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posted by fanblog

2018年03月20日

大腸CTアカデミア  臨床試験JANCTによって明らかになった知見を紹介するよ!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「第32回 福井県胃・大腸検診研究会
特別講演1で
「大腸がん検診・精検を巡る状況と課題 
−大腸CT検査のエビデンスと標準化−」
のお話をさせていただきます。
日時: 2018年3月25日(日)
場所: 福井県医師会館 2階 大ホール
最新の大腸がん情報をお伝えしようと思います。
是非、お越しくださいね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





PubMedから、今日のつぶやき − 199 −

Nagata K, et al. Accuracy of CT Colonography for Detection of Polypoid and Nonpolypoid Neoplasia by Gastroenterologists and Radiologists: A Nationwide Multicenter Study in Japan. Am J Gastroenterol 2017;112:163-171.




突然ですが、「内視鏡の日」ってご存知ですか?

私は全く知りませんでした。
すみません。

いつでしょう!?












7月14日(ナイシ)だそうです!

なるほど〜〜

「胃や大腸などの消化器の病気の早期発見、早期治療において
重要な役割を担う内視鏡医学のさらなる発展と普及を願い、
公益財団法人「内視鏡医学研究振興財団」が制定し、
日本記念日協会より認定を受けました。」
ということです。

お〜〜!

キャンペーンも行っているようです。
http://www.onaka-kenko.com/campaign/index.html?utm_source=010&utm_campaign=cp18
ミラーレス一眼カメラ欲しいな
ということで自分も応募してみましたよ〜

「死亡数が多いがん」の質問項目ありますね。
皆様、はずさず答えてくださいね〜笑


で、

そこで、

「大腸CT検査の日」を制定するのはいかがでしょう!?

うーんでも、なかなかいつにするのか難しいですね。

大腸CT検査 → CTC 
→ しー Two しー
→ 4 2 4
→ 4月24日!?

強引でしょうか?

良いアイデアありませんか?



さて、前フリがなくなりましたが
臨床試験の新知見をまとめますね。

American Journal of Gastroenterologyでは
Study Highlightsとして論文内でまとめられています。


【Study Highlights】

「現在までの知見」

・大腸CT検査は大腸がん術前検査の画像診断法として確立している。

・トレーニングを受けた消化器科医は、
 放射線科医の読影精度に匹敵する可能性がある。

・消化器科医と放射線科医の読影精度を前向きに
 多施設共同臨床試験で比較した報告はなかった。

・大腸CT検査の表面型病変に対する検出精度の検討は十分でなかった。


「臨床試験JANCTによって明らかになった知見」

・消化器科医と放射線科医の読影による大腸CT検査は、
 6ミリ以上および10ミリ以上の有茎性(Ip)病変および
 無茎性(Is)病変に対し高い検出精度を有する。

・消化器科医の読影による6ミリ以上の腫瘍性病変の検出は
 放射線科医より高かったが、読影時間は有意に遅い。

・消化器科医と放射線科医ともに、
 表面型病変の検出感度は低い。


本論文のご紹介は今回で終わりたいと思います。

臨床試験JANCTは多施設で行われたこと、症例数が多かったこと、
研究費を切り詰めて実施したこと、などの背景もあり、
データの取りまとめ、論文提出に時間を要してしまいました。

ですが、ご協力いただいた先生方のお力で
一流紙に掲載されました。

あらためまして、ご協力いただいた先生方、
ご参加いただいた受診者の皆様、
ご支援いただいた企業の皆様
に心より厚く御礼申し上げます。



臨床試験は多くの人の労力、時間、経済的負担がかかっています。
労力はかかりますが、きちんと世の中に還元していくことが大切ですね。

それでは、また。



原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27779195


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


●お願いとお断り●
 本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
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 などの行為は著作権違反となります。


読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。




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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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