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生鮮 ! 懐メロジュークボックス

 今回は、スウェーデンのRockpileともいうべき、バー・バンド、Refreshmentsの08年作、Jukebox-Refreshing Classicsです。
 Refreshmentsは、ご存知だと思います。
99年の3rdアルバム、Are You Readyは、日本盤も出されました。

 この日本盤は、Billy Bremnerが正式メンバーとして参加していたため、パブ・ロック・ファンは、みんな買ったと思います。
 Billy Bremnerは、その後メンバーから外れても、Geraint Watkinsとともにゲスト参加したり、プロデュースしたりしているようです。
 ( このあたりのことは、「CD購入バカ日記」というブログの管理人、CDバカさんの記事が参考になります。)

 そして、Dave Edmundsの00年のライヴ盤、A Pile Of Rockで、Daveのバックを務めたのが、彼らでした。
 そのことを確認しようと、アルバムを探しだしたところ、日本盤のライナーノーツをobinさんが書かれていたことに気付いて驚きました。

 Refreshmentsは、タイトで質実なタイプのロックンロール・バンドです。
例えば、同じロックンロール・バンドでも、フェイセスようなルーズなバンドとは感触が違い、魅力も違います。また、攻撃性といった面も皆無です。

 10作以上あるアルバムは、いずれも同じような印象を受けるもので、その演奏は、エイトビートの快楽に溢れており、はまると習慣性が高いです。
 しかし、その美しいまでのマンネリズムは、平坦でスリルがないと感じる人もいるかも知れません。


Jukebox-Refreshing Classics
Refreshments

1. Jukebox (オリジナル)
2. Buzz, Buzz, Buzz
3. I'm Comin'Home
4. Talking About You
5. The Fat Man
6. Love Letters
7. Down The Road Apiece
8. Georgia Slop
9. Judy ( T.Rendell )
10. Big Blue Diamonds
11. Your True Love
12. A Big Hunk Of Love
13. I Got Loaded
14. Pucker Paint
15. Pledging My Love
16. High School Confidential


 今回、このアルバムを選んだのは、これがカヴァー・アルバムだからです。
ベテラン・バンドが、このような企画盤を出す場合は、煮詰まっているケースが多いですが、彼らの場合は、これまで特段のヒット曲もなく、ブレイクした時期もないのですから、煮詰まりようがないです。 
 これは、彼らのバックボーンを少しばかりファンに明かした、サービス盤なのでした。

 さて、収録曲ですが、頭の1曲を除いて、全てカヴァーです。
 演奏は、オリジナルと同様のプレイで、特段の特徴はないですが、やはり曲の良さが耳に残ります。

 まず、ABuzz, Buzz, Buzzですが、黒人ボーカル・グループのHollywood Framesの57年盤が原曲です。
 メンバーの一人であるBobby Dayは、のちにソロになり、Rockin' Robinのヒットを出したりしています。
 Buzz, Buzz, Buzzは、Doug SahmJuke Box Musicでやっていました。
 私は原曲をRhinoのDoo Wop Box Vol.1で聴きました。

 BI'm Comin'Homeは、作者がC.Richとなっており、間違いなくCharlie Richだと思いますが、私が持っているSunの3枚組コンプリート集には入っていません。
 HiかDiabllo時代の吹き込みか、Smash時代かとも思いましたが、私の持っている、どのアルバムにも収録されていません。
 61年に、Elvis盤が出ており、もしかしたら本人の吹き込みはないのかも知れません。
しかし、「どこかで聴いたことがある」という思いは消えず、すっきりしてません。

 ちなみに、今回、私はこの曲を探しまくり、Johnny Horton版と、Dave Edmunds版に行きつきましたが、両曲とも同名異曲でした。
 Johnny Hortonは、ドワイト・ヨーカムHonky Tonk Manのオリジネイターです。
久しぶりに聴きましたが、HortonI'm Comin'Homeは、Grady Martinのギターが、ポール・バーリソンそっくりのプレイで、驚きました。
 ジョニー・バーネット・トリオのルーツは、Grady Martinかも知れません。
思わず聴き惚れました。

 Dave Edmunds版は、トラッドのアレンジとなっており、今回初めて気が付きましたが、メロディは、Old Black Joeだと思います。

 CTalking About Youは、Chuck Berry、DThe Fat Manは、Fats Dominoが原曲です。
このあたりは、改めて言うまでもないです。
 FDown The Road Apieceの原曲は、エイモス・ミルバーンでしょうか?
でも、お手本は、Chuck Berryか、Stones盤でしょう。

 GGeorgia Slopは、Jimmy McCracklinのようですが、私が持っているアルバムには収録されていず、原曲は未聴です。

 JYour True Loveは、Carl Parkins、KA Big Hunk Of Loveは、もちろんElvisです。
 そして、NPledging My Loveは、Johnny Aceの代表曲で、OHigh School Confidentialは、Jelly Lee Lewisのヒット曲です。
このあたりも、いまさらという感じですね。

 さて、私があえて後回しにした曲があります。
 まず、IBig Blue Diamondsですが、私にはSwamp Popのイメージがあり、連想するのは、Clint West盤ですが、例えば黒人シンガーの原曲があるんでしょうか?
 また、LI Got Loadedは、作者がC.Bobとなっていることから、原曲は、素直にLil Bob&Lollipops盤かと思いますが、フタミさん、いかがでしょうか? 
 この曲は、Los Lobosも、Robert Clayもやっていた酔っ払いソングです。

 最後に、全く知らない曲がありました。
 ELove Lettersと、HJudy、MPucker Paintの3曲です。
 どうやらELove Lettersは、映画曲のようで、45年Dick Haymes盤が初出かと思われますが、66年にElvisが吹き込んでいるようなので、そちらがお手本でしょう。
 MPucker Paintは、58年のDanny Wolfe盤が原曲のようで、Refreshments版は、普通にロツクンロールですが、原曲は、ロカビリーというか、ロッキン・カントリーようです。
Bear familyのロカビリー・コンピに収録されています。

 HJudyのみ、分かりませんでした。
作者は、T.Rendellとなっています。
 最後まで不明の曲もありましたが、この手のカヴァー企画盤は、原曲探求好きの私にとって、大好物であることを再確認したのでした。


Refreshmentsをバックに、It Was't Meを歌うDave Edmundsです。





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