2018年04月26日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査による大腸がん検診は費用対効果で大腸内視鏡検査より優れているよ!
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大腸CTアカデミア
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PubMedから、今日のつぶやき − 225 −
van der Meulen MP, et al. Colorectal Cancer: Cost-effectiveness of Colonoscopy versus CT Colonography Screening with Participation Rates and Costs. Radiology 2018 Feb 27:162359. doi: 10.1148/radiol.2017162359. [Epub ahead of print]
ニュースで皆様もお聞きになったと思いますが、
広島の衣笠さんが23日夜に大腸がんでお亡くなりになりました。
上行結腸癌だったそうです。
合掌。
救えるべき命を救うためにも、
検診や精検を整えていくことが必須です。
行動経済学的にも、検診・精検法は複数あるべきで、
受診者に現実的な選択の機会を作るべきだと
思っています。。
さて、論文「受診率を考慮に入れた大腸がん検診の費用対効果
大腸内視鏡検査 vs 大腸CT検査」
のアブストラクトの続きをみていきましょう。
【結果】
大腸CT検査の「支払い意志境界(willingness-to-pay threshold)」は
質調整生存年 QALY(Quality Adjusted Life years)
あたり、3,200ユーロであった。
この額はオランダ人の「willingness-to-pay threshold」
の額である20,000ユーロより低い額であった。
大腸内視鏡検査が、大腸CT検査と同様に
受診率が高ければ、
良好な支払い意志が得られた。
【結論】
より高い受診率が得られたため、
大腸CT検査による大腸がん検診は
費用対効果で大腸内視鏡検査
より優れた検査法である。
ただし、大腸CT検査を検診で導入するためには
腸管外病変の所見をどう扱うか
という課題をクリアする必要がある。
(解説)
支払い意志境界(willingness-to-pay threshold)の概念図
費用対効果があるかないかを決める線を
支払い意志境界(willingness-to-pay threshold)といいます。
許容できる金額によって傾きの角度が変わってきます。
例えば、
オランダでは2万ユーロ(260万円)、
イギリスでは3万ポンド(440万円)、
米国では5万ドル(530万円)以上とも言われています。
発展途上国であれば、許容できる金額は先進国よりも下がるため
傾きはよりフラットになってしまいます。
次回から、本文をかいつまんでみていきますね。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29485322
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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例えば、
オランダでは2万ユーロ(260万円)、
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