「若しトラ」に続いて「ほぼトラ」と言われ始め、トランプ氏の米大統領復帰を予想する人々が増えている。
然し、米国事情を知る世界の人々は、スキャンダルやソーシャルメディア上の痛烈な発言からして、何故復活するのか理解できない。
トランプ氏の考えは米国の伝統的な価値観、政策と相反する。
歴史的にも、再選に挑んで敗れた後で大統領に復帰したのは、約130年前のクリーブランドしかいない。
トランプ氏の復帰可能性を検討するには、米国政治の流動性と不安定さを理解する必要がある。
無党派が約43% であり、その数は増えている。
多くの米国人が突然支持政党を変える可能性があり、将来予想はとても難しい。
トランプ氏の支持基盤は比較的小さいが驚くほど盤石である。
最も重要なのは民主党のシンボルカラーの青に因んだ「青い壁」と呼ばれる、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルべニアの3州である。
遠くからは見えない政治の底流の動きが最も重要だ。
今の段階ではトランプ氏は世論調査の数字より弱い様だ。
日本政治の古くからの言い伝え「一寸先は闇」は依然、米国政治にも当て嵌まる。
ケント・カルダー 米ジョンズ・ホプキンズ大教授 1948年米ユタ州生まれ。
ハーバード大で博士号。 プリンストン大教授を経て、97〜2001年には駐日米大使特別補佐官。
03年からジョンズ・ホプキンズ大高等国際問題研究大学院ライシャワー東アジア研究所長。
愛媛新聞 記事から
何所も無党派が増えている様だ。
無関心でも善悪の判断は必要だ。
損得と同じ位に。