日本語は特に、処理が難しい言語である。
単語間に区切りはなく、文法は無数に変化する。
そんな自然言語処理にも用いられ、A I において重要な技術の一つがニューラルネットワークだ。
人間の脳を真似た手法である。
私たちの脳は1千億個以上あるニューロン(神経細胞)からニューロンへ電気信号が送られる事で情報が伝達され、「思考」している。
ニューラルネットワークも同様である。
人の脳を疑似的に再現したニューロンが送り込まれた信号に反応し、どんどん情報を伝達していく。
そして各ニュ―ロンの判断を基に最終的な判断を下すと言う仕組みだ。
人が自らの手で知能を作ろうと試みた結果、辿り着いたのが人間の脳その物だったと言うのは何やら寓話めいていて面白い。
本年のノーベル物理学賞にはこのニューラルネットワークの概念を40年以上前に提案したホップフィールド教授とヒントン教授が選ばれた。
「冬や昔 長き夜明けて 言葉の春」。
A I も未だ未だ120年前の天才には敵わない様だ。
大西可奈子 人工知能( A I )研究家 四国中央市出身
愛媛新聞 道標から
色々な物は自然や動物を真似て作られている物が多い。
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