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2017年07月12日
治療すべき病変は1回の大腸CT(CT colonography)検査で十分に検出できている!!
PubMedから、今日のつぶやき − 28 −
Pickhardt PJ, et al. Colorectal Findings at Repeat CT Colonography Screening after Initial CT Colonography Screening Negative for Polyps Larger than 5 mm. Radiology 2017; 282: 139-148.
前回のつぶやきで、大腸CT検査の見直しの重要性が大切なことが
理解できたのではないでしょうか。
見逃された病変というのはやはりピットフォールといえますよね。
2017年3月に開催された第10回消化管先進画像診断研究会(GAIA)でも
見逃し病変(偽陰性)に関するパネルディスカッションも大変盛り上がりました。
当番世話人の馬嶋先生の素晴らしい企画でしたね!
是非、皆様も臨床現場で機会がありましたら見直しをお願いします。
さて、今日もピッカード論文の続きです。
結果を見てみましょう。
Tableに集約されています
(メルマガ読者、ラインコミュニティのメンバー限定です)
忙しくて論文をなかなか読めないときには図表だけ目を通すのも有用ですよ。
表では、左側の列がRepeat CTC(2回目の大腸CT検査)
右側の列がinitial CTC(初回の大腸CT検査)の結果です。
上から見てみます。
陽性率(6ミリ以上の病変の検出)は2回目が12.1%であったのに対して、
初回は14.3%で、2回目は統計学的に有意に陽性率が低下しています。
検査間隔が5-10年と長く、それで病変の検出が有意に減少しているということは、
検査が有用で間隔の妥当性を示す大切な指標といえますね。
さらに、ポイントはその内容です。
C2は両群で差がないのに、C3では有意に減少しているのです。
これはつまり、治療すべき病変は1回の大腸CT検査で十分に拾えているということ、
そして2回目の検査で有意に少ないということは
検査間隔が適切であるということを意味します。
なお、C4は2回目が0.3%であったのに対して、初回は0.6%です。
半減してはいますが、数が少ないせいもあって、
統計学的な有意差は出ていないのですね。
日本では、2回目の大腸CT検査が5-10年だと長いなあという印象があると思いますが、費用対効果や偶発症の低減のためには検査間隔を適正にする必要がありそうですね。
考えさせられます。
また明日に続きます〜
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27552558
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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。
<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。
<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
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是非、ご登録ください。
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メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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Pickhardt PJ, et al. Colorectal Findings at Repeat CT Colonography Screening after Initial CT Colonography Screening Negative for Polyps Larger than 5 mm. Radiology 2017; 282: 139-148.
前回のつぶやきで、大腸CT検査の見直しの重要性が大切なことが
理解できたのではないでしょうか。
見逃された病変というのはやはりピットフォールといえますよね。
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初回は14.3%で、2回目は統計学的に有意に陽性率が低下しています。
検査間隔が5-10年と長く、それで病変の検出が有意に減少しているということは、
検査が有用で間隔の妥当性を示す大切な指標といえますね。
さらに、ポイントはその内容です。
C2は両群で差がないのに、C3では有意に減少しているのです。
これはつまり、治療すべき病変は1回の大腸CT検査で十分に拾えているということ、
そして2回目の検査で有意に少ないということは
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・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。
<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
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