2011年01月11日
町一番のぐーたら娘
大切にとっておいた宝物
早くから手に入れていたんですが、なんだか聴くのが惜しくて、先延ばしにしていたアルバムをついに聴きました。
1. You're to Blame
2. Just Let Go
3. Mind of Men
4. Laziest Girl in Town : Cole Porter
5. Gone Solid Gone : Mcqueeen, Sanger
6. Anyone But You
7. Love Isn't Like That
8. Lonely Madman : Dan Hicks
9. Skeletons In My Closet : David Sanger
10. You're My Only Home : Stephin Merritt
このアルバムは、10年にリリースされたもので、Elizabeth McQueenのソロ作として、3作目に当たります。
彼女は、2作の素晴らしいソロ・アルバムを出したあと、Asleep At The Wheelのドラマー、David Sangerと結婚したことをきっかけに、Asleepに正式に加入し、10年の新作、It's A Good Dayでも存在感を発揮しています。
今作は、彼女がAsleepに加入し、恐らくは出産を経験したのちに、新たな気持ちでリリースした最新作です。
彼女の1stは、バンド志向が強い女の子が全力でてがけた、しかし中身は、古い曲好きの正体が見え隠れする、シンガー・ソング・ライター的な1枚でした。
対して2ndアルバムは、英国産パブ・ロックへの溢れるような愛情を、大声で宣言したかのような、最高にキャッチーかつ激渋嗜好のおじさん殺しの1枚でした。
選曲のしぶさがたまりません。
そして今作は、軽快なアコーステイック・スイング調でスタートし、クラリネットとコルネット(私は基本的に同じものだと思っていました。)を、そこかしこに効果的にフィーチャーした、ジャジーな雰囲気のサウンドに仕上がっています。
このアルバムは、彼女と夫のデイヴ・サンガーの共同制作となっています。
伴奏メンツの中には、元アスリープのピアニストで、たびたびゲスト参加している、フロイド・ドミノの名前をみることが出来ます。
リズのボーカルは、ジャズ小歌的な曲では、ときにマリア・マルダーを連想させるような、メランコリックで、レイジーな香りを漂わせた小悪魔的な歌声を聴かせています。
私は、レイ・ベンスンが制作した、スージー・ボガスのソロ作を頭に浮かべました。
ボーカルの感じは違いますが、女性ロカビリアンのイメージもあった彼女が、ジャジーでスイング感あふれる小粋なナンバーを歌いこなすのを聴いて、新鮮な驚きと若干期待を外された想いが交錯して、複雑な気分になったものでした。
リズの場合は、やはり思い切り趣味に走ったギークなアルバムを作ってほしい、そう思う一方で、もしかしたら、これもありかも、どうせなら、ジャネット・クライン並みにとことん突っ切って欲しい、そんな風にも思いました。
比較的オリジナル曲が多いですが、ディートリヒで知られる(らしい)、コール・ボーター作のアルバム・タイトル曲と、他の曲との間には、さほどの違和感はありません。
ダン・ヒックスの作品は、もちろんおしゃれです。
それこそ、いつレイジー・ムーンとか、ザット・オールド・ラッキー・サンなどが出てきても可笑しくない、そんな1枚です。
アスリープの最新作では、テキサス・プレイボーイズの後期のリード・シンガーだった、リオン・ローシュとタメを張ってデュエットしていた彼女です。
もともと古い音楽が好きな人なのです。
パブ・ロック好きも、オールドタイム好きも、同じ一人の女性にごく自然と同居する、伝えたいという欲求が生みだした、楽しい表現の形なのでした。
関連記事はこちら
新入部員は、眼鏡女子
まるごとパブ・ロック
追記(お知らせ)
Googleアラートというサービスをご存知でしょうか?
関心のあるキーワードを登録しておくと、世界中のサイトを巡回しているGoogleのクローラ・ロボットが、指定したワードを含む新着ニュースやブログなどを抽出して、メールで通知してくれるサービスです。
私は、好きなアーティストや作家などの名前を複数登録していますが、必ずしも有益な情報のみが通知されるわけではなく、ショップやオークションなどの情報も含まれています。
しかし、まれに興味深いサイトや、ブログを発見するきっかけとなることがあり、あなどれません。
今回、そのアラートで、Youtubeと和訳した歌詞でbluesを楽しもう!、というブログを知ることが出来ました。
ブルースを中心に、ブラック・ミュージックの歌詞に出てくる慣用句などを楽しく紹介されている、たいへん興味深いブログです。
なるほど、こういう歌詞だったのか、と感心することしきりで、英語がわからない私などには、とてもありがたいブログです。
リンク集に追加しましたので、興味を持たれた方は、一度覗かれてはいかがでしょうか?
早くから手に入れていたんですが、なんだか聴くのが惜しくて、先延ばしにしていたアルバムをついに聴きました。
The Laziest Girl In Town
Elizabeth McQueen
Elizabeth McQueen
1. You're to Blame
2. Just Let Go
3. Mind of Men
4. Laziest Girl in Town : Cole Porter
5. Gone Solid Gone : Mcqueeen, Sanger
6. Anyone But You
7. Love Isn't Like That
8. Lonely Madman : Dan Hicks
9. Skeletons In My Closet : David Sanger
10. You're My Only Home : Stephin Merritt
このアルバムは、10年にリリースされたもので、Elizabeth McQueenのソロ作として、3作目に当たります。
彼女は、2作の素晴らしいソロ・アルバムを出したあと、Asleep At The Wheelのドラマー、David Sangerと結婚したことをきっかけに、Asleepに正式に加入し、10年の新作、It's A Good Dayでも存在感を発揮しています。
今作は、彼女がAsleepに加入し、恐らくは出産を経験したのちに、新たな気持ちでリリースした最新作です。
彼女の1stは、バンド志向が強い女の子が全力でてがけた、しかし中身は、古い曲好きの正体が見え隠れする、シンガー・ソング・ライター的な1枚でした。
対して2ndアルバムは、英国産パブ・ロックへの溢れるような愛情を、大声で宣言したかのような、最高にキャッチーかつ激渋嗜好のおじさん殺しの1枚でした。
選曲のしぶさがたまりません。
そして今作は、軽快なアコーステイック・スイング調でスタートし、クラリネットとコルネット(私は基本的に同じものだと思っていました。)を、そこかしこに効果的にフィーチャーした、ジャジーな雰囲気のサウンドに仕上がっています。
このアルバムは、彼女と夫のデイヴ・サンガーの共同制作となっています。
伴奏メンツの中には、元アスリープのピアニストで、たびたびゲスト参加している、フロイド・ドミノの名前をみることが出来ます。
リズのボーカルは、ジャズ小歌的な曲では、ときにマリア・マルダーを連想させるような、メランコリックで、レイジーな香りを漂わせた小悪魔的な歌声を聴かせています。
私は、レイ・ベンスンが制作した、スージー・ボガスのソロ作を頭に浮かべました。
ボーカルの感じは違いますが、女性ロカビリアンのイメージもあった彼女が、ジャジーでスイング感あふれる小粋なナンバーを歌いこなすのを聴いて、新鮮な驚きと若干期待を外された想いが交錯して、複雑な気分になったものでした。
リズの場合は、やはり思い切り趣味に走ったギークなアルバムを作ってほしい、そう思う一方で、もしかしたら、これもありかも、どうせなら、ジャネット・クライン並みにとことん突っ切って欲しい、そんな風にも思いました。
比較的オリジナル曲が多いですが、ディートリヒで知られる(らしい)、コール・ボーター作のアルバム・タイトル曲と、他の曲との間には、さほどの違和感はありません。
ダン・ヒックスの作品は、もちろんおしゃれです。
それこそ、いつレイジー・ムーンとか、ザット・オールド・ラッキー・サンなどが出てきても可笑しくない、そんな1枚です。
アスリープの最新作では、テキサス・プレイボーイズの後期のリード・シンガーだった、リオン・ローシュとタメを張ってデュエットしていた彼女です。
もともと古い音楽が好きな人なのです。
パブ・ロック好きも、オールドタイム好きも、同じ一人の女性にごく自然と同居する、伝えたいという欲求が生みだした、楽しい表現の形なのでした。
You're To Blameです。
関連記事はこちら
新入部員は、眼鏡女子
まるごとパブ・ロック
追記(お知らせ)
Googleアラートというサービスをご存知でしょうか?
関心のあるキーワードを登録しておくと、世界中のサイトを巡回しているGoogleのクローラ・ロボットが、指定したワードを含む新着ニュースやブログなどを抽出して、メールで通知してくれるサービスです。
私は、好きなアーティストや作家などの名前を複数登録していますが、必ずしも有益な情報のみが通知されるわけではなく、ショップやオークションなどの情報も含まれています。
しかし、まれに興味深いサイトや、ブログを発見するきっかけとなることがあり、あなどれません。
今回、そのアラートで、Youtubeと和訳した歌詞でbluesを楽しもう!、というブログを知ることが出来ました。
ブルースを中心に、ブラック・ミュージックの歌詞に出てくる慣用句などを楽しく紹介されている、たいへん興味深いブログです。
なるほど、こういう歌詞だったのか、と感心することしきりで、英語がわからない私などには、とてもありがたいブログです。
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【トラッド、オールドタイムの最新記事】
投稿者:エル・テッチ|00:22|トラッド、オールドタイム
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