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posted by fanblog

2018年03月07日

大腸CTアカデミア  ナショナルマルチセンタースタディー JANCT は多くの企業様にも支えていただきました!!

★★第12回GAIA!!━━━━━━━━━━━━━━━
第12回GAIAを今年3月11日(日)に金沢で開催します。
教育講演として「大腸がん検診」について
福井県県民健康センターの松田一夫 先生に
ご講演いただきます。

各分野のオピニオンリーダーの先生方のご講演も聞けます!!

 皆様のご参加をお待ちしております。
http://gaia.kenkyuukai.jp/information/information_detail.asp?id=72753
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★




PubMedから、今日のつぶやき − 190 −


Nagata K, et al. Accuracy of CT Colonography for Detection of Polypoid and Nonpolypoid Neoplasia by Gastroenterologists and Radiologists: A Nationwide Multicenter Study in Japan. Am J Gastroenterol 2017;112:163-171.



論文「日本のナショナルマルチセンタースタディー:
消化器医と放射線科医の診断による大腸CT検査の隆起性病変と表面型病変の精度の検討」

の紹介の続きです。

【方法】

「大腸CT検査の検査方法」

検査前の鎮痙剤の使用は全体で8例(0.6%)にとどまった。

腸管拡張は堀井薬品工業さまのHP-2を使用して
炭酸ガスを自動送気にておこなった。


180117_horii.jpg

以前、お話したように臨床試験用に開発してくれました。
現在販売しているエニマCO2
のように外見は洗練されていませんが、
性能は良かったです!
写真を添付しますね。

16列もしくは64列のCT装置を使用した。

当時は64列までしかありませんでした。

画像転送は日米間を含め、Cancer Scanさまご提供の
転送システムを使用した。

ワークステーションはCADを組み込んだAZEさまの
AZE VirtualPlaceを使用した。

読影医には自施設以外の症例がランダムに割り当てられた。
読影は3次元画像と2次元画像の両方を用い、
3次元画像は内視鏡類似像によるフライスルーを使用した。
VGPなどの展開像は一切使用しなかった。

ハンズオントレーニングの様子
180117_研究会.jpg

読影結果はC-RADSを用いて報告した。

C-RADSってなんだったっけ?
という方は「つぶやき − 13 −」で復習してくださいね。

病変を認めた場合には、部位、サイズ、形態、
画像上の座標(xyz)、病変の2次元、3次元画像
もあわせて報告した。


「大腸内視鏡検査の検査方法」

内視鏡は大腸CT検査に続いて同日に実施された。
施行医は消化器内視鏡専門医とした。
大腸CT検査の結果はブラインドとした。

病変を認めた場合は、部位、サイズ、形態を報告し、
6ミリ以上の病変はメジャーとあわせて写真を残した。
6ミリ以上の病変は切除もしくは生検を全例に行った。

表面型病変と形態で報告する場合には
生検鉗子を閉じた状態の先端(2.5mm)
と高さを必ず比較した。


1センチ以上の病変が大腸CT検査で指摘されたにもかかわらず、
大腸内視鏡検査で病変の報告がなかった場合には
90日以内の内視鏡の再検を行うものとした。

このあたりの研究デザインの構築にはそれなりに苦労しました。
発表の際に突っ込まれることがないように注意したのです。

次回は【結果】をみていきましょう。

それでは、また。



原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27779195


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
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2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。



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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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