ドックが好き|部屋を整理したら忘れていたものが出てきた

ドックが好き

　突然ですが、本棚の話から始めます。
　私は、ごく普通の本棚を使っているんですが、収納しているのは、全て文庫本です。そうなると、皆さん分かっていただけると思うんですが、奥行きに余裕があって、きっちり背もたれまで詰めて収納すると、前の部分が余ります。

　そこで、いつ頃からか、私は、CDを文庫本の前に並べるようになったのです。
　昨晩、寝る前に、奥の文庫本( 平井和正の角川文庫版「悪夢のかたち」…今は古本屋かオークションでしか入手困難です。) を取りだすため、その前に並べているCDを、ひとつかみ取り出しました。
　今回は、その中の1枚のお話です。

My Dear Old Southern Home
Doc Watsonです。

　ドック・ワトソンの全盛期っていつ頃なんでしょう。
　ヴィンテージ期が、ヴァンガード時代なのは間違いないでしょう。
　でもその後の活動も、ずっと一貫してスタンスもプレイの充実度も変わることはなかったはずです。素晴らしいです。

　このアルバムは，90年代のシュガーヒル録音の中でも、特に優れものだと思っています。
　個人的に大好物、ど真ん中な曲ばっかりなのです。
　１曲目は、いきなりジミー・ロジャースのカヴァーで始まります。
　アップ・テンポのブルーグラス・アレンジで、めちゃくちゃカッコイイです。
　⑧のGrandfather's Clock　は、おなじみの童謡「おじいさんの古時計」です。
　良いいです。「僕の白髪のおとうさん」⑫That Silver Haired Daddy Of Mine も、心温まる名演です。

　こんなのを聴いていると「オールド・タイムはいいなあ」としみじみ思ってしまいます。
　曲のタイトルを見てるだけで、色々想像してしまいます。
　「戻らない船」とか、「さびしい旅」とか「天国に電話はない」、「坑夫の子供の夢」、「人生は川のよう」などなど…。
　うーん良い。
　
　それでもって、中でも最高なのは、「愛しているならさよならは言わないで」
　⑨Don't Say Goodbye If You Love Me です。
　しっとり美しいワルツに大感動です。

1.My Dear Old Southern Home
2.Ship That Never Returned
3.Your Lone Journey
4.My Friend Jim
5.No Telephone In Heaven
6.Dream Of The Miner's Child
7.Wreck Of The Number Nine
8.Grandfather's Clock
9.Don't Say Goodbye If You Love Me
10.Sleep Baby Sleep
11.Signal Light
12.That Silver Haired Daddy Of Mine
13.Life Is Like A River

　　今夜は、Old Timeでなごみたい気分です。
　　曲は、Jimmie Rodgers の「桃の実が実るころ」です。