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オールド・ジョーは、家路へ

 前回、実は最後に次のフレーズを入れていたのですが、最終的に削除しました。
 「次回は、Dave EdmundsI'm Coming Homeを取り上げたいと思います。」
 はずしたのは、私は根気に欠けるため、気が変わるかも知れないと思ったからです。
でも、結局この話題を引っ張ることになりました。


 今日になって、ある曲を発見したからです。
きっかけは、やはり最近の私のひそやかな楽しみである、LP棚探りでした。
 今回出てきたのは、Pヴァインから出されたChessのリイシューなんですが、Chessとしては異色の2枚組Just Go Wild And Boppin'です。

 何が異色かというのは、ジャケット写真を見ていただければ、わかると思います。
なんとロカビリー関連の録音を集めたLPなのでした。


 そんな、アルバムの中に、ロカビリー・アレンジのOld Black Joeが入っていたのです。
 演者は、Jerry Adamsという無名人で、ピアノ・ロッカーという感じです。

 私は、Refreshmentsの回で、Dave EdmundsI'm Coming Homeは、トラッドのアレンジとなっているが、Old Black Joeが元歌ではないだろうか? と記述しました。
 そこに、恰好の素材が出てきたのです。俄然関心が再燃しました。

 というわけで、素材を見つけた私は、久しぶりに動画を作ってみました。
使用したのは、Jerry AdamsOld Black Joeと、Dave EdmundsI'm Coming Homeです。

 ただ、ひとつ気にかかっていることがあります。
 DaveI'm Coming Homeの元歌ではないかと推察した、トラッド曲、Old Black Joeですが、Stephen Fosterが書いた曲ではないのか? ということです。
 そんなクレジットがされているものを、わりと見ます。

 Fosterといっても、すぐイメージが出てこないと思いますが、例えば「オー・スザンナ」とか、「草競馬」とか、「スワニー・リバー」とかメロディを聴けば、「ああ、あれか」とわかる曲が多いです。

 60sビート・バンド好きには、Beautiful Dreamerなんて曲のブリティッシュ・ビート版を思い出してほしいです。ハンブルグ時代のBeatlesもやっていた( はずの) あの曲です。
 ただ、この人、カーター・ファミリーA.P.カーターなどと同じで、伝承曲を足で収集して、集めた曲を形にまとめ、最終的には自作として発表しちゃった人じゃないの? という不遜な疑問がちらちらします。

 私が持っているBeautiful Dreamer The Songs Of Stephen Fosterという、主にカントリー系シンガーがFosterをカヴァーした企画盤があるんですが、タイトルに反して、収録曲のクレジットは、トラディショナルとなっています。謎です。
 ここら当たりの話題は、偉大な人をそしっているかもしれないので、小声でお願いします。

 というわけで、動画ですが、私の稚拙ないたずらの前に、こちらの動画で、Old Black Joeの基本に触れて下さい。
 それではどうぞ。
 ディキシー・ランド・ジャズ版Old Black Joeです。


 そして、より親しんでいただくため、日本語詩盤はどうでしょうか?

  
 そして、最後にDave EdmundsI'm Coming Homeをベースに作った動画です。




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