2019年05月14日
大腸CTアカデミア 小さな大腸ポリープ症例について検討する
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
都道府県別の大腸CT検査実施件数
をGAIAのホームページにアップしました!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 480 −
Plumb AA, et al. Computed tomographic colonography for diagnosis of early cancer and polyps? Colorectal Dis 2019;21 Suppl 1:23-28.
それでは
論文「早期大腸癌や大腸ポリープを検出するための大腸CT検査」
のご紹介です。
【小さなポリープの取り扱い】
5ミリ未満のポリープを扱わなければ
大腸CT検査の偽陽性は
12%から4.2%に低下すると報告されている。
5ミリ未満のポリープで
アドバンスドアデノーマの頻度は4%以下
高度異形成や癌は0.7%に過ぎない。
したがって、5ミリ未満のポリープを報告しなくとも
内視鏡検査へのふるいわけは妥当である。
われわれの見解としては、
リスクの低い5ミリ未満のポリープの患者に内視鏡をするより
ハイリスクの患者に内視鏡の資源を振り分けるべきである。
さらに、小さなポリープ症例をすべて内視鏡にまわすことは
医療費の著しい高騰をきたすという米国からの報告があり
費用対効果の面から推奨されない。
(感想)
医療費の増大、医師不足が問題になっている日本でも
費用対効果、必用な患者さんに適切な医療資源を投入する
という意識を持っていく必要があるでしょう。
さらに必要のない人に過大な検査を行うことは
偶発症や心理的・精神的負担といった不利益の面からも重要です。
まあ、これは内視鏡だけではなく
救急車の乱用、時間外受診の歯止めのなさなど
日本固有の問題にこれからは取組んでいかないと
どこからか破綻するのではないでしょうか。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30809907
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【106名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
都道府県別の大腸CT検査実施件数
をGAIAのホームページにアップしました!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 480 −
Plumb AA, et al. Computed tomographic colonography for diagnosis of early cancer and polyps? Colorectal Dis 2019;21 Suppl 1:23-28.
それでは
論文「早期大腸癌や大腸ポリープを検出するための大腸CT検査」
のご紹介です。
【小さなポリープの取り扱い】
5ミリ未満のポリープを扱わなければ
大腸CT検査の偽陽性は
12%から4.2%に低下すると報告されている。
5ミリ未満のポリープで
アドバンスドアデノーマの頻度は4%以下
高度異形成や癌は0.7%に過ぎない。
したがって、5ミリ未満のポリープを報告しなくとも
内視鏡検査へのふるいわけは妥当である。
われわれの見解としては、
リスクの低い5ミリ未満のポリープの患者に内視鏡をするより
ハイリスクの患者に内視鏡の資源を振り分けるべきである。
さらに、小さなポリープ症例をすべて内視鏡にまわすことは
医療費の著しい高騰をきたすという米国からの報告があり
費用対効果の面から推奨されない。
(感想)
医療費の増大、医師不足が問題になっている日本でも
費用対効果、必用な患者さんに適切な医療資源を投入する
という意識を持っていく必要があるでしょう。
さらに必要のない人に過大な検査を行うことは
偶発症や心理的・精神的負担といった不利益の面からも重要です。
まあ、これは内視鏡だけではなく
救急車の乱用、時間外受診の歯止めのなさなど
日本固有の問題にこれからは取組んでいかないと
どこからか破綻するのではないでしょうか。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30809907
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【106名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8770643
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック