「適度な飲酒には心臓や血管を守る作用がある」事を示す研究は複数あります。
但し「過剰な飲酒が心筋梗塞や脳卒中と言った心血管疾患のリスクを高める」事も報告されています。
飲酒量とこれらの疾患リスクの関係をグラフ化すると、U 字形又は J 字形のカーブを描く(飲酒量が増えるとリスクが下がるが、逆に一定量を超えるとリスクが上がる)と報告されていますが、未だに飲酒の適量と言うものに定まった結論はありません。
「アルコール飲料の種類は何が良いか?」についてはワイン、特に赤ワインは葡萄の果汁や皮、種を一緒に発酵させており、皮などに含まれるポリフェノールと言う抗酸化物質が豊富な事から、心血管疾患のリスク低減に役立つのではないかと言う研究が多くあります。
この種の論文を総合調査した所、ワインを飲む人は、全く飲まない人と比べて心筋梗塞の様な冠動脈疾患のリスクが24% 低下と言う結果も出ています。
但し注意点として、未だに「具体的にワインの摂取量を示したデータはない」事、良い結果が出た論文が世の中に発表され易い「出版バイアス」の存在などがあります。
その他にも年齢、性別、人種、体格、体質などの違いは重要で、個人個人の適量を見付ける事は簡単ではなさそうです。
愛媛大医学部教授 伊賀瀬 道也
愛媛新聞 加齢に対抗する為にから
1日1合程度?らしい。
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