godfather 1956-1960
James Brown

Disc: 1
1. Please, Please, Please (James Brown, Johnny Terry)'56
2. I Feel That Old Feeling Coming On (Nafloyd Scott, Nashpendle Knox)'56
3. Why Do You Do Me (Bobby Byrd, Sylvester Keels)'56
4. I Don't Know (James Brown, Johnny Terry)'56
5. I Walked Alone (Nash Knox, Nafloyd Scott)'56 
6. No, No, No, No (James Brown, Bobby Byrd, Johnny Terry)'56 
7. You're Mine, You're Mine (James Brown, Nafloyd Scott)'56
8. Hold My Baby's Hand (James Brown, Wilbert Smith, Nafloyd Scott, Bobby Byrd)'56 
9. Chonnie-On-Chon (James Brown, Wilbert Smith, Nafloyd Scott, Bobby Byrd)'56 
10. I Won't Plead No More (Bobby Byrd, Sylvester Keels)'56 
11. Just Won't Do Right (James Brown)'57 
12. Let's Make It (James Brown)'57 
13. Gonna Try (James Brown)'57 
14. Can't Be The Same (James Brown)'57 
15. Messing With The Blues (Floyd Hunt)'57 
16. Fine Old Foxy Self (James Brown)'59 
17. Love Or A Game (James Brown)'59 
18. Strange Things Happen (aka Why Does Everything Happen To Me)(Roy Hawkins, Jules Taub)'59
19. Begging, Begging (Rudolph Toombs, Julius Dixon)'58
20. Baby Cries Over The Ocean (James Brown)'57
21. That's When I Lost My Heart (James Brown)'58
22. That Dood It (Rose Marie McCoy, Rudolph Toombs)'57
Disc: 2
1. Tell Me What I Did Wrong (James Brown)'58 
2. Try Me (James Brown)'58
3. There Must Be A Reason (James Brown)'59
4. I've Got To Change (James Brown)'59 
5. Got To Cry (James Brown)'59
6. It Was You (James Brown)'59
7. I Want You So Bad (James Brown)'59 
8. It Hurts To Tell You (James Brown, Albert Shubert)'59 
9. Don't Let It Happen To Me (James Brown)'59 
10. Bewildered (Teddy Powell, Leonard Whitcup)'60  
11. Good Good Lovin' (James Brown, Albert Shubert)'60 
12. Wonder When You're Coming Home (James Brown)'60
13. I'll Go Crazy (James Brown)'60
14. This Old Heart (James Brown)'60 
15. I Know It's True (James Brown, Lloyd Stallworth)'60 
16. (Do The) Mashed Potatoes (Part 1) (Dessie Rozier)'59 
17. (Do The) Mashed Potatoes (Part 2) (Dessie Rozier)'59
18. Think (Lowman Pauling)'60 
19. I'll Never, Never Let You Go (James Brown)'60
20. You've Got The Power (James Brown, Johnny Terry)'60 
21. If You Want Me (James Brown)'60
22. Baby, You're Right (James Brown, Joe Tex)'60 
23. And I Do Just What I Want (James Brown)'60 
24. So Long (Irving Meisher, Remus Harris, Russ Morgan)'60
25. The Bells (Billy Ward)'60

 私は、これまでずっと「James Brownが好きになりたい」と思い続けてきました。
 しかし、未だに手放しで好きとまでは言えません。
 私には、JBのファンキー・ソウルは、アルバム1枚を聴きとおすには、Too Muchなのでした。
 曲単位では、大好きなものもあるんですが…。

 そんな私ですが、実は初期のリズム&ブルース時代は、割りと好きだったりします。
 というわけで、この2枚組CDには期待していたのでした。
 何しろ、あのクリフ・ホワイト先生の仕事です。

 JB研究にかけるクリフ先生の熱意あふれる仕事は、私にCDの黎明期を思い起こさせます。
 コンパクト・ディスクというものが出始めたころの、ごくごく初期にJBを体系的にCD化し始めたのがクリフ・ホワイトでした。(80年代中期から後期だと思います。)

 多分、どこかに隠れているはずですが、私が最初に買ったJBは、クリフ・ホワイト編集による、その名も"CD Of JB"だったはずです。
 何という独創的な(?)タイトルでしょう!!
今なら考えられないタイトルですが、CD黎明期ならではの見事なネーミングです。
 
 このCDが素晴らしかったのは、JBのショーを模した曲順で、スタジオ録音が収録されていたことでした。
 MCのコールをそのまま収録し、間髪いれず、JB'sの"Doing It To Death"でスタートするショーは、汗が飛び散るアップ・ナンバーの連続で火が出そうです。

 そして、"Bewildered"だったか、"It's Man's World"だったかと思いますが、JBが自分に酔いながらろうろうと歌う大げさなバラードを挟んで、再びアップ・ナンバーの連続攻撃となり、"Papa's Got A Bland New Bag"や"Sex Machine"を経て、最後は泣き咽ぶバラードの"Please, Please, Please"で大団円を迎えるという、初期から中期のJBのセットリストを疑似体験するような流れになっていたのです。
  
 このCDは、今では入手できないだろうと思いますが(?)、今思っても良くできていたと思います。
 最新のリマスタ盤が出れば欲しいものです。
 これは、続編も作られ、私はそちらも購入しました。
 続編は、第一集から外した曲を中心に収録したもので、こちらはコンセプト的には普通のコレクションでした。 

 さて、その懐かしのクリフ先生の最新のお仕事です。
 私は、久々にまとめて初期のJBを聴きました。
 本コレクションでの私の注目曲は、以下のとおりです。

Disc 1
1. Please, Please, Please
3. Why Do You Do Me
9. Chonnie-On-Chon
12. Let's Make It
Disc 2
2. Try Me
10. Bewildered
11. Good Good Lovin'
13. I'll Go Crazy
14. This Old Heart
16. (Do The) Mashed Potatoes (Part 1)
18. Think
20. You've Got The Power

 当たり前の選曲も当然含んでいますが、その他は少しマニアックなチョイスかも知れません。

 "Why Do You Do Me"は、JBとしては珍しいスロー・ブルースです。
 仮にFamous Flamesのコーラスがなく、ピアノだけの伴奏だったら、古いシティ・ブルースという感じです。

 "Chonnie-On-Chon"は、リトル・リチャードが元ネタのような、意味のない言葉を叫ぶロックンロールです。
 実は、初期のJBは、案外このてのものが少なく珍しいのでした。

 スタイルを模索していたころのJBは、大きく分けて、二つのスタイルしかありませんでした。
 ゴスペル・カルテットそのものといったスタイルと、ブルージーなR&Bのスタイルです。
 しかも、この二つは、かなり接近していて区別しがたいものもあります。

 先輩のスタイルをいただいた曲では、主としてリトル・リチャードや、ハンク・バラードの匂いを感じます。
 今回、改めて思ったのですが、JBって、本当に抽斗の少ない人なのでした。

 デビュー曲の"Please, Please, Please"は名作だと思います。
 去っていく恋人に対して、「行かないで、どうか行かないで」と懇願する歌です。
 歌詞の量が少なく、同じフレーズを執拗に繰り返します。
 スタイルは完全にゴスペルで、JBの「お願いだ、お願いだ」というコールの連呼に、Famous Flamesが「行かないで、行かないで」とレスポンスの連呼で応えます。
 
 確かに名作だと思いますが、実はこのパターンを使った曲が多数あります。
 すぐあとに出した"I Don't Know"からして、まさにそれです。
 ここでは、「分からない、分からない」と叫び続けています。

 一方、ブルージーR&Bと呼びたい一連の曲があって、これは先輩のスタイルを模したもの以外は、大体これに当たります。
 先輩のスタイルを模したものは、ロックンロールに接近したタイプです。
 初期のゴスペル風でない曲は、ほとんどブルージーR&Bタイプだと言いたいです。

 さて、それでも、流石にDisc2になると、幅が広がった気がします。
 自作の歌詞の量も人並みになったようです。
 また、三連のブルーバラードなどもやるようになります。

 同じ時期で、私が好きなのが、"Good Good Lovin'"と"This Old Heart"です。
 どちらも、リトル・リチャードにインスパイアされた曲だと思いますが、ポップさもあり、印象に残る曲です。

 そして、わざと後回しにしてきましたが、"Try Me"、"I'll Go Crazy"、"Think"は外せない名作ですね。
 あとの2曲と"Please, Please, Please"は、ダグ・サームのお気に入りで、Sir Douglas Quintetのライヴ盤で、繰り返しソフト化されていました。
 ダグは、"Try Me"はやっていたでしょうか?
 やってなくても、好きに違いないと思います。
 インストですが、JB版の"Night Train"もやっていました。

 JBの"Night Train"は、本選集収録曲の少し後くらいの録音じゃなかったかと思います。
 すでにファンクの香りがします。
 この後、JBは、まもなく"Out Of Sight"を発表して、ファンキー・ソウルの彼方へと旅立っていくのでした。



アポロ・シアターでのI'll Go Crazyです。







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