2010年11月12日
スワンプ・ポップ・ア・ラ・カルト
少し前に、Thank You Bobbyというコンピレーションの楽しさについて書いたことがありました。
このコンピは、主にデューク時代のBobby Blandのスタイルを意識して吹き込まれた楽曲を集めたものでした。
その中で、Margo Whiteという女性シンガーがやったブランドのカバー、I'm Not Ashamedについて、少し触れたのですが、その曲が入っているLPを所有していたことに気が付きました。
このLPは、75年に発売されたものですが、いつごろ購入したのかは不明です。
今回、ちょっと楽しくなったのは、このLPが、なんとスワンプ・ポップのコンピレーションだったからです。
Side One
1. Before I Grow Too Old : Tommy Mclain
2. Big Blue Diamonds : Clint West
3. Your Arms Around Me : Charles Mann
4. I'm So Lonesome I Could Cry : Tommy Mclain
5. Lil' Cajun Girl : Gene King
6. Think It Over : Tommy Mclain
Side Two
1. You Got Me Whistlin' : Johnnie Allan
2. When My Heart Hurts No More : Clint Weat
3. Sweet Soul Music : Lil Bob & Lollipops
4. When A Man Loves A Woman : Tommy Mclain
5. I'm Not Ashamed : Margo White
6. Mr. Jeweler : Clint West
発売元は、Jin & Swallow Recordで、いなたいジャケット・デザインが、このアルバムの内容が垢ぬけないものであることを示唆しています。
内容は、曲目リストをご覧になればお分かりのとおり、Tonmmy Mclain、Clint West、Johnny Allanという、スワンプ・ポップを代表する白人シンガーの録音が中心になっています。
彼らの吹き込みに共通するのは、哀愁を漂わせるアレンジであること、青臭く(黒っぽくない)、か細い印象を与えるボーカルであることなどです。
私は、彼らのリーダー・アルバムを持っていて、気に入っていますが、黒人音楽のファンの中には、一顧だにしない方もいるに違いありません。
白人でも、エディ・ヒントンのように、その素性を知らなければ黒人だと思って疑うことがないほど、黒い雰囲気を醸し出す人も存在します。
しかし、先にあげた3人は、一聴して明らかに白人だと分かる青さが特徴です。
ニューオリンズR&Bのカバーなどでは、さほどではありませんが、メンフィス・ソウルのカバーとなると、やはりボーカルの青臭さ、演奏のチープさを感じてしまいます。
私などは、「精一杯がんばっているなあ…」「危なっかしくて放っておけないなあ…」という印象を受け、愛おしくなってしまうのでした。
このあたりが、同じスワンプ・ポップでも、Cookie & The Cupcakesなどの黒人ボーカル&インスト・グルーブとは違うところです。
このアルバムの収録曲の中で、私が注目せずにいられないのは、選曲からして愛おしさが溢れる、チャールズ・マンのYour Arms Around Meと、クリント・ウエストのWhen My Heart Hurts No Moreです。
何というのでしょう。
私が想起するのは、例えが唐突ですが、あかぎれの手をこすりあわせて、白い息を吐いている、ほっぺの赤い少年を見るような感じです。
そして、Before I Grow Too Oldと、You Got Me Whistlin'にもまた、大きな魅力を感じます。
Before I Grow Too Oldは、ファッツ・ドミノ盤はもちろん、オーギー・マイヤース盤も大好きな、お気に入りの曲です。
You Got Me Whistlin'は、ジョニー・アランのレパートリーの中でも好きな1曲です。
そして、 Big Blue Diamondsは、このクリント・ウエスト盤が、この曲との初めての出会いでした。
原曲は、ヒルビリー・ブギのRed Perkins盤(50年)らしく、同年にシンギング・カウボーイのTex Ritter盤も出ているということを、最近知りました。
テックス・リッター盤のサンプルを試聴しましたが、クリント・ウエスト盤のおもかげは有りません。
ウエスト盤のお手本は、フタミジュンさんにご教示いただいたとおり、Little Willie John盤(62年)だと思います。
おそらく、黒人シンガーでこの曲を最初に取り上げたのが、リトル・ウイリー・ジョンだと思います。
レッド・パーキンスとリトル・ウイリー・ジョンは、同じキング・レコードの所属でした。
ただ、このアレンジで、最初にヒットを出した白人シンガーは、Gene Summers盤(63年)のようです。
近年では、ヴァン・モリソンによって、06年にカントリー・アレンジ盤が世に出ていることを、Mr.Pitifulさんのブログ、R 'n' S & B+Cで知りました。
今、私が気になっているのは、Mr. Jewelerという曲です。
またまた、私の中の原曲探しの衝動が、むくむくと大きくなりつつあるのでした。
関連記事はこちら サンキュー、ボビー
生鮮 ! 懐メロジュークボックス
このコンピは、主にデューク時代のBobby Blandのスタイルを意識して吹き込まれた楽曲を集めたものでした。
その中で、Margo Whiteという女性シンガーがやったブランドのカバー、I'm Not Ashamedについて、少し触れたのですが、その曲が入っているLPを所有していたことに気が付きました。
このLPは、75年に発売されたものですが、いつごろ購入したのかは不明です。
今回、ちょっと楽しくなったのは、このLPが、なんとスワンプ・ポップのコンピレーションだったからです。
South Louisiana Juke Box Hits
Side One
1. Before I Grow Too Old : Tommy Mclain
2. Big Blue Diamonds : Clint West
3. Your Arms Around Me : Charles Mann
4. I'm So Lonesome I Could Cry : Tommy Mclain
5. Lil' Cajun Girl : Gene King
6. Think It Over : Tommy Mclain
Side Two
1. You Got Me Whistlin' : Johnnie Allan
2. When My Heart Hurts No More : Clint Weat
3. Sweet Soul Music : Lil Bob & Lollipops
4. When A Man Loves A Woman : Tommy Mclain
5. I'm Not Ashamed : Margo White
6. Mr. Jeweler : Clint West
発売元は、Jin & Swallow Recordで、いなたいジャケット・デザインが、このアルバムの内容が垢ぬけないものであることを示唆しています。
内容は、曲目リストをご覧になればお分かりのとおり、Tonmmy Mclain、Clint West、Johnny Allanという、スワンプ・ポップを代表する白人シンガーの録音が中心になっています。
彼らの吹き込みに共通するのは、哀愁を漂わせるアレンジであること、青臭く(黒っぽくない)、か細い印象を与えるボーカルであることなどです。
私は、彼らのリーダー・アルバムを持っていて、気に入っていますが、黒人音楽のファンの中には、一顧だにしない方もいるに違いありません。
白人でも、エディ・ヒントンのように、その素性を知らなければ黒人だと思って疑うことがないほど、黒い雰囲気を醸し出す人も存在します。
しかし、先にあげた3人は、一聴して明らかに白人だと分かる青さが特徴です。
ニューオリンズR&Bのカバーなどでは、さほどではありませんが、メンフィス・ソウルのカバーとなると、やはりボーカルの青臭さ、演奏のチープさを感じてしまいます。
私などは、「精一杯がんばっているなあ…」「危なっかしくて放っておけないなあ…」という印象を受け、愛おしくなってしまうのでした。
このあたりが、同じスワンプ・ポップでも、Cookie & The Cupcakesなどの黒人ボーカル&インスト・グルーブとは違うところです。
このアルバムの収録曲の中で、私が注目せずにいられないのは、選曲からして愛おしさが溢れる、チャールズ・マンのYour Arms Around Meと、クリント・ウエストのWhen My Heart Hurts No Moreです。
何というのでしょう。
私が想起するのは、例えが唐突ですが、あかぎれの手をこすりあわせて、白い息を吐いている、ほっぺの赤い少年を見るような感じです。
そして、Before I Grow Too Oldと、You Got Me Whistlin'にもまた、大きな魅力を感じます。
Before I Grow Too Oldは、ファッツ・ドミノ盤はもちろん、オーギー・マイヤース盤も大好きな、お気に入りの曲です。
You Got Me Whistlin'は、ジョニー・アランのレパートリーの中でも好きな1曲です。
そして、 Big Blue Diamondsは、このクリント・ウエスト盤が、この曲との初めての出会いでした。
原曲は、ヒルビリー・ブギのRed Perkins盤(50年)らしく、同年にシンギング・カウボーイのTex Ritter盤も出ているということを、最近知りました。
テックス・リッター盤のサンプルを試聴しましたが、クリント・ウエスト盤のおもかげは有りません。
ウエスト盤のお手本は、フタミジュンさんにご教示いただいたとおり、Little Willie John盤(62年)だと思います。
おそらく、黒人シンガーでこの曲を最初に取り上げたのが、リトル・ウイリー・ジョンだと思います。
レッド・パーキンスとリトル・ウイリー・ジョンは、同じキング・レコードの所属でした。
ただ、このアレンジで、最初にヒットを出した白人シンガーは、Gene Summers盤(63年)のようです。
近年では、ヴァン・モリソンによって、06年にカントリー・アレンジ盤が世に出ていることを、Mr.Pitifulさんのブログ、R 'n' S & B+Cで知りました。
今、私が気になっているのは、Mr. Jewelerという曲です。
またまた、私の中の原曲探しの衝動が、むくむくと大きくなりつつあるのでした。
こちらは、クリント・ウエストのBig Blue Diamonds(65年)です。
こちらは、リトル・ウイリー・ジョン盤(62年)です。
こちらは、ジーン・サマーズ盤(63年)です。
そして、こちらがヴァン・モリスンのパフォーマンスてす。
関連記事はこちら サンキュー、ボビー
生鮮 ! 懐メロジュークボックス
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