2011年02月26日
レンタカーで聴くカセット
今回は、かなり不安です。
この人の認知度はどれくらいなのでしょうか?
私は、全く知りませんでした。
というか、今でも知りません。
ジャケット写真をご覧ください。
これはひどいセンスですね。
未知のシンガーのうえ、このジャケットです。
私の食指が動く要素は全くないです。
でも、このとおり購入してしまっているのでした。
当然、それには理由があります。
1. The Boy That Radiates That Charm (Ron and Jimmy Isle)
2. Why Not Your Baby ? (Gene CLark, Doug Dillard)
3. Words For Sadness (Tim Rodgers)
4. Better Days (Theme From Man and Boy) (J.J.Johnson, Bill Withers)
5. Have A Little Mercy (Dorian Burton, Herman Kelly, Clyde Otis)
6. Evil (Steve Miller)
7. Something On Your Mind (Dino Valenti)
8. Nothing Takes The Place Of You (Toussaint L.McCall)
9. Give Back The Key To My Heart (Doug Sahm)
10. Nobody Knows Me (Lyle Lovett)
11. Say You Don't Mind (Denny Laine)
12. No Place To Fall (Towns Van Zandt)
13. We Love Each Other (Buddy Killen)
リサ・ミラーという人は、オーストラリアの女性シンガー・ソング・ライターらしいです。
私が持っている彼女のアルバムは、これ1枚きりです。
以上、私が知っている情報の全てです。
……。
すみません。
仕切り直します。
このアルバムは、02年にリリースされたもので、リサが全曲他人の曲をやっている企画盤です。
アルバム・タイトルは、自分で好きな曲を集めて録音したカセット・テープといった意味合いでしょう。
リサ・ミラーは、このアルバムでは物憂げな歌い方をしていて、曲によっては、マリア・マルダーや、ジャネット・クラインみたいに聴こえる場合があります。
なにしろ、彼女のオリジナル曲を全く知りませんので、これが普通なのか、今回が特別なのかは不明です。
ただ、伴奏がとても簡素なので、これがいつものスタイルとは思いずらいです。
ブックレットを開くと、セッション・データと並んで、各曲のソースとなったアルバムや、シングルの写真が掲載されています。
このビジュアルに訴えた構成が、何とも新鮮な試みで、思わず興味を持たずにはいられないのでした。
曲目リストをご覧下さい。
あなたは、このうちどれくらい知っている曲がありますか?
この曲は、誰それの曲、こっちはあの人の曲、といくつもご存知の方はえらいです。
私は、ほとんど知りませんでした。
どうも、様々なタイプの曲が混然と収録されているように思います。
さて、このブログを時々覗いていただいている方なら、曲目を見て、あるいは、私がこのアルバムを買った理由を理解されたかも知れません。
そうです。
注目は9曲目です。
ダグ・サームのGive Back The Key To My Heartをやっています。( またこの曲です!! )
私は、ダグ・サーム・ファンで、彼のカバーをやっているアルバムがあると、全く関心外のアーティストでも、ついふらふらと購入してしまうのでした。
リサは、取り上げた曲について、それぞれインスパイアされた対象を明かしています。
その明かし方が、先ほど少し触れた、アルバムやシングルの写真なのでした。
そこでは、原曲がなんであれ、リサが気に入っているバージョンを収めたアルバムや、シングルの写真が掲載されています。
まず、冒頭のThe Boy That Radiates That Charmでは、アーサー・アレクサンダーのアナログ盤、英AceのA Shot Of Rhythm And Soulの写真が掲載されています。
この曲は、アーサーの作品ではありませんし、アーサー・ファンの私もメロディが浮かんでこない曲です。
しかたなく、くだんのLPを引っ張り出して聴いてみました。
アーサー盤のタイトルは、The Girl That Radiates That Charmです。
元気なピアノが印象的な、アーサーとしては、かなり躍動感のある曲です。
リサ盤のリズム隊は、ギター、ダブル・ベース、ドラムスにオルガン、そしてE.Bowです。
これは、電気弓というものですか。
こちらは、やはり可愛らしくおだやかな仕上がりです。
ところで、この曲は、アーサーとしては未CD化ではないですか?
続くWhy Not Your Baby ?は、私は知らない曲ですが、ペダル・スチールの音が印象的なスロー・ナンバーです。
パーソネルの隣りには、ディラード&クラークのシングルの写真が掲載されています。
4曲目のBetter Daysは、Theme From Man and Boyと副題がついており、映画の主題歌でしょうか?
(うーむ、思い切り無知をさらけ出している気がします。)
作者の一人、ビル・ウィザーズは、有名なソウル・バラード・ヒットがある人ですね。
6曲目のEvilも知らない曲ですが、スティーヴ・ミラー作となっていて、マスクをかぶった男性のジャケット写真が掲載されています。
これは、まっとうに考えれば、スティーヴ・ミラー・バンドということでしょうか。
続く7曲目のSomething On Your Mindは、ビッグ・J・マクリーニーのThere Is Something On Your Mindではなく、ディノ・バレンティという人の作品のようです。
リサは、可愛らしくフォーキーに歌っています。
ここでも、ペダル・スティールが活躍しています。
掲載されている写真は、カレン・ダールトンのアルバム、In My Own Timeです。
これは、なぜか持っていたため、聴き比べてみました。
私にとっては、カレン・ダールトンもまた、謎の人です。
フォーキーな人だと思いますが、サザン・ソウルからモータウン、ザ・バンド、そしてジョージ・ジョーンズまでやっています。
キュートな女声を期待すると、その中世的な歌声に驚かされます。
選曲の混沌さは申し分ないですが、私の好みでは、もう少し覇気が欲しいです。
うーむ、「これが分からないとは、まだまだ青いなあ」という幻聴が聴こえます。
続くNothing Takes The Place Of Youは、作者のトゥーサン・マッコールが原曲のサザン・ソウル・バラードです。
ここでは、アコギと電気弓のみのシンプルな伴奏で歌われています。
オリジナルは、いくつかのコンピに収録されている名曲だと思いますが、マッコールの単独アルバムとしては、英Westsideから00年に出た同名アルバムがあります。
私の知る限りでは、マッコール唯一の単独CDだと思います。
そして、ダグ・サームのGive Back The Key To My Heartです。
ここでは、アコギ、ドブロ、ダブル・ベース、ドラムスからなる伴奏がついていて、これでもこのアルバムでは、かなり厚い編成です。
おまけとして、ハーモニー・ボーカルまで加わっています。
とても、優しくおだやかなテイクで、これはこれで魅力を感じます。
なぜこの曲なのかは不明ですが、やはり、アンクル・テュペロが、93年のAnodyneでダグ・サームを迎え、彼のリード・ボーカルで録音したことが大きな影響を与えたのではないでしょうか。
さて、お目当ての曲を久々に聴き返して満足しましたので、あとはさっと済ませたいと思います。
10曲目のNobody Knows Meは、ライル・ラヴェットの作品で、ジャケット写真も彼のアルバムが掲載されています。
曲は、リサのアンニュイな歌い方のせいもあるのでしょうが、子守唄のような感じに聴こえます。
続くSay You Don't Mindは、デニー・レイン作となっていますが、掲載されているジャケット写真は、コリン・ブランストーンのソロ・アルバムです。
名作ソロとの声も伝え聞きますが、私は、元ゾンビーズの人くらいの認識しかありません。
次のNo Place To Fallは、タウンズ・ヴァン・ザントの作品です。
掲載されている写真は、そのまま彼のアルバムですが、私の持っているものではありません。
そして、ラストのWe Love Each Otherは、バディ・キレン作となっていますが、掲載されている写真は、チャーリー・リッチのBhind Closed Doorです。
このアルバムは、少し前にこのブログで取り上げました。
こうやって各曲をたどりつつ、たまたま所有していた元歌を収録したアルバムと比較しながら聴くと、不思議と親しみがわいてくるのでした。
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蘇る銀狼
この人の認知度はどれくらいなのでしょうか?
私は、全く知りませんでした。
というか、今でも知りません。
ジャケット写真をご覧ください。
これはひどいセンスですね。
未知のシンガーのうえ、このジャケットです。
私の食指が動く要素は全くないです。
でも、このとおり購入してしまっているのでした。
当然、それには理由があります。
Car Tape
Lisa Miller
Lisa Miller
1. The Boy That Radiates That Charm (Ron and Jimmy Isle)
2. Why Not Your Baby ? (Gene CLark, Doug Dillard)
3. Words For Sadness (Tim Rodgers)
4. Better Days (Theme From Man and Boy) (J.J.Johnson, Bill Withers)
5. Have A Little Mercy (Dorian Burton, Herman Kelly, Clyde Otis)
6. Evil (Steve Miller)
7. Something On Your Mind (Dino Valenti)
8. Nothing Takes The Place Of You (Toussaint L.McCall)
9. Give Back The Key To My Heart (Doug Sahm)
10. Nobody Knows Me (Lyle Lovett)
11. Say You Don't Mind (Denny Laine)
12. No Place To Fall (Towns Van Zandt)
13. We Love Each Other (Buddy Killen)
リサ・ミラーという人は、オーストラリアの女性シンガー・ソング・ライターらしいです。
私が持っている彼女のアルバムは、これ1枚きりです。
以上、私が知っている情報の全てです。
……。
すみません。
仕切り直します。
このアルバムは、02年にリリースされたもので、リサが全曲他人の曲をやっている企画盤です。
アルバム・タイトルは、自分で好きな曲を集めて録音したカセット・テープといった意味合いでしょう。
リサ・ミラーは、このアルバムでは物憂げな歌い方をしていて、曲によっては、マリア・マルダーや、ジャネット・クラインみたいに聴こえる場合があります。
なにしろ、彼女のオリジナル曲を全く知りませんので、これが普通なのか、今回が特別なのかは不明です。
ただ、伴奏がとても簡素なので、これがいつものスタイルとは思いずらいです。
ブックレットを開くと、セッション・データと並んで、各曲のソースとなったアルバムや、シングルの写真が掲載されています。
このビジュアルに訴えた構成が、何とも新鮮な試みで、思わず興味を持たずにはいられないのでした。
曲目リストをご覧下さい。
あなたは、このうちどれくらい知っている曲がありますか?
この曲は、誰それの曲、こっちはあの人の曲、といくつもご存知の方はえらいです。
私は、ほとんど知りませんでした。
どうも、様々なタイプの曲が混然と収録されているように思います。
さて、このブログを時々覗いていただいている方なら、曲目を見て、あるいは、私がこのアルバムを買った理由を理解されたかも知れません。
そうです。
注目は9曲目です。
ダグ・サームのGive Back The Key To My Heartをやっています。( またこの曲です!! )
私は、ダグ・サーム・ファンで、彼のカバーをやっているアルバムがあると、全く関心外のアーティストでも、ついふらふらと購入してしまうのでした。
リサは、取り上げた曲について、それぞれインスパイアされた対象を明かしています。
その明かし方が、先ほど少し触れた、アルバムやシングルの写真なのでした。
そこでは、原曲がなんであれ、リサが気に入っているバージョンを収めたアルバムや、シングルの写真が掲載されています。
まず、冒頭のThe Boy That Radiates That Charmでは、アーサー・アレクサンダーのアナログ盤、英AceのA Shot Of Rhythm And Soulの写真が掲載されています。
この曲は、アーサーの作品ではありませんし、アーサー・ファンの私もメロディが浮かんでこない曲です。
しかたなく、くだんのLPを引っ張り出して聴いてみました。
アーサー盤のタイトルは、The Girl That Radiates That Charmです。
元気なピアノが印象的な、アーサーとしては、かなり躍動感のある曲です。
リサ盤のリズム隊は、ギター、ダブル・ベース、ドラムスにオルガン、そしてE.Bowです。
これは、電気弓というものですか。
こちらは、やはり可愛らしくおだやかな仕上がりです。
ところで、この曲は、アーサーとしては未CD化ではないですか?
続くWhy Not Your Baby ?は、私は知らない曲ですが、ペダル・スチールの音が印象的なスロー・ナンバーです。
パーソネルの隣りには、ディラード&クラークのシングルの写真が掲載されています。
4曲目のBetter Daysは、Theme From Man and Boyと副題がついており、映画の主題歌でしょうか?
(うーむ、思い切り無知をさらけ出している気がします。)
作者の一人、ビル・ウィザーズは、有名なソウル・バラード・ヒットがある人ですね。
6曲目のEvilも知らない曲ですが、スティーヴ・ミラー作となっていて、マスクをかぶった男性のジャケット写真が掲載されています。
これは、まっとうに考えれば、スティーヴ・ミラー・バンドということでしょうか。
続く7曲目のSomething On Your Mindは、ビッグ・J・マクリーニーのThere Is Something On Your Mindではなく、ディノ・バレンティという人の作品のようです。
リサは、可愛らしくフォーキーに歌っています。
ここでも、ペダル・スティールが活躍しています。
掲載されている写真は、カレン・ダールトンのアルバム、In My Own Timeです。
これは、なぜか持っていたため、聴き比べてみました。
私にとっては、カレン・ダールトンもまた、謎の人です。
フォーキーな人だと思いますが、サザン・ソウルからモータウン、ザ・バンド、そしてジョージ・ジョーンズまでやっています。
キュートな女声を期待すると、その中世的な歌声に驚かされます。
選曲の混沌さは申し分ないですが、私の好みでは、もう少し覇気が欲しいです。
うーむ、「これが分からないとは、まだまだ青いなあ」という幻聴が聴こえます。
続くNothing Takes The Place Of Youは、作者のトゥーサン・マッコールが原曲のサザン・ソウル・バラードです。
ここでは、アコギと電気弓のみのシンプルな伴奏で歌われています。
オリジナルは、いくつかのコンピに収録されている名曲だと思いますが、マッコールの単独アルバムとしては、英Westsideから00年に出た同名アルバムがあります。
私の知る限りでは、マッコール唯一の単独CDだと思います。
そして、ダグ・サームのGive Back The Key To My Heartです。
ここでは、アコギ、ドブロ、ダブル・ベース、ドラムスからなる伴奏がついていて、これでもこのアルバムでは、かなり厚い編成です。
おまけとして、ハーモニー・ボーカルまで加わっています。
とても、優しくおだやかなテイクで、これはこれで魅力を感じます。
なぜこの曲なのかは不明ですが、やはり、アンクル・テュペロが、93年のAnodyneでダグ・サームを迎え、彼のリード・ボーカルで録音したことが大きな影響を与えたのではないでしょうか。
さて、お目当ての曲を久々に聴き返して満足しましたので、あとはさっと済ませたいと思います。
10曲目のNobody Knows Meは、ライル・ラヴェットの作品で、ジャケット写真も彼のアルバムが掲載されています。
曲は、リサのアンニュイな歌い方のせいもあるのでしょうが、子守唄のような感じに聴こえます。
続くSay You Don't Mindは、デニー・レイン作となっていますが、掲載されているジャケット写真は、コリン・ブランストーンのソロ・アルバムです。
名作ソロとの声も伝え聞きますが、私は、元ゾンビーズの人くらいの認識しかありません。
次のNo Place To Fallは、タウンズ・ヴァン・ザントの作品です。
掲載されている写真は、そのまま彼のアルバムですが、私の持っているものではありません。
そして、ラストのWe Love Each Otherは、バディ・キレン作となっていますが、掲載されている写真は、チャーリー・リッチのBhind Closed Doorです。
このアルバムは、少し前にこのブログで取り上げました。
こうやって各曲をたどりつつ、たまたま所有していた元歌を収録したアルバムと比較しながら聴くと、不思議と親しみがわいてくるのでした。
Lisa Millerはこんな人のようです。
この曲は、予想外にガール・ホップしてます。
この曲は、予想外にガール・ホップしてます。
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